歌うおじさんと可愛いワンコ 異世界転生へ
「やれやれ、異世界転生か・・・
おじさんになって、これはないよなぁ。とりあえず神様が融通聞かせてくれたから良いけども・・・」
目が覚める・・・車を運転していたはず。
「あなたは交通事故で死亡しました。なんと運が良いことに別の世界へ生まれ旅立つことができます。」
「あなたは?ここはどこですか?」
「ここはあなた達の世界で言うところの神々の世界、私は違う世界の神ミューズ」
「え????俺、死んだの!?記憶が曖昧で・・・ドッキリ!?」
「ドッキリではありませんよ。あなたには選択ができます、私の作った世界へ生まれ変わるか、それともこのまま消滅するか」
「それって一択では?別世界へ転生ですか・・・あれ、一緒に車に乗っていた愛犬はどうなりましたか!?」
”ワン!ワン!!”
無事だった。いや、無事ではないのか、一緒にここにいるということは・・・
「あなたには、違う世界へ旅立つ際に能力のプレゼントをします。」
「ミューズ様、それは異世界テンプレですか !? 」
「いえ、勇者になるとか、大金持ちになるとか、王様になるとか、生まれ変わるとかは不可能です
典型的なテンプレから異世界へと転生。
私こと、リョウトは異世界へと旅立つ。
前世では、普通のサラリーマン生活。
趣味で音楽を少々嗜む、せっかくの異世界ライフだからと、リョウトは音楽家として第二の人生をやり直すことを決めた。
「とりあえず、神様から貰ったスキルを確認しみよう。”ステータス・オープン”」
職業:吟遊詩人
基本スキル:言語、料理
スキル:バード 、 弓術 、 投擲術 、 杖術
使役:風の精霊シルフ(具体化不可)
獣魔:犬(種族:キャバリア? 名前:エトロ)
所持品
短弓と弓矢20本、スタッフスリング(杖+投擲)、リュート、タンバリン、リコーダー、鞄の中には水筒
「え!?これしか表示されないの!?
そういえば神様言ってたな〜、自分のレベルとかは見れないって、ギルドや教会などでお金を払って見ることが可能だって。ちょ!!?? そもそも金がない・・・こっちの世界も金か・・・まぁ欲しい技能も貰えたし、これから頑張るかぁ・・・」
「ワン!」
「ん??? 一緒に転生させてもらった愛犬のエトロ君。どうして種族、もとい犬種に?マークがついている??
見た目は愛くるしい姿のままだし、どこも変わったわけでもなさそうだし・・・気にしても仕方がないかぁ〜これからの第二の人生の相棒だしな!
金と食料は入ってない・・・そもそも、ここはどこだ? 異世界だから場所もわかるわけもないんだが、せめて街が近くにあればいいんだけども。とりあえず歩くか・・・行くぞ、エトロ」
「ワン!」
小一時間ほど歩く・・・多分、歩いている道は馬車が通れるようにはなっているから近くには街があると思うんだが・・・
エトロは大好きなリョウトと一緒の散歩気分でルンルン状態
「はぁ、歩くのは久しぶりだから疲れるな。
こういう場合はさぁ テンプレ的に、ヒャッハーな人がお姫様を襲ったり、ウヒャヒャなモンスターが商人を襲ったりってのがお約束でしょ〜。 まぁ、そもそも俺は戦闘特化型じゃないんだけどね! 」
のんびり歩き続ける一人と一匹・・・
太陽が頭上の真上に上る頃
ヒャッハー!!!!!!!テンプレ的な音が聞こえる