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時間ができたのでマリンウッドへいく

65話



2週間時間ができてしまったけど、冬だからできることがない。


どうしようかと悩んでみたけど今後のことも考えてマリンウッドに行ってエルフィナさんに会いに行くことにした。


と言っても転移で一瞬で行けるから急ぐ必要もないけど。


なんて気軽に考えていたけどマリンウッドに行ったとたんエルフィナさんにつかまってしまった。


「ミナト、ちょうどいいところに来たじゃないか。」


「いきなりなんですかエルフィナさん。」


「まあまずは飯でも食おうではないか。」と言ってエルフィナさんは俺をマリンウッドの領主邸と思われる大きな城に引き摺って行った。


抵抗むなしく領主邸に連れ込まれるとそこには以前クラーケン退治で出会ったおっさんがいた。


「エルフィナ様、お帰りなさいませ。そちらはどなた様でしょうか。」


「ああこれはミナトというんだ。今からの会議に出席させるからこいつの分の食事も用意してやってほしい。」


「かしこまりました。料理長にそう伝えます。」


そう返事しておっさんは去って行った。


「よし会議室に行くぞ。」


「ちょっ、待って、会議って何。」


「来たらわかるから。黙ってついてこい。」


そう言って大きな部屋まで連れてこられた。


中に入ると青髪のイケメンエルフ3人が何かを話し合っていた。


そしてこちらに気づくと、


「エルフィナどのそちらはどなたですか?」と尋ねる。


「ああ、こいつはミナトだ。先日の手紙に書かれていたカティアの婚約者だ。」


「なんとそちらの御仁がカティアの。」と言って近づいてくる3人。


「どうもミナトと言います。よろしくお願いします。」


「わしはカティアの父カシムという。こっちは長男のカリム、そして次男のガルムという。ところでどこかで会ったことがないかね。」


「以前この街に来た時にポーションをお譲りしたことがあります。」


「やはりあの時の御仁か。似ていると思っていたんだが、何分見た目が若くなっておられたので確信が持てませんでした。あの時はありがとうございました。息子はこの通りあなたのおかげで助かりました。」


「いえいえ元気になられて良かったです。」


「その節は助かりました。あなたは命の恩人です。困ったことがあれば何でも言ってください。力になりましょう。」


「兄がお世話になったようでありがとうございました。」


そういって挨拶とお礼を兼ねて握手していく。


「それでこれから行われる会議は何を話し合われるのでしょうか。」


そう言ったら3人の表情が固くなった。


「とりあえず座って話そうじゃないか。お茶も出して頂戴。」ってエルフィナさんがきりだしたので5人が椅子に掛けてお茶を飲む。


一息ついたので本題に入ることになった。


「ミナトも今マリンウッドが復興中なのは知っているな。」


「はい。それは分かっています。なにか問題が起きたのですか。」


そう尋ねたらカシムさんが話し始める。


「先日このガルムが周辺の偵察をしていたのです。普段は森の方に行くことはあまりないのですが、途中でゴブリンがあらわれたので倒しながら進んで森の方に行ったのです。そうしたら森から大量のゴブリンが出てきまして、その場に出た分はすべて倒したのですが、森の奥にかなりの気配があったそうです。」


「それは確かめられたのですか?」


「昨日第五騎士団の小隊に偵察を命じたのですが、今度はゴブリンではなくウルフが大量にいたようなんです。それでこれは氾濫が起こる前兆かと思っているのですが、騎士団総出で迎え撃とうにも復興が終わっていないのでもしも突破されたら住人に大きな被害が出てしまいます。それでどうしようかを話し合おうとしていました。」


カシムさんがお茶を口に含むとエルフィナさんが


「まだ氾濫には時間があると思うが多くもないと思う。氾濫であればボスモンスターがいるはずだからそいつを倒せば解決するだろう。」


「それでは、すぐにでも行動したほうがいいんじゃないですか?」


「そうは言っても戦力がたりないんだ。」


「街の守りにも数を割かねばならんしな。」


「先ほどまでは単独でボスを倒せるのが私しかいなかったから困っていたんだが、ちょうどいい時にきてくれた。」


「それではミナト殿ならできるのか。」


「それは私が保証しよう。一度見ているしな。だがこいつのことは他国に知られると面倒だから情報を隠しているんだ。だからミナトを使うなら決して情報を漏らしてはならない。」


