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またもややってしまいました

37話


4日目も朝から行列ができて大忙しで始まった。


学園長や教師がすぐに並びなおすので真似をする人が増えている。


ホントに学園長は禁止にするか、悩んでしまうな。


とか思っていたら


「これは本物のラーメンではござらんか。」って叫んでる人がいた。


ここからじゃよく見えないけど、もしかしたら学園長関連のプレイヤーだろうか。


まあ今は気にしていられないのでひたすらに作るだけだ。


昼も過ぎたころラーメンを注文しながら紙切れを渡された。


みると後で話がしたいと書かれていたので了とだけ書いて返しておいた。


夕方位になってようやく売り終わったので片付けをお願いして屋台から出ると一人の侍が待っていた。


学園の空き教室に入る。


「突然すまない。拙者ムサシと申します。冒険者ランクSSのプレイヤーでござる。」


「どうもミナトです。何の御用でしょうか?」


「別に怪しいものではないでござる。メリッサ殿に美味しいご飯を食べたと連絡をもらってここに来て先ほどのラーメンを頂いて気になってしまったでござる。ところで貴殿はプレイヤーではないのでござるか?」


「私は召喚されただけですのでプレイヤーではないですよ。」


「なんとそれではフレンド登録は出来ないでござるか。」


なんかショックを受けているムサシさん。


要件は連絡を取りたいってことのようだ。


「いえなんか連絡は出来るみたいですよ。」


「それはほんとうでござるかぜひよろしくお願いしたいでござる。」


「別にいいですけど。」


連絡先を交換しておく。


「助かるでござる。拙者ランクがランクだけに指名依頼で各地を移動しておるからなかなか知り合いにも会えないでござるよ。」


「じゃあムサシさんは拠点はないんですか。」


「一応アヅチが拠点でござるが、あそこも干物が食べれるからいるだけで、最近は内紛で国が荒れておるから迷っておるでござる。ミナト殿はいずこにいらっしゃるのかな。」


「私は基本エルウッドにいますよ。ちなみにエルウッドではいつでもラーメンが食べられますよ。」


「それはいい情報でござるな。ミナト殿おつきあいくださり感謝でござる。この後メリッサ殿と話がある故これにて失礼いたすでござる。」


「いえではまたいつか。」


そう言って武蔵さんと別れた。


アヅチは今、内紛で荒れているのか、それでチヨちゃんも捕まってしまったのかもしれない。


それから宿に帰ってご飯の準備をする。


今日は牛丼でいいか。


これなら作り置きがあるからご飯炊くだけでいいし。


牛丼とみそ汁とサラダ、そして特製の生姜を用意しているとメリッサさんが入ってきた。


「ミナト君、今日は一人分多めにお願いしても大丈夫かしら。」


「まあ牛丼でよければいいですよ。」


「助かるわ。知り合いが来ちゃってさ。じゃあよろしくね。」


そう言って出ていった。


みんなが来たので配膳していく。


遅れてメリッサさんがムサシさんを連れてきていた。


「先ほどはどうもムサシさん。」


「急にすまぬなミナト殿。」


「あれぇもう知り合いだったの?」


「昼間にラーメンを食べに来られましたので。」


って言ってたら


「ミナトもしかしてこちらは有名なサムライマスターのムサシ様では?」


とリオンが話しかけてきた。


「サムライマスターかは知らないけどムサシさんだよ。」


「是非紹介してほしい。」


「ムサシさんすいません。こちら私がお世話になっているエルウッド王国の王子リオンです。」


「はじめましてリオンと申します。お噂は耳にしています。よろしくお願いします。」


「これはこれはご丁寧に、拙者ムサシでござる。今日はお世話になります。」


「今日だけと言わずぜひ明日からもいらしてください。」


「それはかたじけないでござる。」


おおーリオンが珍しく舞い上がっている。


勝手に毎日のご飯にムサシさんを誘ってるよ、いいけどね。


2人はそのまま話してるみたいだし先に配膳済ませてしまおうと思ったらセバスさんがやってくれていた。


さすが完璧執事仕事が早い。


みんなで牛丼を食べたが好評で、メリッサさんとムサシさんは3回もお代わりをした。


やっぱり牛丼に生姜は欠かせないねと思った。


食事も終わり風呂に行くことになって今晩はムサシさんと一緒に湯につかっています。


「ムサシさんはここでどのくらいですか?」


「拙者は80年くらいでござるかなあ。ちと思い出せないが。その頃は4大国ができていたがまだ問題を抱えていたころで食物も満足になくみな苦労してござった。」


「厳しい時代を生き抜いてこられたんですね。」


「確かに厳しかった。なんせ元は高校生であったので血を見るのがきつくて何度も吐いてしまった。この世界の住人に比べれば遥かに強かったので死ぬ心配はしたことござらんが拙者のおごりで死なせてしまったことは堪えましたな。」


