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アイリス(仮)

48話



アイリス視点


昔からずっとハーフというだけで周りのエルフからハンデを負わされてきました。


自分の境遇をずっと恨んでいました。


私が自分で選んでハーフになったわけじゃあないのにと。


しかしある日ハーフエルフでありながら騎士団長になったレイチェル様の噂を聞きました。


それからは自分の境遇を嘆くのをやめました。


代わりに自己鍛錬を重ね誰にも負けないように努力を続けました。


しかし、エルフの貴族の子供は私が勝っても私のことを認めてはくれなかった。


私はもっと鍛錬を重ねて遂にオーラを取得しました。


その時は本当に嬉しかった。


ある日鍛錬をしていると、スキルが発動しました。


気付いたら私に翼が生えていて空を飛んでいた。


嬉しくなってしばらく飛び続けた結果オーラがなくなって墜落してしまって怪我をしてしまいました。


治癒院のベットの上で反省して、怪我を治したらまた鍛錬を重ねて実力をつけて、遂に試験を突破して騎士になることができました。


新人騎士の訓練は厳しくて毎日が辛かった。


そんな訓練をもっと辛くしたのがエルフの貴族からの差別だった。


私が模擬戦で勝っても「ハーフに勝ちを譲ってやった。」といわれた。


その時の教官も最悪で私の評価を低くした。


もうあきらめたくなってやめてしまおうと思っていた時


「もう諦めるのか。君は見込みがあると思って期待していたんだけど。」


とレイチェル様が声をかけて下さいました。


「でもどんなに頑張っても誰も認めてくれないんです。」


「じゃあ認めざるをえないほどの結果を出すしかないな。それともこれからずっとハーフの認められない自分を嘆いて生きていくのか。私はそんなのは嫌だから鼻を明かしてやった。そして騎士団を率いる立場になった。君はどうする?」


