うそつき
“血も見劣りする真っ赤な嘘で
君の唇を欺きたい”
正直者は誰もいない
狂ったように嘘をつけ
つまらない出鱈目で
春の訪れをぶち壊せ
俺は正直者 本当さ
情に厚いし 涙脆い
女は一人しか愛さない
本も好きだし 音楽もやる
足だってかなり速い
お呼びとあらば駆けつけよう
歌もうたうな 本当だ
昔は名のある音楽家
今じゃ有名な物書きだ
顔もイケてる方らしい
何かあったら俺に言え
お呼びとあらば駆けつけよう
見せてやろうか 本当の
この世で一つの才能を
俺はなんでも上手くやる
右に出る者はまずいねぇ
惚れてしまってもいいんだぜ
お呼びとあらば駆けつけよう
さぁ狂ったように嘘をつけ
友も家族も騙し討ち
信頼なんてぶち壊せ
嘘は君に嘘をつかない
やりたければやっちまえ
“夕日も廃れるほど真っ赤な嘘で
君の心を騙したい”