みんなをレベルアップさせる
22話
ギルドでの話と書面の契約が終わってリーナさん、カティア、プリシア、サラさんにその話をしたらみんな納得してくれた。
サラさんだけは「臨時収入が・・・・・・。」って嘆いていたけど。
屋台再開したがギルドから臨時助っ人も加えて夕方まで営業して、閉店後ゼニス商会へと足を運び商会の複数の担当者が選んだ料理人に指導していく。
ボアラーメン担当、焼飯担当、チャーシュー担当、にグループ分けして指導していく。
最初はラーメン担当、これはスープ作りから教えていくが、勝手なことをする奴が何人かいて好きにさせてたら最初にできたものはまずかった。
その上で俺が作ったものと比較させて反省させる。
それでも従わないのは指導しないし、何ならもう出て行ってもらうことにした。
きちんと最初の手順を守ってくれないと、商品がゼスト商会の評判を下げてしまうことになるので徹底させることにした。
そしたら半分くらいがプライドが許さないのか出ていった。
残りはしっかりとやってくれたので初日にしてはいいと思う出来になった。
次の日は焼飯担当。
ここは真面目に頑張る子が多かったので順調に進んでいる。
3日目はチャーシュー担当。
ここも手順を守らない方が多く失敗している、もう一度説明するがやはり守らない。
三分の二は追い出した。
レオナルドさんに報告しておいたが追い出したのはほっといていいらしい。
次の契約で今回教わったことを漏らさない誓約書を書かせてから契約解除にするそうだ。
チャンスを無駄にする者に渡す金はないらしい。
漏らしてもそれだけでは商品は完成しないから問題ないけどね。
担当者にも責任が及び降格もあるらしい。
そうだよね、きちんと審査して選んで、選んだ奴がしないんだから責任問題だよね。
現在は守ってくれる労働組合はないのだ。
それからはそのローテーション通りに指導して、空きの日に自分で研究してもらってを繰り返して2か月が過ぎた。
屋台の売り上げは上昇する一方で、土地代を払いに行くとイリアさんはニコニコしています。
そしてラーメン担当、焼飯担当、チャーシュー担当に合格者が出てきた。
レオナルドさんに試食してもらってOKが出たのでゼスト商会の用意した店舗で試運転が始まる。
店舗では大きな厨房とそれぞれ担当が複数おいて万全の態勢で挑む。
商品値段を僅かに上げることになってしまうが仕方ない。
仮に屋台よりも少なめの集客計算で十分利益が見込めるそうだ。
オープン初日は屋台も休みにして店舗で見守る。
前もって告知していたので開店前から長蛇の列である。
一応、応援要員としてカティア、プリシアも連れてきているが基本手出しはしない。
些細なトラブルは起きるが概ね順調そうである。
合格の出たメンバー総出なので遅延も出ていない。
そうして1日の営業が終わるが売り上げは屋台の約2倍になった。
「皆さんお疲れ様でした。」
「お疲れ様でした。」
「今日営業を見ていて十分及第点にあると思いました。細かいところは慣れていけば改善できることばかりと感じました。逆に皆さんからもっとこうしたいなど提案はありますか?」
特にないようなので上がってもらった。
ここからは夜の仕込み担当が明日の準備にやってくる。
それを見届けてから城に帰った。
明日からは屋台もやって1週間程様子見して、屋台は1度閉店する流れになった。
屋台の開店いてる日でも店舗も長蛇の列らしい。
食べたくてもあきらめていた人が多かったということだ。
これを見てレオナルドさんは次の店舗の建築に入ったようだ。
最初に指導した残りも合格ラインに達し店舗にでて、最初の合格者が第二陣の指導を始めたようです。
これでラーメンは一旦手から離れた。
