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僕だけの世界

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  都市。

  私は外出が嫌いだ。街をぶらぶらするのも、市中心で人混みに埋もれるのも嫌いだ。

  目まぐるしく変わるこの世界で、何度迷子になったことだろうか。

  立ち並ぶ高層ビルはまるで巨大な巨人のようで、私はその足元の隙間を這う蟻のように歩き回っている。

  周りの人々に目を向けても、そこにあるのはどれも同じような仮面ばかり。彼らが追い求めるのは、風のように走り抜ける車、鳴り続けるスマホ、そしてまるで怪物のような高層ビルだ。

  誰一人として、自分の魂を追い求める者はいない。

  ――

  学校の裏にあるこの古い道沿いには、たくさんのキンモクセイの木が植えられている。

  もしもこの花びらが舞い散る中で、好きな人に告白されたなら、この光景はきっと完璧に映えるだろう。

  残念ながら、今この道を歩いているのは、二人の大の男が古びた自転車を押して、まるで年老いた人のようにのんびりと歩いているだけだ。

  「白佑、俺また別れたよ。」

  「誰と?」

  「あの、いつも俺と一緒にいたあの子だよ、前に見たことあっただろ?」

  突然、ものすごく、こいつのリア充面をぶん殴りたくなった。

  「お前さ、自分の周りにどれだけ人が入れ替わってるか気づいてんのか?毎日彼女変わるの、お前の食事より早いんじゃないか?恋愛の達人が来ても頭下げるレベルだぞ。」

  「そんなこと言うなよ……」

  ため息をつき、会話はそこで終わった。残されたのは、錆びた自転車のタイヤがきしむ音だけ。

  「そういえば、明日、俺たちのクラスに転校生が来るらしいよ。」

  「情報早いな。」

  「本当だって、宿題を持ってきた時に担任が言ってたんだよ。」

  「ふーん。」

  姜朴が何を言いたいのか理解できなかったので、適当に流すのが一番だ。

  「女の子だってさ。」

  「ふーん。」

  「しかも、めっちゃ可愛い!」

  「ふーん。」

  「お前好みだぞ!!」

  「うん。」

  姜朴はとうとう我慢できなくなったようで、自転車を止め、私の肩を掴んで真剣な顔で見つめながら言った。

  「お前、まさかこのまま何もしないで、この哀れな人生を終わらせるつもりなのか!?」

  私は彼の手を振り払って、あからさまにうんざりした顔をした。

  「俺は自分なりに十分うまく生きてると思うけど、それよりも、何が言いたいのかさっぱりわからない。」

  なぜか姜朴は、お金でも失ったかのように悔しそうな顔をしていた。

  「クラスに何人いる?」

  「39人だ。」

  「誰が隣の席が空いていて、相手がいない?」

  「俺……お前、このタイミングで嫌味かよ?」

  「じゃあさ!もしクラスに新しい生徒が入ってきたら、最初にどこに座ると思う?」

  「俺の隣?」

  姜朴の顔は苦痛に歪んでいった。

  「それでもわからないのか!?」

  「いやいや、姜朴君……」私は彼が再び肩を掴んでくる手を払いのけ、苦笑しながら言った。「君がどうやってそんな詳しい情報を手に入れたかは置いといて、仮にそうだとしても、俺みたいな奴に目をつける人がいたら、それこそ先祖のおかげだろうよ……。それに、君も知ってるだろ、俺は恋愛なんて面倒ごとは願い下げだって。ネット断ちして塾に通う方がよっぽどましだ。」

  十字路が、私たちが別れる場所だった。私はサドルに積もったキンモクセイの花を払い、自転車に跨った。

  「じゃあな。」

  いつも通りの別れの挨拶が、今日は少し違った響きだった。

  「これからも、ずっとこうなのか?」

  ぼんやりと信号を見つめ、心ここにあらずで答えた。

  「……ああ。」

  緑の信号が点滅し始める。

  曖昧に返事をし、私は力を込めてペダルを踏み、家へと向かった。

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