とある村の女の子の話
91話
私の名前はエニスといいます。
私の住んでいる村はとてものどかでいいところなんですけど、面白いことがないのが悩みです。
毎日私は、お父さんと兄さんと一緒に畑の世話をして、それが終わったら自由にしていいんだけどすることがない。
兄さんは最近、村長さんの孫のカレンに夢中で畑が終わったらさっさと出かけちゃった。
私ももう結婚できる年になったんだけど、村には独身の男は2人しかいない。
1人は兄さんだから実質は1人だけど私の好みではないから、会いに行く気にもならない。
自分でいうのもなんだけどこの村では村長の孫についで可愛いと思うし、スタイルだって悪くないと思うからいい男がいないのが残念。
家で母さんの手伝いをしていると親友のケイトが走って家に入ってきた。
「エニス、聞いたぁ。商人さんが来たらしいよ。」と開口一番で言ってくる。
商人さんが来たということは、買い物ができるということだから私のテンションもあがってしまう。
「知らなかった。教えてくれてありがとうケイト。」
「今から見に行かない。」
「いくいく。ちょっと待ってて。」と言って手伝いをキリのいいところまでやって貯めたお金を手に取るとケイトと広場へ走っていく。
広場には村にいる女の子の6割くらいが集まっていた。
私もケイトと一緒にそこに入っていく。
今回はハズレかもしれない、あんまり興味を惹かれるものがない残念。
私的には期待はずれだったけど、お母さんたちにはよかったみたいで色々と買ってきていた。
帰って寝転がっていたらお父さんが「明日、商人さんと一緒に町に行くことになったから準備をしておけ。」と言ってきた。
町へ行けるとなって再び私のテンションがあがって寝るのが遅くなっちゃった。
次の日商人さんと出かけるのは村長の孫のカレンとうちの家族と隣のおじさんたち。
途中で出会った護衛を連れた商人さんと合流して進んでいく。
そこにいた商人さんの娘のコニーと馬があったので仲良くなれたから楽しい旅になりそう。
コニーは王都の流行とかにも詳しく、ラーメンという食べ物について教えてくれた。
町に行ったら食べれないかなって楽しみが増えていく。
出発して3日が過ぎて野営していると酔った護衛のおじさんが私のおしりを触ってきたから最悪。
何とか逃げ出して兄さんのそばで眠った。
翌朝、山道に差し掛かってすぐに山賊があらわれて襲い掛かってきた。
私は怖くて荷馬車の後ろに隠れていたんだけど少しして静かになった。
どうなったのか確認しようとしたら怖い顔をしたおじさんに捕まってしまい、引きずっていかれた。
そこには護衛以外がみんな捕まっていて、父さんたちは服を脱がされている。
山賊は父さんたちを脱がして殺してしまった。
悲しくなって叫んだら山賊に殴られて意識が・・・・・・。
次に気が付いたら暗い部屋の中にいて、隣には破れた服をきたコニーとカレンが縛られていた。
私も縛られていて動くことも話すこともできない、ただ父さんが死んだことを思い出して涙が止まらない。
しばらくして山賊たちは女の子のたくさんいる部屋に私たちを放り込んだ。
そして何人かの山賊が私たちの上に覆いかぶさってきて、服をはぎ取っていく。
ああ、私の初めてがこんな形になるなんて。
山賊がいたるところを舐めていくのがとても気持ち悪い。
縛られて口もふさがれている以上何もできずにされるままになっているしかない。
山賊が笑いながら足を開いていく。
そこに別の山賊がやってきてその山賊を蹴り飛ばした。
「この馬鹿があれ程攫ってきたらすぐに手を出すのをやめろといておいただろうが。」
「すいやせんボス。でもせっかくの獲物ですぜ。」
「わかっている。だが確かめてからにしろと言っているだろう。」
そう言ってボスと呼ばれた山賊は私達の股を開いて何かを確認すると
「こいつら3人は駄目だ。手を出すなよ。」と命令していく。
「そんなぁ。それはないぜボス。」と縋る山賊の首が飛んだ。
「逆らうやつはこうなると思っとけ。いいな。あとかたづけておけ。」
ボスはそれだけ言うと出ていった。
助かったのだろうかと思ったけど違ったようだ。
それから毎日水とパン1つだけが与えられて3日が経過したころ1人の男があらわれた。
そいつはボスと呼ばれた男よりもいい恰好をしている。
その男は私たちを裸にすると体中を調べていった、満足したのかボスに何かを話している。
男はカレンだけを縛って連れて行こうとしている。
そうしたらボスという男が何か合図をしたとたん山賊たちが私とコニーを押し倒してきた。
これで私もあの部屋にいた女の子のように扱われて行くと考えたら涙が出てきてそれを見て山賊は喜んでいる。
全てをあきらめようと思ったら、突然山賊たちが吹き飛んだ。
そして私とコニーの前には大きな背中があった。
あらわれた人は山賊を蹴散らしていく、カレンを連れた男と何かを話している。
私に聞こえたのは貴族という言葉だけだった。
男はカレンを置いて去って行ったみたい、男の人は何だか悔しそうにしている気がする。
その後は見たことのない飲み物と毛布をもらって、私は自分が裸なのを思い出して恥ずかしくなったからすぐに毛布をまいた。
それからもらったのを飲んだら、山賊に押し倒されてできた擦り傷が治ってしまって、驚いて横をみたらコニーとカレンも同じような顔をしているのを見たら安心して泣けてきた。
助けに来た人たちはみんな優しくて、連れていかれたのはアイアンウッド領という開発中の地でした。
そこでは私よりもつらい経験をした人がたくさんいて話を聞くと私なんかマシだと思える。
それでも悲しみに暮れているとみんなが慰めてくれる。
だから私も元気になったら他の人を助けたい。
でももうしばらくは泣くのを許してほしい。
読んでくださってありがとうございます。
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