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お願いを、したりされたり

 料理をするいったものの、この空き家には何もない。

 さて、どうしたものか。


「勇者様、お水がないです。あと食材も」


 声をかけてみたが、返事はない。

 勇者は掃除に没頭しているふりをしている。

 ダメなホウキの使い方を勇者自身がしていて腹立つ。


 私は「ハァ」とため息をついた。

 それが勇者の鼻についたようだ。

 すくっと立って、のしのし近づいてくる。


「おまえ、自分の立場がわかっているのか?」

 

「わかっています。私は非戦闘員なので、夜の森に出たら即死ですよ」


「掃除もできない弱者なぞ、モンスターの餌になってこい!」


「勇者様の高速移動で、湧き水と食べられるもの探してきてください!」


 勇者の目が光る。

 私の命もここまでか?

 精神が死ぬ前に身が亡びるなら本望だ。


「……対価は?」


 きた!

 

「お水が飲めます!」


 そう言いながら、私は戸棚に置かれたコップに手を伸ばした。

 空のコップを見たら、魔王城で戦い疲れたであろう勇者は、水が飲みたくなるはず。

 そんなパフォーマンスを興じる為に、コップをドンッと机に置く!


 パリンッ!


 え?

 持っただけなのにコップが割れた。

 空き家のコップは脆いのだろうか。

 それとも、魔王の肩もみ係で鍛えた私の握力が強いのか。


 いや、そんな事より、私はガラスの割れる音をよく知っていた。

 しっかり全部思い出せた。

 私は前世の記憶があったから、物知りだったんだ!

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