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レベルアップキャンプが終わった

57話



次の日からアイリスは元気を取り戻したようだ。


今はそれぞれが慣らしを行っているところを眺めているだけです。


アイリスの変わり方は驚くくらいだ、今もこちらを見て手を振っている。


この調子なら獣人化スキルも使えるようになるかもしれない。


夕暮れになって拠点に戻って、今日でキャンプの終了を告げたのだった。


最後の夜はBBQをすることにしてハイオーク、ミノタウロス、地竜の肉を焼いて楽しんだ。


特にベイカーさんはレベルアップして寝込んでばかりだったから、肉の味に感動したみたいだった。


次の朝、鉄の森を出発して5日かけて王都エルウッドにたどり着いた。


エルウッドに入ったらベイカーさんは店に向かい、早速鍛冶を試すそうだ。


俺は城へと帰り、リーナ、カティアとプリシア、アンジェリカを呼んでアイリスのことを報告しました。


みんなが快く受け入れてくれてよかった。


その後リーナから会議の結果を教えてもらって、明日結果発表にあわせて顔合わせに行く予定とのことだった。


まだ夕食まで時間があったので婚約者一同で訓練所に行ってアイリスがスキルを使えるかどうか試してみた。


スキルが発動して綺麗な翼があらわれた。


アイリスはスキルを使い終えると心配そうな顔をしていたがアンジェリカが


「とても美しかったですわ。」


といったのをきっかけにしてみんながほめまくっていたから泣きながら喜んでいた。


このメンバーにスキルとか種族なんかで拒否する子はいないって信じていたけど、実際にいなくてよかった。


一つ欠点があるとしたらプリシア、ミレイヌと同様に俺の属性付与で鎧を加工してあげないと、スキル発動でアイリスの胸がさらされてしまうことかな。


最初に鎧とか脱いでた理由がよく分かった。


訓練所を後にしてアイリスを部屋に呼んで服から鎧まで加工してあげた。


これでスキル発動しても大丈夫だろう。


実際に試してもらったら、翼も出ることなく飛べるみたいだった。


部屋に帰ってきたユカとチヨちゃんにもアイリスのことを伝えておいた。


「兄さん日本やったら刺されてますで。」


「兄様、すごいです。」


という感想をもらった。


その後夕食を食べて、カティアに風呂に連れていかれて帰ってきたら俺のベットで待っているアイリスがいた。


「アイリス、どうしてここにいるの?」


「ミナト様から離れませんって言いましたよね。」


「だからって寝る時までは拙いと思うんだよね。」


「ダメですか。」って上目遣いに見てこられると困る。


気持ち的にはダメじゃないけど、って考えていたらミレイヌが風呂から帰ってきた。


話を聞いて「アイリスだけなんてずるいよ。私も添い寝する。」


って言い出してますます困る俺。


結局、レインたちも帰ってきて、日替わりで添い寝することで落ち着いたようだ。


またティピの世話になるかなって思ってたらライカが立候補してきたので説得するのに疲れた。


明かりを消してベットに入ると右にアイリス、左にミレイヌが入ってきて抱きついてきた。


二人の胸に腕が包まれてしまう。


あまりの気持ちよさに今日も自力では眠れないことを確信した。


アイリスが耳元で「ミナト様、ありがとうございました。」と言って眠ってしまった。


その後はティピによって意識が飛ばされて眠った。


次の日、朝食を食べて結果発表まで部屋で時間を過ごす。


部屋には仕事のユカとチヨちゃんを除く全員が集合していた。


リリスとリリイ、シズクさん以外が婚約者かと思ったら圧巻の光景だった。


眼福、眼福。


時間になったので訓練所に向かって上の席から眺めている。


名前を呼ばれて担当者のところに割り振られていく。


それぞれが一喜一憂しながら分かれていく。


そして30名が残されて教官が去っていく。


残された30名の前にアイリスをつれて出ていく。


30名は俺のことは知らないからざわざわしている。


「静粛に、静粛に。ここに残された選ばれた30名は騎士団とは別の部隊になってもらう予定だ。」


「すいません、それは騎士をやめるってことでしょうか。」


「そんなことはない。ただ騎士団とは違う特殊な任務に就いてもらうことになるだけだ。とりあえず質問の前に君たちの上司を紹介しておこう。元第三騎士団副団長でハーフエルフのアイリスだ。」


そう紹介したら30名が騒がしくなる。


「君たちの中で種族とかにこだわりがあって、彼女のことを隊長と認められないものは、あちらの扉の向こうに教官がいるので、書類にサインして別の騎士団に配属してもらうのでいくといい。」


そうして少し時間を置いたら、半分くらいが出ていった。


「残った君たちは異論がないということでいいかな?」


「「「はい。」」」


「では改めて君たちを歓迎しよう。私の名前はミナトという。君たちの隊長となるアイリスの上司だと思ってくれて結構です。とりあえず自己紹介をしてくれるかな。一番手前の君からよろしく。」