こちらにはまだまだ手札はあるのさっていうかこの世界の料理がなさすぎるんだ。
モンスターを相手にするから仕方ないね。
だからもっと森を開いて高級食材に出会わねばならない。
よくあるドラゴンステーキとか美味しいかはわからんが。
ようやく手が空いたので明日からはみんなのレベルアップ計画に入りたい。
城に帰ってからまずはエルフィナさんに相談へ行く。
「明日からしばらく留守にしたいのですが。」
「別にいいぞ。でもリーナをほったらかしにするなよ。」
「じゃあリーナさんも連れて行っていいですか?」
「何処へ何しに行くかによるな。」
「鉄の森のモンスターのテリトリーにレベルアップサバイバルです。」
「・・・・・・。まあいいか。ちゃんとお前が責任持てよ。」
「もちろんですよ。前にカティアと行きましたがあのくらいのモンスターなら一撃ですから。」
「そうかならいい。あと奥に行くとたまにプレイヤーの使ってた課金の施設があるんで気を付けろ。先日の麒麟みたいのが出てくる可能性が高いからな。」
「わかりました。きをつけます。」
「あと行きは第一騎士団がミドガルド砦に向かうから一緒に馬車で向かうといい。途中で離脱したら馬車はエルウンに預けといてくれるようガルシアに伝えておこう。」
「ありがとうございます。ではこれで。」
「おいおいここまでしてやるのに何もないのはひどいだろう。」
「何かご要求が?」
「この前ミノタウロスの肉を食ったとカティアから聞いたんだがなぁ。」
「いつの間に。わかりました。後でお持ちしますよ。」
「ミリアリアの分もだぞ。」
そう言ってから部屋を後にしてリーナさんの部屋に向かう。
先ほどエルフィナさんに話したことを言ったら
「それは良かったですわ。また私だけ仲間外れなんて嫌ですもの。」
って返って来たので
「気が利かなくてごめんなさい。」
と素直に謝っておく。
「仕方ないですわ。わたしもなかなか手が空かないですから。姉さまが帰ってきたらもう少し手が空くのですが。本当はミナトさんとデートもしたいんですよ。」
そう言うリーナさんはとっても可愛い。
それよりデート・・・・・・。いいな。
「そう言ってもらえてうれしいです。ところでもう食事は終わりました?」
「まだですわ。」
「でしたら、これからエルフィナさんたちにごちそうするんで一緒にどうですか?」
「いいんですか。是非。」
この日の夜ご飯はミノタウロスのステーキにライス、ソースはシャリアピン、テリヤキソース、ペッパーを用意した。
「これがミノタウロスの肉か美味いな。」
「思ったよりも柔らかくて食べやすいよ。」
「このソースがまた美味しいですわ。」
そう言っておかわりもしてくれた。
ちなみに何故かそこにレイチェルさんも混ざっていた。
レイチェルさんは明日から第三騎士団を率いて砦勤務に向かうらしい。
次の日出発前にエルフィナさんからエルウンによってシズクさんに渡してと手紙を預かった。
騎士団の面々は俺のことを知っているから気が楽だ。
一日目の野営地でミノタウロスの肉でBBQをしたら大喜びしてくれた。
また帰りにミドガルド砦によってふるまうといったら大歓声がおきた。
騎士団と別れ先にエルウンへと向かう。
久しぶりにきたがダブリン邸は半壊したままだった。
シズクさんいわくここを修繕する無駄な時間はないとのことだった。
ちなみにダブリンは侯爵から子爵まで落とされたらしい。
手紙を渡したら、
「代官に全て引き継いでお前たちと合流するように書いてあるな。」
と言って代官のもとに行ってしまった。
ダニスも合流してくれるのかな。
こうして6人になった一行は屋台型機甲トラックで一気にミド村をすぎて鉄の森の入り口に来た。
「基本的にシズクさんは手出し禁止ですからね。フォローだけでお願いします。」