「大丈夫です。なにより娘の婚約者ですから。そこはご安心ください。」


「では悪いが頼んでいいかミナト。」


既に決定事項じゃないのそれ。


「分かりました。協力させて頂きます。」


「では今回は表向きは、エルフィナ様が少数精鋭でのボス討伐という流れにしましょう。」


「ではメンバーは私、ミナト、カリム、ガルムで行くとしよう。ミナトはいつもの装備でな。」


「分かりました。」


そして次の日、フルアーマ装備の俺を見てガルムさんが


「そ、その姿は。もしかしてクラーケンを倒してくださったのはミナト殿だったんですか。」


と驚いていた。


どうやらガルムさんはクラーケンと戦っていた時に門のところで見ていたようだ。


「ああ、見られていたんですね。」


「はい。すぐにどこかへと行かれてしまいましたのでどこの誰だったかという話をしていたんです。あの時は本当にありがとうございました。おかげでこうしてマリンウッドの民は無事に暮らせているのです。感謝してもしきれません。」


「すいません。正体がばれたくなかったのですぐに逃げてしまって。」


「いえどこに他国の間者がいるかはわかりませんから。気にしないで下さい。それに昨日までは不安でしたが今は安心感しかありません。」


「そんなに持ち上げないでください。」


っていってるとカリムさんがやってきた。


「わたしもぜひ見たかった。クラーケンには私もかなわなかったので。」


「おいそろそろ出発するぞ。」


エルフィナさんが声をかけてきたので森へと向かう。


今回は歩きでいくのだが義足のエルフィナさんが一番足が速かった。


「お前たち、情けないぞ。もっとオーラコントロールを磨かないと。」


エルフィナさんが早すぎるだけだと思うな。


俺も今はただの鎧を着ているからそこまでの速さは出せないから。


森の手前まで来たらモンスターが出てきたので倒していく。


エルフィナさんはここで出てくるモンスターを倒しておくからと言って残った。


森の中はモンスターであふれているのでどんどん倒してボスを探す。


雑魚がこれだけいると消耗しそうなので嫌なのだが仕方がない。


途中からオークが出てきたので少しやる気が上がった。


奥へ奥へと進んで行くがカリムとガルムもちゃんとついてきている。


流石に騎士団長と副団長なだけはあるか。


「ミナト殿はお強いですね。騎士団長としてまだまだと思うと同時にあなたがカティアの婚約者でよかった。兄として安心できます。」


「そう言っていただけると幸いです。」


しゃべりながらでもまだまだ余裕がある。


途中でホブゴブリンやクリスタルウルフなども出てきたが大したこともない。


モンスターの質が少しずつ上がってきた。


オーガやゴブリンロードなんかが混じり始めた。


まあ俺の敵ではないが。


周辺の奥のモンスターまでは相手にできないので隠密でロウガーを呼んで片づけてもらう。


オーガとかゴブリンロードは食べられないからテンションが下がりそうだ。


後ろの2人はだんだん調子が落ちていそうだ。


まあレベルが急激に上がっていくとしんどいからね。


でも頑張ってもらわないと倒れたら死が待つのみだから必死だろう。


かなりのスピードで進んでいるからそろそろボスが出てきてもいいはずだ。


ゴブリンキングがロードを従えてあらわれたがさっさと倒してしまう。


ゴブリンキングもボスではないとなるとかなり大物かな。


次にあらわれたのはオークロードだ。


こいつはまだ食べたことがないからテンションが上がってきた。


全て一撃で倒してきたが2発かかった。


しかしオークロードもボスではないということだ。


でも後ろの2人がそろそろ限界そうなので休憩にしよう。


周辺のモンスターを一掃して小屋を出して2人を入れる。


外はシロに任せて休憩だ。


「ミナト殿、すまない足を引っ張ってしまって。」


「ほんとに申し訳ない。」


「しかたないですよ。レベルアップのせいでしょうから。」


あれだけモンスターを倒して俺のスキル経験値取得10倍の恩恵でレベルアップしてるんだろうし。


「まあこの小屋にモンスターは寄れませんからゆっくりしてください。ついでに食事にしましょう。」


そう言ってオークの生姜焼き丼を提供すると一口食べてからは、手が止まることはなかった。


おかわりを繰り返して5杯ずつ食べて眠ってしまったので2人を布団に寝かせて俺も風呂に入ってから休むことにした。

読んでくださってありがとうございます。


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