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ああ、花嫁の十二月。寒風に震える乙女の餅の頬の愛らしいこと。

そう、俺はこれから狩人になるんだ!わあるい者を追い払うんだ!寒さになんか負けないぞ!

ああ?そうか、ここからまた始まるんだな⁉︎私はフクロウ、大きなフクロウ……これしきが人生か。



瓶担いだ賢女房、手から逃れる白面男か。千切れた小指が見つからない。きっと誰が食べたんだ。美味しく食べてくれたかな?

さくらんぼまだ実を出さない。出すまで待つがいいさ。出したらちゃんと集めておくれ。必要だから。

枯れ葉を土に鹿肉と一緒に隠す。それが奪われていたら合図だ。いの一番に私に知らせておくれ。お告げなんだよ、それは。



花嫁は笑うかなぁ?泣くかなぁ?きっと舌舐めずりするよ。だって子供だもん。だから夢みたいにふぁ〜て飛べるんだよ。

海豚が群れで殺しにくる。鉈を担いでやって来る。

ああ、木柱のご挨拶!明日はお世話になります。猪が風に乗って飛んでいく。

稲を刈りてお社を作ろう。



生娘が踊ってくれるだけでいい。祭りをしてくれるだけでいい。

おお、米を炙って海に投げてくれ。あの日に見た山の面影を振り切るかのように。

山の意思は何を語った?答えておくれ、生娘よ。それじゃあ、何のために新郎を捧げたのかわからないじゃあないか!

花嫁の頬に焼き石を擦り付ける。どうだ!空がとっても青いのはお前の頬が硬いからなんだぞ!

ああ、可哀想に……。でも、仕様がない。これが祭り。この海で暮らすためのお祈りなのだから。



花嫁をお社に括り付けろ!しっかりとつけておかないと波に流されちまってあの地まで行けないからな!

あそこにフクロウがいるぞ!この祭りはきっと上手くいく!見ていてくれ新郎!きっと、きっと上手くいく!

さあ、花嫁や!海に行っておくれ!山の意思はそれを望んでいるぞ!さくらんぼが実っていたじゃないか!さあ、さあ!

おお!海豚だ!鉈を持った海豚だ!早く!早く!早く海へ!でないと私達はここに住めなくなるぅ〜!

おお!入って行く!入って行くぞぉ!ああ、美しい、なんと美しいんだ……。

ぶええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……。



はい、この世の物の本当はすべて虚ろなのです。

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