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IKKT×都市伝説  作者: セレナ
第一章 不幸の手紙
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不幸の手紙 part2

イカ活メンバー全員で朝ごはんを食べ、片付けなどをした後、みんなはまたそれぞれの部屋へ戻ったり、ナワバリバトルをしにいったり、リビングで寛いだり。

改めて、イカ活って本当に自由だなあ…。


私も部屋に戻ってネットサーフィンでもしようかと思っていたところ、途中でカロとすれ違った。

するとカロがなにか話したそうにこちらに駆け寄ってくる。



「あっせーひ!ちょうど良かった。誰からなのかは分からないけど、ポストにせーひ宛の手紙が入ってたから…はいこれ」


カロが白い封筒に入った手紙らしきものを手渡してくる。今時ちゃんとした手紙なんて珍しいものだ。

もちろん私は受け取った。


「ありがとー誰からだろ」


「誰だろうね~~もしかしたらラブレターかもよ?誰からのでも大事に読んであげてね!」


カロはじゃあまたねと言うと、すたすたとリビングの方へ向かい、ドアを開け中に入って行った。

ラブレターとか…この手紙、なんとなくそういう類のものでは無いような気がしてきた。



そして私も自分の部屋へ向かい、中に入った。


「ほんっとアナログの手紙なんて珍しい…」


白い封筒には、宛名の私の名前しか書かれておらず、差出人の名前はかかれていない。

封筒だけ見ていても仕方が無いので、開けてみることにする。


中には、半分にたたまれた手紙らしき紙が1枚だけ入っていた。

そのたたまれた紙を開いてみると、



「…………は?」



デジタル文字のような、一切文字列の狂いのない、たった1文のみが書かれていた。内容は_______




_______本日23:59までに、この内容と同じ手紙を99人に送らなければ、あなたにはこれ以上無いほどの不幸が訪れます。




……悪い冗談でしょ。私が今更こんなもの信じるわけないのに。


「自分の名前も書かないでこんなふざけたもの送ってくるとか……一体誰?」


仮に真面目に書いて送ってきたんだとしてもこんなの信じられない、と割り切って、私は今日1日をいつも通りに過ごした。

午前中はネットサーフィン、午後からイカ活メンバーでタッグマッチをしたり、近くのカフェで休んだり。


自分に送られてきた手紙の存在なんて、とっくに忘れていた。























「はい、もしもし」


『こんにちは。さなさんですか?』


「そ、そうですけど……あなた、誰?なぜ私の電話番号…」


『今、あなたのご友人が危険な事件に巻き込まれているのです。この状況だと、助けるためにはあなたの行動が必要だと確信しました。』


「え…………それってどういう」


『……そうですね。あまり時間がないので、手短に話をさせていただきますね。』


…………


『もちろん、あなたが私を信じていない、またはその方を“助けたくない”と思っていらっしゃるのなら、実行していただかなくて結構ですので。』


「いえ!わ、私…絶対にします!」


『そうですか、ありがとうございます。……では、健闘を祈ります。』


私はスマホを置いて走り出した。


天井についているライトもつきっぱなしで、そこそこ散らかった部屋の中。

ツー、ツー、という電子音が、スマホから鳴っているだけだった。

ここから先は未だ何も考えてないです

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