「わ、わたしは・・・・・・。」


すぐに答えらえない私をレイチェル様は私より小さな身体で力強く抱きしめてくれました。


わたしは涙がこらえられずに泣きながら叫んでいました。


「わたしも、もっと強くなって自分に自信を持って生きていきたい。」


「その意気だ。頑張れそして私の第三騎士団にこい。」


「かならず、必ず第三騎士団に入って見せます。」


次の日から私は今まで以上に鍛錬を重ねて、新人訓練が終わりついに第三騎士団に入隊した。


第三騎士団でも努力をした結果分隊長にまですぐになりました。


みんなが認めてくれるようになり自信も持てるようになりました。


それから数年して3人しかいない副団長の座をかけての昇格戦へと選ばれることができました。


模擬戦では勝ったことは一度もなかったけど全力を尽くそうと決めていました。


いざ試合が始まって私は善戦していましたが次第に劣勢になって追い詰められて、その時ふとスキルのことを思い出しました。


勝ちたかった私はスキルを発動して遂に副団長に勝ちました。


審判をしていたエルフィナ様や見ていたミリアリア様、リーナ様、そして団長のレイチェル様はほめてくださいましたが負けた副団長は「卑怯者が。」と言って去りました。


その時の言葉が重くのしかかり、それからスキルを使うことが怖くなったのです。


それからはスキルなしでも2人の副隊長に負けないように鍛錬を重ねました。


結果、騎士団の中で私に文句を言うものもいなくなりました。


そしてさらに数年かけて立場を盤石なものにしました。


ある年、リリス様が第三騎士団に参加して鉄の森へと遠征に行きました。


本当にボスを倒すなら第一騎士団が遠征するので、今回は定期的なモンスターの駆逐のための遠征でした。


騎士団は小隊を組んでモンスターを打倒していきます。


順調に進んでいるように思っていたら緊急事態が起こりました。


こんなところにいるはずのないブラックタイガーが4体あらわれました。


小隊で対応できるはずもなく副隊長が一人負傷してしまい団は混乱していきます。


団長のレイチェル様は一人で3体を相手に奮戦していて指揮がとれません。


さらに最悪なのはリリス様の小隊が孤立してしまったことでした。


そこに目を付けたブラックタイガーが襲い掛かります。


私はもう一人の副団長に指揮を任せブラックタイガーと対峙します。


リリス様を守らないといけないと必死でスキルを発動してしまいました。


結果ブラックタイガーを倒しリリス様を守り切ることができて、うまくいったと思っていた。


しかし、遠征から帰ってからは第三騎士団の間で私のスキルのことが広まって、私が副団長になれたのは特殊スキルのおかげだという噂が後を絶たないようになりました。


団長の一括で誰も表立っていうものはいなくなりました。


数年もするとそういうことを言うものもいなくなり平穏だと思っていました。


しかし種は見えないところで芽吹いていたのです。


それに気づかないままあの日を迎えました。


第三騎士団の模擬戦で、2人の副団長に勝ったダニスと対戦することになりました。


私は全力を尽くして戦いましたが、ダニスが異様に強くなっていて、敗北したのです。


模擬戦で立場が変わることはことはないのですが、第三騎士団の中ではダニスを副団長に推す声が大きくなっていきました。


レイチェル様は特殊スキルを使ってでも勝つべきだったといいました。


しかし私は前回のことで傷ついていました。非難を受けるのが怖くて特殊スキルを使わないと決めていたので次の試合でもダニスに負けてしまいました。


そうなるともうダニスが副団長にならないとおさまりが付かなくなり、私は居場所をなくしました。


次にレイチェル様は私に第三騎士団を出て王都に行くように命じました。


王都についた私は部屋を与えられ、偶に新人訓練の教官の手伝いをするだけで、することもなくボーっと過ごす日々が続いています。


今日は王都の友人に連れられて、ゼスト商会の運営するラーメン屋に連れて来られました。


あまり気乗りしなかったけど、行ってみてびっくりしました。


これまで食べたことのないものだったからです。


ついお代わりと餃子まで食べてしまいました。


その日から毎日ラーメン屋に通ってしまっています。


それから数日してリーナ様が学園から帰ってこられたようです。


今の私にはあまり関係のないことですね。


なんせ私は今は所属もない立場ですから。


リーナ様が帰ってこられてから4日、ミリアリア様から呼び出しを受けました。


リーナ様の婚約者であるミナト様の護衛の仕事をしてほしいとのことでした。


ミナト様に紹介されて護衛につくことになりましたが、最初の命令が特殊スキルを見せてほしいでした。


個人的にはこのスキルを使いたくはないのですが命令とあらば従うしかありません。


リーナ様の婚約者じゃなかったら蹴とばしてやりたいくらいです。


誰もいない2人だけの訓練所で見せることになりました。


まあ他に誰もいないなら妬まれることもないでしょう。


このスキルを使うと鎧が壊れてしまうので脱ぐしかありません。


流石に胸の下着以外、何もないと恥ずかしいですね。


というかなぜ私は今日あったばかりの男に下着姿を見せているのでしょうか。


と思っていましたがミナト様も照れて目をそらしていますね。


偶にこちらをチラチラ見ていますが、まあいいですスキルを発動します。


発動すると翼があらわれて体が少しずつ浮いていきます。


そんな私を見て「綺麗だ。」と言っておられました。


しかし、このスキルを使うたびに非難を受けてきた私は気が重くなって下を向いてしまいます。


このスキルは使わないって決めているんです。


護衛対象のミナト様がピンチになっても使わないのかなんて問われても今は答えられるわけがありません。


自分の立場がかかった試合でも使えなかったんですから。


その後、ミナト様の紹介でプリシアさんとミレイヌさんと知り合いました。


お二人も特殊スキル持ちで、私の話を聞いて一緒に泣いてくれました。


その後プリシアは学園時代の話をしてくれて、その頃は自分でスキルを制御できずに辛かったと言っておられました。


ミレイヌも隔離された村での生活、そして母や友人の実際にあった一族の話を教えてくれました。


ミレイヌはスキルを使うとしばらく母乳が止まらなくなるから困っていたようです。


話を聞いてもらえたのと、共感してもらえて少し楽になった気がします。


でも私はこのスキルを使う事ができるのでしょうか。


------------------------------


アイリスのスキルを把握した後で、城に戻ったら商業ギルドのイリアさんから連絡がきたので出かけようとしたらアイリスが付いてくるようだ。


別に一人でいいと言ったら、護衛の意味がないと怒られた。


仕方ないから商業ギルドへと連れていくことにした。


商業ギルドについたらイリアさんを呼んでもらった。


そのまま奥の部屋に連れていかれて、お茶が出てくる。


「前に依頼されていた家の件ですが、何件か候補が出来ましたので見ていただこうと思うのですが、今から行きますか?」


「イリアさんに予定がなければ今から行きたいですね。」


「予定は空けてありますから大丈夫ですよ。では案内しますね。」


案内されてきた1件目は高級住宅街の端、商店街との境にある家だった。


中は部屋が6部屋で別でお風呂と厨房をもある。


そこまで大きな家ではなかったがお風呂が小さいのはマイナスかな。


値段は金貨200枚だそうだ。


次の家は丁度高級住宅街の真ん中位の場所だが部屋数が4と少ない。


なのに立地で金貨400枚するそうだ。


次の家はその家から2件挟んで東側の家だった。


ここは部屋数も8部屋あり厨房とお風呂もついていていい感じだ。


値段は金貨1000枚と値段も一気に上がった。


さらに案内は続き城に近い大きな家に着いた。


ここはなんと3階建てで部屋数は20、お風呂も2か所ある豪邸だった。


ほしいが値段は金貨で1万枚だそうで手が出ないなぁ。


続いてはその隣の家でこちらも3階建てだが部屋数が15になるがお風呂は3階と1階の2か所ついている。


お値段は金貨4000枚とかなり安くなった。


何故か聞いたらここの家は隣が売られる前に売られたもので、隣からの嫌がらせ行為が付いてくるからの値段らしい。


隣が空き家になったから値段をあげてもいいけど、今ならまだこの値段ですよって言われて購入を決めた。


あともう一軒最初に紹介してもらった家も買っておいた。


自由にできる場所が欲しかったので。


ギルドカードから代金を払って書類は後日ということになった。


それを見ていたアイリスは驚いて固まっていた。


まあ金貨4200枚を一括なんて普通は払えないしね。


実は自分でも驚いていたりするんだが、ゼスト商会からの報酬がたまっていてまだ余力があったりする。


イリアさんは何でしたら金貨1万枚の家も確保しておきましょうかって笑いながら言ってました。


ギルドから帰って夕食を作る。


アイリスは厨房にもついてきてずっと一緒にいる。


部屋で一緒に夕食を食べたら固まってしまい、


「こ、こんな美味しいものを毎日食べているんですか。」って詰め寄ってくる。


これなら私もこの部屋に住もうかなって言い出して説得するのに苦労した。


ご飯は一緒に食べるという条件で落ち着かせることができた。

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