「みなさんの頑張りの結果が今なんですね。」


「拙者は大したことはしておらんでござるよ。もっと前から活躍していた者がおったおかげでござる。拙者も何度も世話になった。今も生きておるかはわからぬでござるな。」


エルフィナさんもその一人なんだろう。


「なにわともあれ今日ミナト殿と出会えたことは僥倖でござる。また美味い飯が食えるとは思わなんだ。」


「そう言ってもらえたら嬉しいですね。もっと頑張ろうって思えますよ。」


そこからはとりとめない話をして時間をすごした。


風呂から出ると丁度リオンが風呂に行くところだった。


「今から風呂か。」


「ああ少し遅くなってしまったな。まあ妹の頼みだから仕方ないさ。」


「ごゆっくり。」


さて部屋に帰ってきたがどうしようかな。


『今なら誰にも見られないし補充してよ。』


『私もお願いですマスター。』


「別にいいけど。」


ティピ達に補充をして寝てしまった。


翌日もひたすらラーメンを作っていたら


「義兄様、あの男があらわれました。アンジェリカは後ろに隠しますね。」


「よろしく。」


アンジェリカさんを屋台の陰にかがませておく。


「おいアンジェリカはどこだ!とっとと出せ。」


って騒ぐ王子のほうに出ていく。


「騒がれると作業の邪魔なんですけど。帰ってくれませんか。」


「また貴様か。余の邪魔をするでないわ。これは余とアンジェリカの問題だ部外者は引っ込んでおれ。」


「ここには今はいませんし、騒ぐなら帰ってくれませんか。」


「噓をつくな。昨日もここにいたことはわかっているんだ。」


「本当にしつこいな。ここにはいないっつってんだから帰れ!」


って少し大きめの声で言ってやる。


そうしたら苦々しい顔しながら帰っていった。


念の為アンジェリカさんは裏方に回ってもらって外はプリシアに頑張ってもらおう。


その日はこれ以上は王子はこなかった。


次の日も王子は来たが追い返しておいた。


帰ってから厨房で作業していたらリリスがやってきた。


「義兄様、アンジェリカを知らない?」


「宿に帰ってきてからは見てないな。」


「そっか見当たらないから。ここじゃないかと思ったんだけど。」


って言ってたら料理長がやってきた。


「ミナトさんに渡してくれって頼まれたんだが。」


と封筒を渡される。


封を切ると中には紙切れが入っていた。


そこには「真実を見せてやるから学園の訓練所までこい」って書かれていた。


嫌な予感がした。


「義兄様、なんて書かれていたんですか?」


って言われて紙を渡す。


そして「すまん問題を起こすかもしれない」っていって駆けだした。


宿を出て学園に入り訓練所へと急いだ。


訓練所にいくとそこには王子が待ち受けていてその足元には踏みつけられたアンジェリカさんがいた。


「おい彼女から足をどけろ。」


「やっと来たと思ったらいきなり頭が高いぞ平民。いっただろ真実を見せてやると。」


「やめてください。お願いします。お願いだから許してください。」


そのアンジェリカさんの懇願を聞いて王子の顔が歪んで悦に浸っている。


「すべておれに逆らったお前が悪いんだ。お前の価値のなさをそこの男に見てもらえ。そうしたらお前に価値を見出してやれるのは俺しかないないとわかるだろう。」


「ごめんなさい。全て謝りますから許してください。」