「わかりました。」
「あとダニスが指示出して3人と連携してほしい。」
「任された。私もレベルアップできて丁度いい。」
「じゃあみんな頑張ろう!」
「「「「「「おう。」」」」」」
役割を決めて森に入っていく。
最初はゴブリンなどが出てきたが楽勝みたいだ。
それからはゴブリン、コボルト、ウルフ、オーク、オオガラスと倒していく。
オーガには少し苦戦を強いられるがダニスが最後切り捨てた。
そこで一日目を終えて野営する。
小屋には女性4人が入り、俺とダニスは外でねた。
それでもチュートリアルの世界でティピの作ってくれた寝袋で寝心地は悪くない。
朝起きてダニスが
「遠征とは思えない快適さだな」って言ってくる。
「飯は俺が作るし、寝床はあるしいい遠征だろ。」
あとは水辺があればいいがそれは今回探索してみる予定だ。
俺にはマップスキルがあるから迷う心配もない。
その日はホブゴブリン、オーク、コボルトリーダ率いる群れ、を倒していく。
そうして奥に行くとミノタウロスが出てきた。
これにはダニスも苦戦しているので援護する。
その辺が限界なのでしばらくここでレベルアップをしていく。
プリシアは限界、リーナさんは少しきつそう、カティアはなんとか、ダニスもなんとか、シズクさんは余裕
っていう感じのモンスター帯である。
ミノタウロスを続けて倒すと一気にレベルアップしてプリシアがダウンしたのでそこで野営する。
夜はミノタウロスを存分に食べた。
この戦闘でダニスはレベル62、カティアは53、リーナさんは45、プリシアは28、シズクさんは95になったそうだ。
俺は103です。夜はロウガーをこっそり出してモンスターが近寄ってこないようにしておいた。
おかげでみんな夜はぐっすり眠れたようだ。
順調で何よりだ、目標は全員60越えかなそのくらいあればエルウッド騎士団の分隊長クラスに届くくらいにはなれそうだ。
基準はダニスだ。
ダニスはレベルアップ前は55だったという、そしてダニスは第三騎士団の分隊長。
といっても持ってる職業によるんでそこは難しい。
次の日からはここを拠点に活動している。
主にはミノタウロス、ドリルホーク、ワイルドベアが出てきた。
シズクさんの巧みな援護で何とかなっている。
俺は見守り要員。
昔のゲーム機のRPGふうに出すなら、ミナトはみまもっている。とずっと表示されるだろう。
敵の痛恨の一撃、ダニスが○○○のダメージ。
カティアのこうげき ミノタウロスに○○のダメージ。
『ミナトのんきね。ダニスがボロボロよ。』
「ダニスは騎士の専用スキル、騎士の盾を持ってるからな。普段から受けが得意だ。大丈夫だろう。」
『マスター少ししゃがんでみるです。』
ライカが言うからしゃがんでみたら、リーナさんのスカートがフワッてなって下着が・・・・・・。
じゃないよ。何教えてんのライカさんグッジョブですが。
『相変わらずミナトはエッチね。』
「見ようとしてみたわけじゃあないのにひどい。」
とかやり取りしていたら戦闘は終わったようだ。
ドリルホークは肉が筋肉質で歯ごたえがあった。
ワイルドベアはちょっと獣臭いかな。
さらに2日ほどとどまり移動することにした。
流石に女性陣がお風呂に入れてないのを気にしていたので泉探しだ。
なるべく敵の強さの変わらない範囲で移動していたら、上からスライムが降ってきた。
反応がなかったのでもろに食らってしまった。
全員スライムにまとわりつかれている。
ゲームによっては服が溶かされとかあるんだがそんなことはなかった。
鑑定してみるとブルースライムという種で、危害を加えたりしないが垢とか汚れを食べてくれる種らしい。
だから抵抗せずにいたら、女性陣が大変な目に。
ちなみにダニスは頭からかぶさられて窒息しそうになっていた。
