以前貴族を倒した結果奴隷を買うことに
63話
次の日、朝の訓練を終えて、午後からの採寸はアイリスたちに任せてアンジェとデートに出てきました。
なぜかリリイがついてきているのが不思議です。
アンジェに聞いたらリリスが忙しくしていて暇だかららしい。
まあ俺も王都を網羅できているわけでもないから、アンジェがいいならいいやって許可した。
そうしたら裏道なんかを駆使していったことのない露天商がたくさん集まっている場所へと連れてこらてしまった。
ここは城から北側にあるエリアの一ヶ所らしい。
3人で露店を回って楽しんだが怪しい露店もたくさんあった。
怪しい露店に以前ギルドに譲った激マズポーションがあったのには驚いた。
しかもなぜかの高値で。
そんな中で気になったのがオリジナルブレンドのスパイスを売っている店だった。
刺激的なにおいが最高だった。
その中のいくつかを組み合わせるとカレーが作れると目に映ったのでそれをあるだけ購入することにした。
ここには今後も通うことになるだろう。
「アンジェとリリイは何か欲しいものはないかい?」
「私は見ているだけで十分楽しいですわ。」
「特にない。」
まあ確かにこの辺だと見ていて面白いけど欲しいものは少なそうだ。
しかしこのエリアとてつもなく広い。
途中で屋台があったので売っていた串肉を購入して食べた。
角うさぎの肉らしいけどなかなか柔らかくて美味しかった。
この国の屋台で初めて美味しいと思ったかもしれない。
店主に聞くとオリジナルブレンドのスパイスを売っている店で買ったスパイスがこの肉にぴったりだったという。
まだ最近売り出したばかりで人気は出てないらしいので追加で100本購入したら喜んでいた。
アンジェとリリイも気に入ったようだ。
次の屋台はオオトカゲの肉を焼いて売っている。
試しに食べてみたが少し硬さはあるけど不味くはない。
ここもやはりオリジナルブレンドのスパイスを作ってもらってやっているらしい。
あのスパイスの店の店主やるではないか。
そのまま進んでいくと真ん中の広場で芸をしている一団がいた。
なかなか見事な身のこなしをしている。
不安定な高所で3本のナイフを回していたり、大きな球に乗って移動したりとなかなか楽しませてくれる。
最後は4人が塔のように肩の上に立って上がっていく。そして一番上の人の頭の上にリンゴが載せられてそれを下にいる女の子がナイフを投げて命中させるようだ。
4人の塔がバランスを取りながら動いているのでリンゴに当てるのはとても難しいと思うがその子は見事に当てて見せた。
周りで見ていた観衆から拍手が巻き起こる。
そこから帽子を持った子が回ってきたので金貨を数枚入れてあげた。
帽子を持った子が驚いていた。
「なかなか面白かったね。」
「そうですわね。まだ幼いのに凄い技量ですわ。」
「義兄様ならできる。」
アンジェは技量をほめてるけど、リリイは何を求めてるのかな。
無理だよ、ナイフをリンゴに当てるなんてできないからね。お願いだからそんな期待した目でみないでほしい。
棍棒芸なら何とか出来るかもだけど。
最後に一団が挨拶をして今日の芸は全て終わったようだ。
広場からまた露店の方に進んで行くと端の方に馬車が止まっていてその前にへたり込んでいる男がいた。
なんとなく気になったから声をかけてみた。
「どうかしたんですか。」
「ハァ、聞いてくれるかい兄ちゃん。」
「聞くだけならいいですよ。」
そう言ったら苦笑しながらまあいいやって話し出した。
「俺はなとある貴族様に依頼されて、いろんな村を回って口減らしの子を買って来たんだけどよ、戻ってきたら貴族様が行方不明で戻ってこないらしくて、屋敷のメイドはみんな幼くて判断できないから買い取れないって言われてよ。俺だってこの子たちを貴族様が見つかるまで養うのは無理だしだからといって捨てることもできないしで困ってるんだよ。」
「それは大変ですね。何人くらいいるんですか?」
「5人だな。全員奴隷首輪がついてるから主人登録はいつでもできるぜ。」
口減らしで売られてきている以上、解放しても幸せな未来はないだろうなぁ。
まあ屋敷が住めるようになったらメイドは募集しないといけないから今から育てるのもいいかもしれない。
「じゃあ5人とも購入しよう。」
「ホントか兄ちゃん。でも先に商品を見なくていいのかい。」
「なにか問題があるのか。」
「問題はないが、見ずに購入するのも珍しいと思ってな。」
「じゃあ買ってからの楽しみにしておくよ。」
そう言うと男は馬車を開けて中から連れてくる。
最初の子はダークエルフっぽいけど耳の長さ的にハーフのようだ。
首輪に触れて主人登録をする。
次の子もハーフのダークエルフのようだが最初の子とそっくりだから双子かもしれない。
3人目は普通にエルフで4人目と5人目は普通の子っぽい。
それぞれ首輪に触って登録していく。
みんなこれから奴隷になるからか表情は暗い。
男にお金を払うと喜んで去って行った。
「デート中にごめんね。」
「いいえミナト様、素晴らしい判断ですわ。ほっておいたらこの子達に明日はなかったかもしれませんから。」
「口減らし可哀想。」
2人が怒ってなくてよかった。
「君たちの名前を教えてくれるかい?」
「クリスです。」「ミントです。」「レアです。」「リアです。」「メルルです。」
エルフの子がメルルで双子がレアとリアのようだ。
時間も遅くなってきたので5人を連れて帰ることにした。
城に連れて帰ったらまたですかみたいな顔でサラさんに睨まれてしまった。
ホントに申し訳ないです。
サラさんには追加で大銀貨を渡しておきました。
人数も多くなったので夕食は鍋にすることにした。
準備をするために厨房へと足を運ぶとウキウキしているグスタフがいた。
「機嫌がよさそうだけど何かいいことあったの?」
「おおミナトじゃないか。今日ヒナちゃんをデートに誘ったらオッケーもらえたんだよ。なんてすばらしいい日なんだろうか。」
「それはよかったな。でも大事にしないと俺が許さないぞ。」
「そんな怖い顔しなくても大丈夫だよ。俺を何だと思ってるんだよ。」
「一応言ってみただけだよ。だけど手を出すのは許さんぞ。」
「わかってるよ。彼女を傷つけたくないからね。」
「それならいいけど。」
楽しそうなグスタフは置いておいて準備にかかろう。
出汁を取って具材を切って準備を終えて部屋に戻る。
5人はずっと緊張しているようだ。
鍋を用意して食べようとしたが手を付けようとしない。
「お腹が空いてないの?」って聞いたら「ご主人様より後で食べるものと教えられました。」っていうからここでは気にしなくていいよって言っても手を付けない。
レイン、ユカ、チヨちゃんが首輪を見せて一緒に食べだしてるのをみてやっと手を付けてくれた。
「これすごく美味しいです。」「こんなの食べたことないです。」
って5人はすごく喜んでいた。
お腹いっぱいになって表情が明るくなってきた。
5人はレインたちとお風呂へと行ったので俺もお風呂に向かおうとしたらカティアがついてきた。
お風呂から上がったら5人の世話をレインたちにお願いしてリーナの部屋へと向かう。
リーナから今日一日のことを聞かれて奴隷を買うことになったことも話すことになった。
5人の奴隷についてはアンジェのフォローがあって助かった。
まだ屋敷のことは言ってないから今度見せてから説明することにしたのだ。
寝る時間はいつも通りティピのお世話になっています。
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