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新たな特殊スキル持ち

47話



孤児院から帰って夕食を済ませて風呂に入って部屋に帰ると肌寒さを感じた。


エルウッドは暖かい方らしいがそれでも冬は寒いようだ。


部屋の暖炉に火をつける。


部屋が温まってきたころ、レイン、ミレイヌ、ユカ、チヨちゃんが風呂から戻ってきた。


みんな冬用の寝間着を着用している。


「兄さんもどったでぇ。」


「お帰りみんな。部屋の温度はどうだい?」


「兄様、私はちょうどいいです。」


「私も大丈夫です。」


「じゃあ薪は追加せずにおくね。」


そういって暖炉から離れる。


「そういえばミナトさん、メリッサさんが話がうまくまとまったと伝えてくれって言ってましたよ。」


「そうなんだ。じゃあ学園都市にもラーメン店ができるんだろうね。」


話がうまくまとまったみたいでよかった。


まとまらなかったらメリッサさんが帰らないかもしれなかったから。


「ミナト様、どうぞ。」


そう言ってレインが温かいお茶をくれる。


最近レインは暇を見てはお茶を入れる練習をしているようだ。


「どうでしょうか?」


「うーん、ちょっと渋いかな。でも初めよりは全然おいしいよ。」


「それならよかったです。」


お茶も飲み終わって寝るために灯りを消して布団に入る。


「みんなおやすみ。」


「「「「おやすみなさい。」」」」


そのまま眠りについたが夜中にゆすられて起こされた。


「ミナトさん、起こしてごめんなさい。」


「ミレイヌどうしたの。」


「トイレに行きたくなっちゃったんだけど怖いからついてきて。」


「いいよ。」


寒いからシルバータイガーの皮で作ったコートを羽織ってついて行く。


ミレイヌにトイレの中まで連れてこられてしまった。


「・・・・・・。なんで俺まで連れ込んでるの?」


「怖いからだよ。お願いだから目を閉じて耳をふさいでいて。」


そういわれたから目を閉じて耳を塞ぐ。


しばらくして肩をゆすられる。


耳をふさいでいた手をどけると「ミナトさんもういいよ。」


と言ってくるミレイヌと部屋まで帰ってきた。


布団に入るが布団は冷たくなっていた。


すぐには眠れないなって思っていたら布団の中に誰かが入ってきた。


「布団が冷たいから一緒に寝よ。」


そう言ってミレイヌがくっついてくる。


人肌が温かいんだけど俺の精神が削られるので勘弁してほしい。


自分と格闘しているとミレイヌがもっと密着してきた。


ミレイヌの柔らかさを感じながらこのままじゃ眠れないわって思っていたら


『ミナト。私に任せなさいって』


そう言ってティピの蹴りが決まると意識がなくなった。


朝目覚めたら朝食を作りに布団から出て厨房へと行く。


最近は朝の寒さが厳しくなってきたので必ず温かいスープをつけるようにしている。


これはみんなにも好評なのだが、最近グスタフが料理人全員の分も作ってほしいと言ってきた。


スープだけの話だから別にいいけど。


さて作り終わったので行こうとしたらグスタフがやってきた。


「ミナトはいつも早いなあ。」


「早くしないと、ここにみんなが来ちゃうだろ。そうしたら邪魔になるからな。」


「ミナトを邪魔扱いする奴なんていないと思うけど。」


「そうかな仕事の邪魔になりそうだけど。」


「確かにみんなミナトにアドバイスを求めて群がりそうだ。」


それは勘弁してもらいたい。


苦笑いしてグスタフの分を置いて厨房を出ていく。


朝食を終えてみんな出ていってからシズクさんが呼びに来た。


シズクさんに連れられてミリアリアさんのところへと連れていかれた。


「呼び出してすまんの。」


「特に急ぎの用事もないので大丈夫ですよ。それで用件は何でしょうか?」


「ミナトに相談があるのだよ。」


「私で力になれるのであれば協力は惜しみませんが。」


「それを聞いて安心した。」そう言うとミリアリアさんは手を叩く。


そうしてら横手のドアから女性騎士が入ってきた。


ミリアリアさんが促すと「私は元第三騎士団副団長のアイリスといいます。」


「相談というのはこのアイリスについてなのだ。」


「そのアイリスさんがどうしたんでしょうか?」


「まあ順を追って話そう。まずこのアイリスなのだが特殊スキルを持っているハーフでな。ミナトもそろそろわかっていると思うがハーフというのは迫害されがちだ。特殊スキル持ちもまたしかり。」


「それはまあ私の周りにも特殊スキル持ちはいますから。はっきり言って自分にないものを持っているからって差別するなんて馬鹿げてると思いますけど。」


「妾もそれは同感じゃ。この国では差別するものは減ってきておるがなくなったわけではない。」


「さすがに差別をなくすってことなら相談されても力にはなれないと思いますよ。」


「そんな大それたことではないよ。まずはアイリスについての前提を話しただけじゃ。まあ続きを話そう。」


「さえぎってしまってすいません。続きをお願いします。」


「第三騎士団はレイチェルが団長なのは知っておろう。レイチェルは騎士団長の中でも実力が上なので誰も反抗したりはせん。なのでアイリスもこれまでは実力で副騎士団長を務めていたのじゃが、ミナトがリオンと学園都市にいく少し前に第三騎士団内で恒例の実力模擬戦が行われたのだが、そこでの3試合目に出たエルフの騎士に負けてしまってな。勝った騎士を副団長に推す声が高まりアイリスは降格させざるを得ない状態になってしまったのだ。」


