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本能寺の変?

作者: 淡いあわ

本能寺が燃えている。裏切りだ。謀反だ。首謀者はどうやら明智のようだ。このままでは、殿の命が危ない。信長様が死んでしまう。

 報せを聞いた私はいの一番に殿の元へ駆けつけた。燃え盛る本能寺の中に飛び込み。信長様のいるお部屋に何とか辿り着いた。そうして、勢いよく襖をびしゃんと開けた。

 「殿!!ご無事ですか!?」 

 私はこの時の光景を墓場まで持っていくことをその場で瞬時に誓った。きっとこれは歴史に、教科書に、後世に伝えられることはないのであろう。

 殿は袴を脱ぎ、下半身丸出しで、割れ目の入ったこんにゃくを持っていた。燃え盛る本能寺の業火によって、てらてらと輝いているこんにゃくが妙に艶かしい。

 「と、殿!?何ですか!それは!?いいからそんなものしまって早く逃げましょう!」

 信長様は私の方に体を向けた。その時、ぷりんと揺れた股間に目が行くのを何とか堪えた。そして、幾分かの間を置いたのち。

 「是非に及ばず」

 とおっしゃられた。この言葉が、本能寺によって自分の命が落とすことを受け入れたことを意味するのか。それとも、今からこんにゃくを使って自分磨きするからほっといてくれという意味でおっしゃられたのか。

 私には、いまだにどちらか分からない。

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