新米訓練始まります1
61話
孤児院にいつものごとくチンピラたちがあらわれて今日もムサシさんに追い返されて終わりだと思っていた。
しかしその日はチンピラたちは余裕があるように見えた。
なぜかはわからないけど不安になる。
ムサシさんがチンピラたちを追い返そうと行動しようとしたその時、建物の奥から火の手が上がった。
建物の奥にいた子供たちは突然のことにパニックをおこす。
すぐにアンさんがドアを開けて子供たちを逃がし始める。
私もすぐに外へと出る。
怖くて孤児院が燃え上がっていくのを外で眺めているだけしかできなかった。
逃げ遅れている子を助けにムサシさんが飛び込んでいく。
院長が消火作業をしていると、近隣の住民が集まって来た。
集まってきた人たちの一人に手をつかまれた。
抵抗するけど強い力で引っ張っていかれる。
助けを求めて叫ぶけどみんな消火活動に必死できづいてくれない。
男は途中からわたしを抱え上げて走っていく。
知らない場所まで連れていかれて他の男に渡される。
その男はわたしを建物の中へと抱えて入っていく。
部屋ではおじさんが2人待っていた。
「ほほおこれはなかなか上玉ではないか。少し細すぎる気もするが儂好みの顔をしておる。」
「気に入っていただけたらよかった。」
この気持ち悪い視線を向けてくるおじさんたちは何者なんだろう。
しばらくして孤児院の子が2人連れてこられた。
「この2人はあまり好みではないかのぉ。」
「それでしたらこの2人はこちらで預かりますよ。」
おじさん2人はそんなことを言っている。
私たちはこれからどうなるのでしょうか。
おじさん2人は貴族だといってから、私たちを身請けして里親になってあげようと言い出した。
私は別に今の生活に不満があるわけではないので断ろうとしたら、2人が先に嫌だと言った。
そうしたら片方のおじさんが嫌がる2人を連れて奥へといってしまった。
残ったおじさんはいやらしい視線をむけてくる。
そして私を引っ張って奥へと連れていく。
抵抗むなしく奥へと連れていかれて服を脱がされる。
「ムフフ。まずは味見から始めるか。」
そういっておじさんは私の脇をなめだした。
とても気持ち悪い、逃げようと抵抗するがおじさんの方が力が強い。
おじさんが少しづつ下に下がってくる。
横では2人がお尻を出させられて鞭でたたかれている。
誰か助けてって思うけど誰もいない。
その時ドアが開いてお兄さんが入ってきた。
そうしたらおじさん2人はあっという間に叩かれてドアの方に飛んで行った。
怖かったので泣いてしまって、助けてくれたお兄さんにお礼を言えなかった。
その後孤児院に帰ったら新しい建物が作られてそこでしばらく生活するようです。
次にお兄さんがきたら絶対にお礼を言おうと決意する。
翌日、ムサシさんとアンさんの距離が近くなった気がします。
それから数日して私はムサシさんとアンさんが唇を合わせているのを見てしまいました。
後でアンさんに聞いてみたらキスは好きな人とするんだって言ってました。
私もいつか誰かとキスする日がくるのかなぁ。
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次の日の朝、訓練所には俺、レイン、ミレイヌ、アイリス、15名の新米騎士が集合していた。
挨拶を済ませた後、訓練の前に注意事項を伝えていく。
1、この隊の訓練の内容を誰にも話してはならない。
2、この隊の装備品について誰にも話してはならない。
3、この隊の中では貴族としての権力を行使してはならない。
・・・・・・。
この3つに関しては守ってもらわないとならない。
その点を確認してから訓練に入ることにする。
具体的には何をすることになるか、まずは見てもらうことにした。
レイン、ミレイヌ、アイリスが飛行ユニットを装備して空へと浮かんでいく。
下着が見えてしまうんじゃないかと心配したが3人とも中にキュロットを履いていて安心した。