「私はルカといいます。隊長と同じハーフエルフです。」


「カールです。」「エマです。」「ウルシュです。」「オマージです。」「カエラです。」「ケイです。」


「キーノといいます。」「コルトです。」「マキナです。」「ガイアです。」「ルードです。」


「スージーです。」「セナといいます。」「ソウカです。」


自己紹介のあったメンバーの書類以外は捨てておく。


種族的にはハーフエルフが1、エルフが12、ヒューマンが2だった。


カールは上級貴族家の3男のようだ。


自己紹介に含めなかったところをみると家柄とかも気にしてないようだ。


あとは下級貴族家の出身なのがウルシュとソウカか。


「では残った君たちに、この隊の具体的な活動について説明しておこう。主な任務は食料の輸送となる。どういった形で行うかは3日後に伝えることとするので楽しみにしておくように。その際には特殊な訓練を受けてもらうことになる。正式な活動は春になってからとなる以上だ。では3日後にこの場所に集合してくれ。解散。」


そういってみんなを去らせる。


「さて明日からアイリスとレインとミレイヌは一足先に訓練しようか。この訓練所もしばらく使わないらしいから貸切だ。」


「了解です。」


それからベイカーさんのところに行って3日後に訓練所まで来てくれるように伝えて、今後の準備に入った。


まずはチュートリアルの世界へといく。


前にアルカディア王の別荘のダンジョンで手に入れたアイテムバックを解析してみる。


ティピが覚醒して属性付与のレベルが上がったおかげで同じものは無理だが少し劣化したものが作れた。


劣化した部分は中に入る容量である。


手に入れたアイテムバックは大きな屋敷位の容量だが、複製できたのは小さな屋敷位の容量だ。


それでも普段使っている小屋なら4つくらい入りそう。


同じものを3つ複製して、次に小屋を作成する。


木材はシロが用意してくれるのでそれを気工錬金で小屋にしていく。


残念ながら風呂は用意できないが、身体を拭くお湯を沸かすくらいはできるよう気鉱石を用いた給湯器ぐらいはつけておこう。


水は樽を備えておく。


そして完成した小屋をバックに入れておいた。


一応試しておいたけど出し入れは問題なく行えたのでよしとする。


今回の隊はこの世界初の空を飛ぶ輸送部隊にするので飛行ユニット(中)を改良したものを用意する。


背中に背負う形になったけど上空200メートル位を最大時速50キロくらいで飛べる代物になった。


もし仮に取られても中のブラックボックスは空けることができないようになっている。


問題はオーラの使用量である。


少なくともオーラ値8000はないと一日飛び続けるのが難しい、しかも速度を上げると体力の消耗も厳しくなるので、かなり疲れるだろう。


そこはビシバシレベルアップしてもらうしかないかな。


あとはオーラシールドは習得させよう。


これが使えると速度を上げても負担は軽減されるし、戦闘でも大いに活躍してくれる。


あとは空には道がないのでコンパスを使わせないと目的地に着けなくなるかも。


さらに機甲トラックのバージョンアップしたものを作ってみた。


屋台がついてないかわりに後部座席に乗れる人数が10人までになった。


これで馬車からは解放されると信じたい。


ついでにもう少し小さい馬車サイズのやつも作ってみたら、速度を出すと危なかった。


これについてはまた今度改良することにした。


さてせっかく来たのだから新しいラーメンも作りたい。


ということでコッコの骨を煮込んでは水を足してを繰り返して灰汁を取り処理していき、ついにコッコのスープが完成した。


これを塩か醬油のたれで味付けしてオークとは違うさっぱりしながらもパンチのあるスープになった。


いずれこれも商品として市場に出していきたい。


ここで作業をして何だかんだで2週間過ごしてしまった。


それでも帰ってきたら夕食には十分間に合う時間だったので城の厨房へと向かう。


夕食はミノタウロスの肉を使った丼にすることにした。


ちょっと甘めな味付けで肉と玉ねぎを煮込んでいく。


悩むのは卵でとじるか、このままシンプルに行くかだ。


迷ったけどみんなにはまずはシンプルに牛丼でいこう。


卵とじは次回にしておこう。


それを部屋にもっていき、人数分のわかめスープと一緒に置いておいてリーナ達の方に行く。


セバスさんの毒見という味見が終わってみんなで牛丼を食べる。


好みで紅ショウガも置いておく。


個人的には牛丼には紅ショウガもりもりで食べるのが好きなんだけど、強制したりはしない。


セバスさんは汁の追加を欲しがったので、ここでもつゆだくが生まれたのだった。


みんなのお代わりも終わり食後のお茶をセバスさんが注いでくれる。


「ところでミナトよ、いつ頃妾にお披露目してくれるのじゃ。」


「明日からまずは隊長になるアイリスの訓練をするので何とも言えないですけど、春くらいにはお披露目したいですね。」


「そうか。では先にその隊の特徴だけ教えてくれぬか?」


「世界初の空飛ぶ輸送隊になる予定です。」


「信じられないようなことをいうの。」


「ですよねだから一度見てください。」


「では一度見に行こうかの。楽しみにしておくよ。」


「ありがとうございます。きっとみたら楽しめると思いますよ。」


そういうとミリアリアさんは笑っていた。


食事が終わってお風呂に入り部屋に帰ると今日はレインとアイリスが添い寝してくれるみたいだ。


念話でティピによろしくって言っておいた。


読んでくださってありがとうございます。


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