王都で過ごす冬11
117話
店舗が完成したということで見に行ったんだけど、予想していた以上の出来栄えに驚かされた。
おかげでやる気が出たのでイリアさんに感謝するとともに、店舗での訓練が始まった。
材料の搬入を全員でやっていざプリンづくりを始める。
客席ではメリッサさん、カティア、プリシアが採用した女の子たちを訓練してくれている。
「ご主人様、味見をお願いしてもいいですか。」とプリンを持ってくるから試食する。
「うん。美味しいね。これなら売っても大丈夫だね。」
「ありがとうございます。」
ここまで来たらいつでも開店できる。
あとはウエイトレスの制服が届くのを待つだけだ。
その日の訓練が終わったのでプリンをお土産に持って帰って、夕食後にメイド達に配ってあげる。
みんな喜んで食べていたんだけど、2個余った。
そうしたら争奪戦が始まってしまったからお風呂へと避難することにした。
お風呂から上がって部屋に帰って果汁ポーションを飲んでくつろいでいたら、部屋のドアがノックされた。
どうぞって言ったら入ってきたのは水色の可愛い寝間着を着たカティアだった。
カティアは俺の傍へときて「今日は私の初めてをもらって下さい。」と恥ずかしそうに言ってくる。
「いいのかい。」
「はい。ずっとこの日を待っていたんですから。」というカティアをお姫様抱っこしてベットに連れていく。
カティアをベットに横たえて、寝間着のボタンをはずしていく。
寝間着を脱がせると可愛い下着をつけただけの姿になった。
下着だけの姿で俺のベットに横たわる姿に目を奪われて、じっと見てしまう。
「あんまり見られると恥ずかしいです。」といって手で隠そうとする。
「ごめん。あんまりかわいいから目が離せなかった。」
そう言ってからカティアと口づけを交わす。
「あの、ミナト様できたら優しくしてくださいね。」
「わかった。できるだけ優しくするよ。」と言ってもう一度口づけをした。
・・・・・・。
・・・・・・。
翌朝、目が覚めると腕の中にカティアがいた。
カティアの寝顔を見ていると何だかいたずらをしたくなってしまう。
左手は動かすことができないけど、右手は空いている。
右手でカティアのほっぺたを触り、そこから背中へと手を回すけど起きる気配はない。
そのまま背中を撫でながら下へと手をやって、腰、お尻へと進んでいく。
形のいいお尻を撫でているとカティアが目を覚ました。
そして俺を上目遣いで見ながら「ミナト様のエッチ。」って言われて、可愛いって思ってしまう。
そのまま布団の中でイチャイチャしていたらメイドが起しに来る時間になってしまった。
朝食の前にカティアとお風呂に入って身ぎれいにしてから、食卓へ向かう。
朝食を終えたら店舗へと向かう。
今日は制服が届くから実際に着用してもらって練習を行う。
商業ギルドにイリアさんがいなかったから、今日は休みかなって思って店舗に入ると制服を着たイリアさんと目があってしまった。
「こ、これは違うのよ。」って焦っていうイリアさんだったけど普通に似合っていると思う。
「とても可愛いですね。よく似合ってますよ。」
「そ、そう。ありがとうございます。」って照れているイリアさんは新鮮だった。
制服は水色を基調としたもので、メイド服に似ているけど、所々にフリルが付いていて可愛らしい出来になっている。
スカート部分はメイド服より短めで、下に白いタイツを履いているようだ。
従業員全員に制服を配って着替えてもらう。
制服を着たみんながホールに出てくると一気にカフェっていう感じが出てきた。
メリッサさん、カティア、プリシアもやってきたので練習が始まる。
その光景を眺めていると、制服を着たままのイリアさんが横にやってきて、
「なんかカティアさんの雰囲気が変わった気がしますね。」と言いながらニヤニヤしている。
焦って「そうですか。いつもと同じで可愛いじゃないですか。」と言うとますますニヤニヤしている。
何とか日が暮れるまでを乗り切ることができた。
制服も完成したし、看板なんかも設置されたので後は開店するだけだ。
ということで明日は商業ギルド職員と一緒に広場を回って宣伝を行うことになった。
店の名前はどうするのかと思ったけどイリアさんがミルキーと名付けていた。
翌朝、各広場を回ってプリンを販売する店ミルキーの宣伝を行う。
日暮れまで宣伝して、屋敷に帰ってゆっくりと休んだ。
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