「いい加減にしろ。彼女が謝っているのに何をさせる気だ。」


「貴様もよく見てこの女には価値がないことを知るがいい。」


そういってアンジェリカさんの髪をつかんで立ち上がらせる。


アンジェリカさんは何も身に着けていなかった。


その身体には新しい傷と数々の古傷がみえた。


「お願いします。ミナト様見ないで。」


「よく見るがいい。どうだこの女はこんな体をしている。見るに堪えないだろう。」


そう言って明かりで彼女の裸をさらす王子の顔が益々歪んでいく。


彼女の絶望した顔と王子のその顔をみたら我慢できなくなった。


次の瞬間王子を殴り飛ばしていた、そして彼女を抱きかかえる。


彼女は泣いてこちらを見ようともしなくてうつむいている。


「ごめん約束を守れなかった。」


「謝らないでくださいませ。わたしは殿下のいうように価値のない女なんです。見てしまわれましたよね。こんな体の私にはがっかりしたでしょう。」


そういう彼女の顔は涙であふれ、そして殴られたのか赤く腫れあがっていた。


ギュッと彼女を抱きしめ耳元で「アンジェリカさん辛かったね。大丈夫アンジェリカさんはとてもきれいだ。がっかりなんてしてないだから価値がないなんて思わないでほしい。」と囁いた。


自分の服を彼女に着せ肌を隠す。


王子が立ち上がったようだ、意外と鍛えてるのかしぶといな。


「貴様また余を殴りよったな許さんぞ殺してくれる。」


「うるさいな。お前のような、気高く生きようとしている人の尊厳を踏みにじるクズは殴られて当然だろう。」


「余はえらいんだ。女など余のおもちゃにすぎんのに尊厳もくそもあるま」


言い切る前に彼女をお姫様抱っこで抱えながら王子を蹴り飛ばした。


「もう黙れ。お前の言葉を聞くだけで不快だよ。彼女はずっとお前に従ってきたのにそれが答えとか最低だろ。」


鼻血を垂らしながら憤っている王子を今度は強めに蹴り上げて、跳びあがって蹴り落とす。


王子は白目をむいて気を失ったようだ。


それを見届けたら彼女がギュッと抱き着いてきた。


さっきまでは王子のおかげで意識していなかったが彼女が抱き着いてきたので意識してしまった。


そうしたら彼女の柔らかい胸の感触が伝わってきた。


不味いと思った瞬間


「ミナト様大丈夫ですか。」ってみんなが来てくれてホッとした。


アンジェリカさんをリリスに預けリオンに謝った。


「リオンすまない。後始末をお願いしてもいいだろうか?」


「もちろんだ。だがミナトにも責任は取ってもらうぞ。」


「それは覚悟している。」


「そんな重く考えなくていいさ。責任と言ってもたいしたことではないさ。学園のイベントが終わったら話そう。だからあと一日頑張ってくれ。」


そんなこと言われたらめちゃくちゃ気になるんですけど。


とりあえず明日を乗り切らないと答えは出ないので悩むのをやめて頑張ることにした。


最終日はアンジェリカさんは中級ポーションを飲ませて宿で休ました。


その分リリスの連れてきたクラスメイトが頑張ってくれた。


なんでもアンジェリカさんには普段からよくしてもらったから彼女への恩返しということだ。


そうして無事にイベントは終わった。


あとは明日リオンから答えが渡されるだろう。



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