領地を広げる2
95話
次の日、アリアが目を覚ますまで、小屋の周辺でレインとミレイヌにモンスターを狩らせてみたけどどちらもしっかりと感覚をつかんでいるみたいだ。
レインは弓を百発百中くらいの精度でモンスターを倒している。
これが森じゃなくて平原なら彼女に近づくのも難しいだろう。
ミレイヌは近距離なんだけど特殊スキルの効果もあってか圧倒的な力を発揮している。
最初の加減ができていなかったときはオークの頭が吹っ飛んでいたくらいだ。
その光景はあまりにもグロかったから加減を覚えてもらった。
2人の実力は十分に把握できたからちょっといたずらをしてみたくなった。
先ずはレインに気配を消して近づいて後ろから抱き着いてみた。
そうしたら「ひゃっ。」ってかわいい声を出して矢を外してしまったようだ。
「レインしっかりと集中しないとダメだよ。」
「申し訳ありません。」と言って集中力を増していく。
こんなことで動揺していては困るのでいたずらをつづけることにしよう。
手を伸ばして耳を触ってみるとプルプルしながらも矢を命中させている。
耳からうなじそして背中へと指を走らせていく。
ぴくぴくしているけど我慢して矢を放っている。
少し困った顔のレインも可愛くて楽しくなってきてしまったから、そのまま指を滑らせていったらレインのお尻に到着してしまった。
少しそのままでいたけど矢を放つ瞬間にお尻を手で撫でてみたらビクッてしてあらぬ方に矢が飛んで行ってしまった。
さすがに怒るかなって思ったけどこちらを向いて抱きしめられて「ミナト様、すいません。流石に集中しきれませんでした。」って言われた。
「レインもまだまだだね。またこの訓練はしよう。」とごまかすことに。
「はい。よろしくお願いします。」
これでまたいたずらしてもいいと確約をもらったから結果オーライだ。
ミレイヌも余裕がありそうだな。
では気配を消してこっそりと近づいてみよう。
最後の一体を仕留めたから周囲にモンスターはいないみたいだ。
普段ミレイヌがスキルを使っている姿を間近で見る機会はあまりないから新鮮だ。
ミレイヌのお尻のあたりから細長い尻尾が出ている。
近づいて尻尾を触ってみるとビクッとしてこっちを振り向いた。
目が合うと「ミナトさん、尻尾はびっくりするじゃない。」と可愛く抗議してくる。
「じゃあ尻尾以外ならいいのかな。」と手を上に持っていく
「んもう。こんなところじゃいやだよう。」とプンプンし始めたからこれ以上はやめておくことにした。
そんなことをしていると目を覚ましたアリアが小屋から出てきたからそちらに寄っていく。
「調子は戻ったかな。」
「すいません。まだ少し体調が悪い気がします。」
「だったら無理しなくていいから休みなよ。」
と言ったけど何か素直に休みそうになかったから小屋へと連れて入ることにした。
「私は大丈夫ですから、狩りを続けてください。」
連れて入ったらこんなことを言い出すから困ったもんだ。
「朝からやってたからちょっと疲れちゃって、アリアに膝枕でもお願いしたいんだけどダメかな。」
「そういうことでしたら、どうぞ。」と言って座ってくれたから頭を置かせてもらって寝転ぶ。
上を見上げるとアリアの胸当てと顔が見える。
目が合うと微笑んでくれる。
アリアはエルフだから基本が美人だからジッと見ていてもあきない。
しかしいつまでも顔を見ていたらアリアも気になるだろうから目を閉じる。
しばらく目を閉じていると眠くなってくる。
うっかり眠ってしまっていたみたいで目が覚めると膝枕がレインに代わっていて、横にアリアが眠っていた。
起きようと思ったけど、アリアが抱きついていたからそのままゆっくりすることにした。
目を覚ましたアリアは申し訳なさそうにしていたけど気にしなくていいのに。
夜はアリア含めてお風呂に入ってゆっくりと体を休めた。
次の日は午前の時間を使ってアリアにモンスターを倒させてみたけど大変そうだった。
昼からは森を進んでいくことにした。
出てくるモンスターはレイン、ミレイヌ、アリアに協力して倒してもらっている。
この辺りはそんなに強いものはいないみたいだ。
それから2日ほど進んでボスエリアに入った。
するとブラックタイガーが出現した。
自分で倒してもよかったんだけど、最近呼んでいないライガーが出番を待っている気がしたからライガーを呼び出した。
ライガーはあっさりとブラックタイガーを倒してしまった。
まあブラックタイガーより強いシルバータイガーさえも簡単に倒すのだからこの結果はまあわかっていたことだ。
さてこのエリアの結界石を起動して家を設置しておく。
しばらくはここを拠点にして周辺を探索するとしよう。
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