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アーカード王国編 3

138話



リーナとイチャイチャしながら楽しく一日を過ごした次の日、テンション高めに城の通路を歩いていると前からカティアとプリシアが歩いてきた。


「カティア、プリシア、おはよう。」と挨拶する。


「おはようございます。ミナト様。」


「おはようございます・・・・・・。」


カティアはいつも通りなんだけどプリシアが少し元気がない気がする。


「プリシアなんか元気がなさそうだけど大丈夫。」


「ご心配をおかけして申し訳ありません。でも少し寝不足なだけですから。」


「それならいいんだけど、体調悪いんだったらちゃんと休むんだよ。」


「はい。ありがとうございます。」というと2人は歩いて行った。


今日は2人がリーナの執務室で補佐をするようだ。


俺はどうしようかなって思いながら通路を歩いていると、見たことのある後姿がこそこそと怪しく動いている。


あれはダニスだと思うんだけど何をしているんだろうか。


後ろから伺っていると『マスター、ダニスは向うの通路にいるシズクを覗いているですよ。』とライカが。


『久しぶりに王都に帰ってきたけどシズクに声をかけられないでいるのね。』とティピが。


「何とかしてやりたいんだが、どうしたらいいのか。」と考えていると「兄さん。何か考え事かいな。」と後ろから声をかけられて驚いた。


振り向くとそこにいたのはメイド服を着たユカとチヨちゃんだった。


「兄様。おはようございます。」


「ああ、おはよう。それにしてもビックリするじゃないか。」


「兄様ごめんなさい。私がもっとしっかりとユカを止められたらよかったんですけど。」


「いやいやチヨちゃんは悪くないから。」


「え~。うちが悪いんかいな。ブーブー。」


「わかった。どっちも悪くないから。悪いのは油断していた俺です。」


「わかったらいいんや。それで兄さん、こんなとこで何してんの。」


「いやちょっと。」と後ろを振り向くとダニスはいなくなっていた。


『マスター、ダニスはシズクを追いかけて行ってしまったですよ。』


どうやらダニスを見失ってしまったようだ。


まあ今のところしてやれることもないから放っておこう。


「ところで2人はこんなところでどうしたんだ。」


「兄様を呼んでくるようにセバスさんに言われたので呼びに来ました。」


「そっか。ありがとう。」


「そういうことでうちらが兄さんを応接室まで連れていくで。」


と言って2人が歩き始めたので後ろをついて行くことに。


応接室の前に着くと「ほな案内したしうちらは行くわ。」とユカとチヨちゃんは仕事に戻ったみたいだ。


中に入るとセバスさんが座って待っていた。


「セバスさんおよびと聞きましたが。」


「ミナト殿、近衛騎士の件なんですが、アイアンウッド領に行ってもいいという者を訓練所に集めてあります。」


というセバスさんに連れられて訓練所へと向かう。


訓練所には近衛騎士が隊列を組んで待っていた。


セバスさんと近衛騎士の前に出ていくと、一斉に背筋を正して気をつけの姿勢になった。


セバスさんが手をあげると「全体休め。」という声で全員が姿勢を戻す。


「ミナト殿、ここにいる近衛騎士500名がアイアンウッドに移住してもいい者たちです。」


「500人ですか。」


予想以上の人数が来て、内心焦っている。


「おや、少ないですかな。後ろにも500人いるのでその中からスカウトしてくださってもいいですよ。」


正直言ってそんなにいらないよ、予想では200人くらいと思っていたから。


それよりも後ろの500人は何のために連れてきたんだろう。


「後ろの500人は王都で飛空船を動かすために一緒に訓練してほしいとミリアリア様からの伝言です。」


「・・・・・・。」


言葉が出てこないよ。500人も鍛えても飛空船そんなにたくさん用意できないですよ。


まあ予備要員も込みかもしれないけど、それでも多くないかな。


しょうがない、こうなったら全員訓練しておこう。


「ではミナト殿、あとは任せました。」と言ってセバスさんは去っていった。


セバスさんがいなくなったから先ずは自己紹介をしておこうか。


「俺がアイアンウッド領の領主、ミナト・アイアンウッドだ。よろしく頼む。」というと「よろしくお願いします。」と一斉に返事があった。


1000人に一斉に言われると変な圧があるね。


「諸君には明日から特別な訓練を受けてもらうことになるから楽しみにしておいてくれ。きっとこれまでとは違う経験ができると思う。」


それだけ伝えて解散してもらうことにした。


全員が去ったあとで急いで部屋に帰り、チュートリアル世界へと転移して新たな飛行ユニットを用意することになるのだった。


読んでくださってありがとうございます。


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