第五話 最強の国・キッド社会主義共和王国連邦
さあ、いよいよキッド社会主義共和王国連邦の登場です!
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北部要塞戦線での戦闘が熾烈な血みどろの戦いになっているころ、クラリア連邦中央部では新手が来ていた。
新手の名は、クラリア名AI-2超大型主力戦車。この戦車は対戦車、対舟艇、対歩兵など、様々な相手を一撃で葬り去る戦車である。その全長は25Mを超え、主砲口径は200mmを超える。そのためクラリア連邦の主力戦車MMG-11主力戦車は、容易く撃破されてしまう。その機動力、馬力も桁違いとなっており、最高速130kmとなっている。馬力は5000馬力である。そのハイスペックぶりから、クラリアではこう呼ばれていた。『陸上の怪物』と。
この戦車の登場により、クラリア連邦軍は敗走せざるを得ない状況となっていた。
クラリア戦車兵3「まずい!陸上の怪物だ!行進間射撃で逃げ切るぞ!」
クラリア戦車兵2「こちらに砲塔が向いている!?」
ズドガァアァァン
ボガァァァアァァアァァァアァァァァアァアン!!!!!!!!!!
クラリア野砲兵4「主力戦車が一両食われた!」
クラリア野砲兵1「聞いたことはあったが、まさか一発とはな……やはり目の前で見ると違うな……」
クラリア野砲兵2「クソ!ついに陸上の怪物が出てきやがった!」
クラリア野砲兵1「この野砲でなんとかできるとは思えんが、やるしかない!撃てぇ!!!」
ズドガァアァァン
ガギギギギギィィイィィィィィイィィン!!!!!!
クラリア野砲兵3「弾かれた!?」
クラリア野砲兵5「そんなバカな!?最新型の野砲でも弾かれるのか!?」
クラリア野砲兵1「まずい!奴の主砲がこちらを向いていr」
ドガァァァァァァァアァァァァァァアァン!!!!!!!!…………………
ズドガァァァァァァァアァァァァァァアァァァアァァァァァアアァアン!!!!!!!!
クラリア野砲兵3「………え?」
クラリア野砲兵4「死んでは…いないようだが…」
クラリア野砲兵2「敵の戦車が………」
クラリア野砲兵5「四散している…………」
クラリア歩兵32「あれは!王国連邦で最も主砲威力が強いXKT-140だ!」
クラリア野砲兵2「おお!王国連邦が援軍に来てくれたぞ!
王国連邦戦車兵1「待たせたな!これからは俺たちのターンだ!」
王国連邦戦車兵5「おうよぉ車長!この戦車の強さ、見せてやりやしょう!」
北部要塞戦線ーーーー
S1「っ痛ぇ、ひ、被害報告!」
S2「S2以下、全員生存!怪我はS9が頭を軽く打った程度です!しかし……」
S1「しかし、なんだ?」
S2「先ほど応急処置を施した36番と応援にきた37番は………助かりませんでした。両者ともコンクリート片が頭部、頸部に直撃したようです。」
S1「そうか…………彼らの所属部隊は?」
S3「第八歩兵師団第二機械連隊の修理小隊の小隊長と小隊付曹長のようです。」
S4「どうしますか?キャプテン。」
S1「我々のヘリはまだ駐機場か?」
S6「ええ。整備班が整備を終えたところです。これから格納庫に搬送するようですが……」
S1「2人の遺体はヘリに載せろ。S隊全員行くぞ。」
S10「い、行くって一体どこに?」
S1「特付第一小隊の隊舎だ。」
バババババババババババババババババババババババババババババババババ
S2「全員、ヘリに乗ったか?ハッチ閉めるぞ!」
S3「S10、離陸してくれ。」
S10「了解しました。」
30分後ーーーー
S10「到着しました。」
S1「ご苦労。彼ら2人は英霊だ。丁重に扱え。」
S5「はっ。」
パーパーパラッパーパーパパー
S1「魂鎮礼砲、撃てぇ!!」
ズドガァアァァン
S6「これで来世が報われるといいが。」
S7「そうだな。これが戦争か………」
S8「そうか、S7は戦争が未経験だったか。」
S9「ああ、そうだったな。太平洋共産主義統一戦争には今のS7は参加してないのか。」
S7「ええ、前任のS7がその後のテロ事件で重傷を負ったことから私が入れ替わりで参加しています。」
S2「さあ、行こう。」
中央戦線ーーー
王国連邦戦車兵1「撃てぇぇぇ!!!」
ズドガァアァァン
AI-2戦車兵「クソ!」
ドガァァァァァァァアァァァァァァアァン!!!!!!!!
クラリア歩兵24「戦車出撃!急げ!!」
クラリア戦車兵3「出撃!」
クラリア戦車兵4「この戦車で大丈夫ですかね…」
クラリア戦車兵1「国防総省から特殊砲弾が届いた。要塞戦線にいる奴らのお墨付きらしい。」
クラリア戦車兵2「ほー、なら試してみますか。」
クラリア戦車兵3「まずい!あれはティーガーⅡ!?」
クラリア戦車兵4「ティーガーⅡだと!?」
クラリア戦車兵1「撃てぇえぇぇぇぇぇえぇぇ!!!!!!!!」
ズドガァアァァン…………………
ボガァァァアァァアァァァアァァァァアァアン!!!!!!!!!!
クラリア戦車兵2「なんということだ…………」
クラリア戦車兵1「crazyな砲弾だな。一発だけでティーガーⅡが吹き飛ぶなんて。」
クラリア戦車兵3「お、あそこにXKT-140だ!そっちにいた敵戦車はやってくれたみたいだな。」
クラリア戦車兵4「右90°!!敵戦車突っ込んできてるぞ!」
クラリア戦車兵2「装填まだか!」
クラリア戦車兵3「完了しました!」
クラリア戦車兵1「撃てぃ!!!!」
ズドガァアァァン
王国連邦戦車兵4「え?」
ボガァァァアァァアァァァアァァァァアァアン!!!!!!!!!!
王国連邦戦車兵3「うわ!?敵戦車が真横にいたのか……」
王国連邦戦車兵1「一本取られたな。だが敵戦車隊は壊滅させたぞ!」
王国連邦戦車兵2「我が国が援軍の第一隊として送ってきたのはXKT-140が10両と、XKT-155が15両、歩兵戦闘車が10両に歩兵が1万2000人だったっけ?」
王国連邦戦車兵4「それであっているはずだ。」
王国連邦戦車兵1「いやー、さっきの巨大戦車を撃破した時、あんなデカブツがこんな砲で吹き飛ぶのかと思ってちまったよ。やはり戦車というのは恐ろしいな。」
王国連邦戦車兵3「これから北部要塞戦線に行くんでしたっけ?」
王国連邦戦車兵1「ああ。地獄の戦闘が待っているはずだ。心してかかれよ!」
王国連邦戦車兵4「了解!」
いかがでしたでしょうか?まだ活躍は少ないですが、これから快進撃を続けることができるのか!
第六話、お楽しみに!
次回は用語解説や国の詳細をまとめた番外編の予定です!