そこで一息ついたミリアリアさんに


「ここまで聞いても問題はなさそうですが。」


「ここまでなら偶にある話なのだが、その後が問題でな。アイリスが副団長でなくなってしまったので堂々とハーフであることを差別するものが出始めてしまっての。それでレイチェルの判断で王都に戻してきたのじゃ。だが王都の騎士団にも今は役職の空きがなくての役職なしの騎士にするのももったいない、そんな時にミナトの話をリーナから聞いての。」


「まあ確かにいつかは特殊部隊を作りたいとは軽く言いましたけど、まだ構想だけで何も考えていないんですけど。」


「それで冬の間に考えてほしいというのが相談じゃ。ついでに言うがアイリスに勝った騎士はダニスじゃ。」


「ダニスが出てきたら考えざるを得ないじゃないですか。」


ダニスは以前にみんなのレベル上げについてきて一気に強くなったから、責任を感じてしまう。


なんせ普通ならダニスが副団長に勝つことはなかったわけだ。


「まあ正式に決まるまではアイリスはミナト専属の護衛としておくゆえよろしく頼むよ。」


「わかりました。お預かりします。」


そう言ってミリアリアさんの部屋から出た。


「ミナト様、よろしくお願いします。」


「アイリスさん、様なんてつけなくていいよ。王族とか貴族でもないし。」


「そういわれましても、私はミナト様の護衛ですので。ミナト様こそ私のことは呼び捨てで構いません。」


そういうアイリスについて 身長はレインより低いがミレイヌよりは高い 胸はレインといい勝負をしそうだ。


髪の色は綺麗なプラチナブロンドで長さはセミロングくらいだろうか括ってポニーテールにしている。


「じゃあ今後はアイリスって呼ぶよ。ちなみにだけど特殊スキルを見せてもらうことはできるだろうか。」


「それは命令でしょうか。あまり見せたいものではありませんので。」


「うーん、無理にとは言わないが今後を考えるうえで知っておきたいっていうのが本音だね。」


「・・・・・・。」


俯いて何かを考えているみたいだ。


それほど見せたくない能力なんだろうか、あまりしたくないけど命令するべきか。


「わかった。じゃあ命令だ特殊スキルを見せろ。」


そう言うと恥ずかしそうにこちらをにらんでくる。


「命令とあらば仕方ありません。ではどこか人のいないところでお願いします。」


そういうので騎士団の使っていない訓練所に行くことにした。


「ここならだれもいないから安心していい。」


そういうとアイリスはいきなり上半身の装備を外しだした。


そのまま上半身は胸を覆う下着以外脱いでしまった。


恥ずかしそうに手で下着を隠しながら「いきます。」と言ってスキルを発動する。


すると彼女の背中に大きな翼があらわれたと同時に彼女のオーラが一気に膨れ上がり浮き始めた。


「綺麗だ。」


アイリスのその姿を見た瞬間その言葉が出た。


アイリスが地面に降り立つ。


「これでいいでしょうか。これが私の獣化スキルです。」


そういってうつむいている。


「そんなに綺麗なのに俯くなんて勿体無い。堂々と上を向けばいい。」


「この姿を見せたのは2度です。最初は副団長に勝った時、もう一度は騎士団の遠征でピンチに陥った仲間を守るために、どちらの時も非難しか受けなかった。だからこのスキルは使うことをやめたんです。」


「そのスキルが特殊で認められなかったからって俯く必要はないだろう。そのスキルを妬んでいるだけの奴なんか気にするなとは言えないけど、そのスキルは誇っていいと思うよ。それに使ったらどうにかなったのにって時に使わなかったらアイリスが不幸になるだけだよ。」


「ミナトさんにはわかりませんよ。私の気持ちは。」


「確かにアイリスと同じ経験をしていないから理解できない。じゃあもしも俺がピンチになってそのスキルを使えば助けられるとしても使ってくれないのかな。」


「そ、それは・・・・・・。わかりません。」


「まあそれはいいや。とりあえず服を着てくれるかな目のやり場に困るから。」


そういうと急いで鎧まで装着していく。


「とにかくスキルを見せてくれてありがとう。お世辞抜きで綺麗だったよ。」


「命令ですから仕方なくです。」


「アイリスのスキルについてはみんな知っているの?」


「ミリアリア様、エルフィナ様、リーナ様、第三騎士団のメンバー位でしょうか。もしかしたら各騎士団長は知っているかもしれませんが。」


「そのスキルについて数人には教えても大丈夫かな?」


「それは何のためですか。気軽には話してほしくはないです。」


「俺の周りにも同じスキルを持っている子がいるから、気持ちが分かり合えるかなと思って聞いただけだよ。嫌なら言わないよ。」


「ではその方だけならば。」


「了解。」


じゃあとりあえず紹介だけ済ませようかな。

読んでくださってありがとうございます。


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