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有り余るお金から転落人生のはじまり。

作者: 七瀬
掲載日:2020/12/03






僕は、産まれた時からお金持ちだった。

酒蔵の息子で、何百年も続いている由緒あるお店。

高級レストランや、高級なお酒を扱うお店なのでうちのお酒を

卸していた。

歴史が深いお酒は? 日本人だけではなく海外の人達にも人気

が高いようだ。




・・・でも?

それは、“親父の代まで”僕は経営者として全く向いてなかった。

あっという間に、僕の代に変わりお店はみるみるうちに落ちぶれて

いったんだ。



何百年続いた酒蔵も、一瞬で赤字になり。

店は潰れてしまった。

この酒蔵も、他の人の手に渡り売却されてしまう。

僕は住むところまでなくなってしまい、しぶしぶ45歳にして

初めてのアルバイトをはじめる事にした。





僕は、子供の頃から家には家政婦さんが3人ぐらいは居て。

何をするにも、すべて家政婦さんがしてくれていた。

小学生の時のお年玉は? 1人あたり300万円はあったと

思う。


中学生の時のお小遣いだって、月に50万円は貰っていたし!

高校に入ると? 母親が僕にカードを持たせてくれた。


『これで! 好きなモノを買いなさい!』

『うん!』


大学に入ると? 僕は家を出て【経営学を学ぶために】海外に

留学する事に決めたんだ。

その時も、母親から僕の口座に月に100万円ほど振り込まれていた。

僕が欲しいモノは、お金で何でも買えた。

お金に不自由しないから、僕は友達も簡単に作れたし!

彼女だって! 僕のお金に引き寄せられるように作る事ができた!

それに、僕の父親から何度も言われた事が一つだけある。



『真輝! お金で買えないモノは世の中にないんだ! これだけは

覚えておきなさい! お金さえあれば何でも買える! 自分を上に

思われたいなら、お金を持っていればいい! 権力もお金で買える!

真輝! どんな事があっても、金がない人生は歩むな! いいな!』

『・・・うん! 分かったよ。』





・・・それなのに。

僕は、“お金を手放してしまったんだ”

僕の今までの人生は? “親のお金で守られていた人生だった!”

でも、もうそのお金はない。




お金がない僕が最初に感じた事は? 誰も僕を相手にしてくれない事。

誰も僕に見向きもしないし! 話しかけもしない。

僕は、一人取り残されてしまったような気がしたんだ。

アルバイト先でも、1人45歳のオッサンが若い子達の中に入って。

僕は、バイト先で仲間はずれにされる。

オッサンに、若い子達は興味がないようだ。

僕を揶揄って、楽しんでいるんだよ。

そんな時に、一人の女の子が僕をかばってくれた。

僕は僕をかばってくれた、その女の子の事を好きになってしまった。

僕は、我慢ができず彼女に僕の気持ちを伝えると、、、?



『・・・えぇ!? なんで? キモイんだけど。』

『・・・・・・え、えぇ!?』

『別に私! 外村さんの事、好きじゃないですよ。』

『・・・でも? 以前、僕をかばってくれたじゃないか!』

『かばったら? なんで、好きになるんですか?』

『・・・まあ、そうだけど。』

『そういうところ! オジサンなんですよねぇ~』

『・・・・・・あぁ、ううん、』

『ホント! キモイですよ!』

『・・・・・・』




僕は完全に彼女に、フラれてしまった。

今までの僕の人生で、女性ひとにフラれた事は一度もない!

僕はお金がないから、彼女にフラれたんだと思った。

僕に、お金があればフラれていなかったと思うから。

全部! “僕にお金がないからだ!”




・・・家に帰ると?

ぼろぼろのアパートに、4畳半の部屋。

家には家具もない!

前の家なら? こんな部屋、犬小屋だったのに。

今は、僕がこんな狭い部屋で一人で住んでいる。

風呂もない部屋で、トイレは共同。

部屋の壁が薄いから、隣の住人の声が丸聞こえ。

今までの、僕の人生にない人生を僕は今! 歩んでいる。

父親に言われた通り、お金がないと? 人は僕に見向きもしない!

欲しいモノも、食べたいモノも、何も手に入らない!

これが! 僕の転落人生のはじまりだった。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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