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領地の開発13

133話



女性用下着のお店マリーへユカとチヨちゃんに連れて来られて、ピンチに陥っていたところをメイドのセシリアに助けてもらったんだけど、色っぽい下着をセシリアが選び始めたので居心地の悪さは変わらない。


こっちの気持ちを知ってか知らずか3人は下着を吟味している。


時折「兄様は何色が好きですか。」とか「兄さんは好きな柄はあるん。」とか聞いてくるから困ってしまう。


それぞれ個人の好みで購入してそれが似合っていたらそれでいいんじゃないかなって思うんだけど、俺の好みで選んでしまうと薄めの色の下着ばかりになってしまうよ。


このお店の品ぞろえはいいので今度レインたちにも教えてあげよう。


わいわいやっている3人について行くうちにいろんな下着を見せられるんだけど、やはりこういうのは女の子がつけて初めて価値があるものになるなと思った。


今はただの布でしかない。


そのまま3人を追いかけていると前から店員さんっぽい人がやってきた。


「女性用下着店マリーへようこそ。」と声をかけられた。


「どうも。」と返すと「今日はどんな下着をお探しですか。」と聞いてくれる。


「そこの3人のものを選んでいるんですけど。」


「良ければ3人のサイズを採寸しておすすめをお持ちしましょうか。」


「って言ってもらったけどどうする。」と聞いたら


「それならやってもらおかな」ってユカが答えるとチヨちゃんとセシリアも一緒に奥へと連れていかれてしまった。


一人でこの辺をうろうろしている勇気もないから店員さんに途中までついて行くことにした。


「ではお連れ様はここでお待ちくださいね。」と椅子を勧められたから座って待つことに。


しばらくして店員さんがやってきて「ちょっといいですか。」と奥の試着室へと引っ張られる。


奥へと行くと下着姿のセシリアがいて「私この店の店長のマリヤと申します。こちらのお連れ様なんですけど今はかなり無理をして本来より小さいサイズをつけておられるんですけど、」とマリヤさんがきりだした。


セシリアの胸を手で指して「これほどのサイズの方はなかなかおられないので、陳列されているものの中にはどこのお店もサイズがないと思うんです。」


と言われてセシリアをみると下着が胸に食い込んでいて苦しそうだ。


「そこで当店で特注で作らせていただきたいのですが、特注ですので値段がその分高くなってしまいます。しかし綺麗な形を保つにはサイズに合ったものをつけるのが一番なんです。彼女のためにどうでしょうか。」


「そうですか。じゃあ特注でお願いします。」


「それではすぐに手配させていただきます。」とマリヤさんは行ってしまった。


「ご主人様。申し訳ありません。」とセシリアが謝ってくる。


「謝る必要なんてないよ。ずっと無理してたんだろう俺こそメイド服以外のことを忘れていてすまない。」


メイド服にはスキル付与をしてあげていたけど他は忘れていた。


ミレイヌも下着は特注しているのに悪いことをしたなって思った。


「いえご主人様は悪くないです。私の胸が大きすぎるのが悪いんです。」


「大きい胸に悪いことなんかないから、俺はセシリアの胸も好きだから気にしなくていいよ。それより今度から費用は俺が出してあげるから遠慮せずに特注で購入するように。」


そういうとセシリアに抱き着かれて「ありがとうございます。」と感謝された。


セシリアが離れると隣の試着室から「兄様。」と呼ばれたので「チヨちゃんどうかした。」と聞くと「少しこちらに来てくださいますか」と言われたので隣の試着室の前まで移動する。


すると試着室の布が開いて「これはどうでしょうか。」と下着をつけたチヨちゃんが聞いてくる。


薄い水色の下着をつけたチヨちゃんだけど、思っていたよりも成長がうかがえた。


「いいんじゃないかな。好きなのを選んだらいいんだよ。」


「どうせ買うなら兄様が喜ぶものの方がいいとユカさんがいうので。」


おい、いらんことを吹き込んだのはユカか。


「チヨちゃんに似合っていたらいいと思うよ。」


「わかりました。」


3人とも下着を選び終わったみたいだからまとめて会計を払ってマリーを後にした。


店長のマリヤさんはいいものを出してくれそうなので帰ったらミレイヌたちにも教えてあげよう。


「いやあ兄さんうちのも買ってもろてわるいなあ。ありがとやで。」


「兄様。ありがとうございました。」


「ご主人様ありがとうございます。みんな喜ぶと思います。」


「どういたしまして。着るものは言ってくれたらお金は出すよ。」


「お給金もいただいてますし悪い気がします。」


「そんなことないさ。今度からジルクにある程度渡しておくから請求していいよ。」


「わかりました。」


「兄さんうちらもいいんか。」


「もちろん。うちに所属している間は衣食住は面倒見るよ。」


「ご主人様に買われてよかったです。」


「じゃあ兄さん最近できた店でお昼にせえへん。」


「いいねえ。セシリアも時間あるならどう。」


「ではご一緒させていただきますね。」


ユカとチヨちゃんの案内で4人で新しくできたパスタのお店に向かうことになった。


そのお店では商業ギルドに渡したレシピのソースが全部そろっていた。


店内はミルキーをまねたような内装だったけど、オシャレに飾ってあって女性に人気らしい。


4人で楽しく食事をすることができた。

読んでくださってありがとうございます。


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