15名がみんな驚いてポカンとしている。
3人が降りてきてから今日から空を飛ぶ訓練をしてもらうことを伝える。
全員に飛行ユニットを配っていくが今回改良を加えておいた。
個人のオーラを記憶して本人しか使えないようにしたのと、オーラがなくなった時に落ちてしまわないよう着地まで補助してくれる装置を導入した。
これで訓練中に死ぬことはないだろう。
1人ずつ名前を呼んで飛行ユニットを渡していく。
まず初めに使い方を説明して、それぞれの装置にオーラを記憶させる。
この時点でみんな既に興奮状態になっていたのでまずは落ち着いてもらう。
それから全員で浮く練習をしてもらう。
1時間くらい浮きながら移動する練習をするとみんな疲れてしまったようなので休憩に入ることにした。
休憩時にはカティアとプリシアが飲み物を配ってくれている。
「すいません。一つ聞いてもいいですか。」とカールが近づいてくる。
「いいよ。なんだい。」
「空を飛べるようになるというのは素晴らしいことだと思えるのですが、この隊の目的はなんでしょうか。」
「それを知ってどうするんだい?」
「私はケイウッド家の者としてこの国のためになると思って騎士を目指しました。いずれは祖父と父のいる第一騎士団を目指していました。ですからこの隊がそれよりもこの国の為になるかが知りたいのです。」
「それは実際にできるようになってからのお楽しみじゃだめかい。」
「・・・・・・。わかりました。楽しみにしています。」
そう言ってカールはみんなのところへと戻っていった。
教えてあげたいんだけど、まだ調整している段階だから。
とりあえず今は訓練だ。
休憩を終えて引き続き訓練にはいる。
慣れてきた者はもう少し高く上がってもいいといったけど、女の子はみんな騎士服が下はスカートだった。
それでソウカがアイリスに恥ずかしいと言ってきたので、男性陣には女性陣より低く飛ばないように言っておいた。
俺はというとカティアとプリシアに訓練所の端まで連れていかれて膝枕で話をしている。
いくら部下とはいえ下着を見ることは許してはもらえないようです。
午前中で訓練を終えて午後からはゆっくり休むように言って解散とした。
昼食を済ませてレイン、ミレイヌ、アイリスを連れて商業ギルドに向かう。
商業ギルドでイリアさんから家の書類を受け取って、ついでに改装工事をしてくれる大工を紹介してもらった。
ただ今は大工の大半は燃えた孤児院の取り壊しと新築で手が空いてないということでしばらくはお預けになる。
とりあえずみんなに見てもらって改装したい部分と必要なものを考えてもらうことにした。
その後ラビットに行ってデザインを見せてもらった。
白を基調として肩から腰へと緑のラインが入っていて胸ポケットが2つ付いている。
男性用はズボンで、女性用はキュロットを採用して可愛らしく仕上げてあった。
防寒はもちろんだが防御力もかなりのものらしい。
とりあえず4人分採寸してもらって仕上げてもらうことにした。
仕上げは1日でできるということなので明日には完成する。
ラビットを出た後はベイカーさんのところへ行ってみた。
「ベイカーさん、調子はどうですか。」
「ようミナトさんじゃないか。もう絶好調よ。レベルが上がったせいか前以上の速さと正確さで打てるから出来が段違いよ。前まではハーフの打ったものなんかって言ってたやつらが頭を下げて売ってほしいだってよ。」
「それは良かったですね。」
「ミナトさんのおかげだぜ。それでここに来たってことは俺の仕事かい。」
「はい。できたら明日から城の敷地内にある訓練所で一緒に訓練してもらってから、15人分の武器と、隊服の上からつけられる防具を作ってもらえますか。」
「お安い御用だ。じゃあ明日朝城の訓練所に行ったらいいんだな。」
「はい。よろしくお願いします。」
これでベイカーさんも参加してもらうことができる。
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