しばらくしたら勝手に離れていった。
スライムにまとわりつかれて目の保養をして、便利なので小さいのを1匹チュートリアルの世界へ送っておいた。
いつか何かに使えるかも。
全員が解放されてすっきりしたところで移動を続ける。
しばらく移動してモンスターを狩りまた進む。
ようやく泉を見つけたがリザードマンがいた。
もれなく全部狩ってそこに小屋を出す。
ちなみにサバイバルのトイレだがダニスと俺は外でいいが、女性陣にはそんなことさせられないので小屋の中にきちんとつけてあります。
これには遠征経験も豊富なシズクさんと経験済みのリーナさんは喜んでいた。
しばらくはここを拠点としてレベルアップだ。
さて、女性陣が水浴びの間に料理の準備をする。
今日はオークのカツどんにしようと思う。
パン粉は以前酵母で作ったパンをいい感じに裂いていく。
肉に塩、胡椒、そのあと小麦粉、味付け卵液、パン粉で熱した油にポイ。
実際にほったら危ないのでゆっくり投入する、あげてる間に調味料を作りカツが揚がったら切って投入。
卵でとじて出来上がり。
ご飯の上に載せて完成です。
ダニスが横でじーっと見つめている。
「毎回よくこんな手間をかけられるな。」
「まあ慣れてるからな。」
「我慢が出来んくらいいい匂いだ。」
「もう出てくるだろ。」
小屋は後ろにもドアをつけてあるので水浴びが終わったら、すぐに小屋へ行けるのだ。
着替えを終えた女性陣が出てきたので夕食が始まる。
「また初めての料理ですね。」
シズクさんがいうと
「いい匂いです。」
カティアが続き
「かつ丼って言うんですよ。オークの肉に衣をつけて揚げてるんです。それを調味液で煮込んで卵でとじてます。熱いので気をつけてくださいね。」
と言ったそばから
「あちち」
てなってるプリシア。
最近は自然体で過ごせてるのか元気だ。
ダニスがすごい勢いで食べておかわりを求めてくる。
「美味いな。ビックリだ。お代わりを頼む。」
「はいよ。」って作って渡すと
「私もいいですか。」ってリーナさんもおかわりらしい。
最近は悪夢にもうなされることがなくなってきているみたいで何よりだ。
頼られるのも嬉しいがやはり元気でいてくれるのが一番だ。
おかわりを渡すと次々と申し出が。
どんどん作って渡していく、俺が食べ終わるまでにみんなもう一周していたよ。
夜、ダニスが火の番の間に水浴びをしていると、小屋からネグリジェ姿のリーナさんがでてきた。
俺が、水から上がって、着替え終わると近づいてきた。
「ちょっとだけいいですか。」
「どうしたんですか。」
「少しだけ泉の周りを歩きませんか。」
「いいですよ。」
そう言って2人で歩いて行く。
水辺は少し冷えるので途中そっと上着をかけてあげる。
周囲にモンスターが来ることはない。
ロウガーが見張ってるから、安全です。
「今回は私もこれてよかったです。昔は騎士団の遠征について行ったりもしましたけど、最近は城にいることがほとんどでしたから。」
「じゃあエルフィナさんに感謝ですね。」
「そうですね。不謹慎ですけど少し楽しいんです。昔経験した遠征と違いご飯は美味しいし、夜も寝れますし、トイレも気にしなくてよくて。それにミナトさんもいますから。」
そう言って微笑むリーナさん。
「楽しんでくれていいんですよ。安全は確保できてますし、油断さえしなければ敵に殺される心配もないですから。そこは俺が保証しますよ。」
「少しだけ手をつなぎませんか。」
そう言われてそっと手を握るととても柔らかい手だった。
そのまま歩くがドキドキしてしまう。
「こうしてるとちょっとしたデートみたいですね。」
そう言って笑うリーナさんは月に照らされてとても綺麗だった。
いつも読んでくださってありがとうございます。




