魔王マヒルダの策略
魔王マヒルダ・ゲインガーは叫ぶ!! 彼女は見た目10歳位の幼女だが中身おばさん。いや、おじさんのロリババアだ。
「ハッハッハッ!! 儂が呼んだのじゃ!! どうじゃ!! このクマ子ちゃん!! ボディがモフモフじゃろ??」
勇者は叫ぶ。黒髪ツンツンヘアの勇者は17歳。
「モフモフなのはその子の纏ってる熊の毛皮だろ?? その子は至って普通の人間の女の子だ。破廉恥だけど。」
勇者国樫 英司は魔王にツッコミを入れる。熊の毛皮を被った子は黒田 パルコ。ピンク髪のショートツインテール。14歳位。思春期真っ盛りのインキャメンヘラ。上着白の下着。下はベージュのパンツ、横腹から白の小学生ショーツが垣間見える。その上から巨大熊グリズリーの毛皮を被り血で錆びた鉄斧を引きずっている。さっきまで食べてたりんごは一瞬で食べ終わって消えた。勇者は見て見ぬふり。現在、拗らせ中。
「…………、リンゴ。」
「……分かったよ。ほらよ。」
勇者は躊躇いつつも素直にりんごを渡す。勇者の精神集中は途切れ、最後の必殺チート技は失敗に終わった。
クマちゃんバーサーカーは勇者からのりんごを咥えて貪る。さっきのりんごも一瞬で食ってたし。女の子って大変だな。勇者は思う。
その時、魔王マヒルダは勇者を嘲る。
「アハハハハハ!! これで国中の魔力を貯めての一撃は無くなった!! ははは!! 次で儂の勝ちじゃ!!」
ぷしゅーーーーーーーーー!!!!
嘲笑う魔王の目の前で勇者は顔面蒼白。魔王は勇者が絶望したかと心でほくそ笑んでいた。そして血の雨が降って来た。
「ふはは、儂の勝ちじゃ!! 天も血の雨を降らして祝福してある!!」
勇者は顔面蒼白で残念そうに魔王マヒルダに伝える。
「魔王?! 魔王さん?! あ、頭。頭。」
勇者は魔王に自分の頭を指差して確認するように伝える。
上機嫌な魔王は何のことか分からずも後頭部を触ってみる。
ぷしゃーーーーーーーー!!!!
血の雨と共に頭の方から何かシャワーが出てる感じ。そして触った片手を見てみると物凄い血で濡れてた。魔王はそこで気づいて騒ぐ。
「なんじゃーーーーッ!!!! こりゃーーーーッッ!!??」
その時黒田パルコは血塗られた鉄斧を床にブッ刺してりんごを食ってた。
続く