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いざ魔王城へ①

「マリル〜準備できた?」

ラミィは魔王城へ出かける準備をしながらマリルに準備できたかを聞く。

「はいすでに整っております。」

とラミィに言う。

「さすが早いね」

ラミィは本を整えながらマリルとしていた。


「よし準備できた。じゃあ行こっか」

ラミィは荷物をアイテムボックスという空間に荷物を入れると転移盤に移動した。

ちなみにラミィの戦闘用の本もアイテムボックスに入っている。なので戦う時はいつもアイテムボックスから本を選び取り出して戦っているのだ。

「とりあえずダンジョンの外までテレポートしよっか。転移盤起動」

するとラミィとマリルの足元の転移盤が光だし、ラミィとマリルを包み込んだ。


ラミィとマリルを包み込んでいた光が消えると、ラミィとマリルはダンジョンの外にいた。

「じゃあ行こっか」

とラミィはマリルに言った。

「はい、それではこれで移動しましょう」

そう言うとマリルは自分のアイテムボックスから馬車を取り出した。そしてマリルは次にアイテムボックスから馬を出した。

アイテムボックス内は常に時間が止まっているので生き物もアイテムボックスに入れることができる。

「ではラミィ様行きましょう」

と言いマリルは馬車の御者席についた。

「はーい」

ラミィはそう言うと馬車に乗った。


ラミィ達が馬車に乗り魔王城に向かって2時間くらいが経った。すると突然馬車が止まった。

「どうしたの?」

と寝転がっていたラミィが起き上がりマリルに聞く。

「はい、どうやらこの先で山賊と冒険者が戦闘をしているようです。」

とマリルはラミィに止まった理由を説明した。

もちろんこの世界にも賊というものは存在する。人の金品を奪う最悪な存在だ。

「どうします?」

とマリルはラミィに指示を聞く。

「この道を通って行けば早めに着くからこのまま進もう。山賊には私の実験の成果をみてもらおうかな」

そう言うとラミィはアイテムボックスから1匹の魔獣を出した。

その魔獣は狼の様な見た目をしている。そしてその魔獣の毛皮は紫色をしていて毒をまとっており、身体の所々にスターフラワーが咲いていた。

「この前造った私の魔獣だよ」

そう言いながらラミィは魔獣の頭を撫でる。ラミィには毒耐性があるので普通に魔獣を触ることができる。

「よしじゃあ行ってこい。追い払うだけでいいからね」

すると魔獣は勢いよく山賊のいる方向へ走って行った。

魔獣が走って行って数秒後、魔獣が走って行った方向から叫び声が聞こえてきた。

「ぎゃあああなんだこいつ!?」

「にげろおお」


叫び声が聞こえてきて数十秒後叫び声が聞こえなくなった。

「よし追い払ったみたいだね。行こマリル」

とラミィはマリルに出発するように言った。


するとまた馬車が止まった。

「今度は何?」

ラミィは少し驚きながら馬車の前を見る。そこにはラミィが解き放った魔獣がおり、それに怯える人達がいた。

「お願いします殺さないで下さい。」

と泣きながら魔獣に命乞いをしている商人がいた。

「大丈夫ですよ」

とラミィは商人に近づきながら言う。

「お嬢ちゃん危ないぞっ!」

商人はラミィに強く言う。

「だから大丈夫だって、こっちにおいで」

と商人に呆れながらラミィは魔獣を呼ぶ

「くそっ魔獣めぇ!お嬢ちゃんに近づくなぁっ!」

と勢いよく魔獣に突進する商人。それを見てラミィは驚きながらも商人が魔獣に触れるのは危ないと判断しすぐ魔獣に近づき魔獣をアイテムボックスに入れた。

商人は突然突進する標的が消えたので驚き、顔から転けた。

「なんで突然魔獣が消えたんだ?」

と商人が考えていると

「私がアイテムボックスに入れたからだよ。」

とラミィは商人に近づき魔獣が消えたわけを言う。

「大丈夫なのか!?そんな危ない魔獣をアイテムボックスに入れてか!?」

ラミィは心配性なんだなぁ〜と思いながら

「大丈夫大丈夫だってあの魔獣私のペットみたいなものだから」

と言った。

「お嬢ちゃんあんな危ない魔獣をペットにしているのかこれは驚いたな。それならありがとなお嬢ちゃん。お嬢ちゃんのおかげで助かったよ。」

と商人がラミィに近づき頭を下げる。

「良いですよ。困った時はお互い様と言いますしね。」

と商人に言う。

「すまんなお嬢ちゃん俺は今急いでいるからお礼は次あった時で良いか?」

と商人がラミィに尋ねる。

「お礼なんて良いですよ。私達も少し急いでいるので、これで失礼ますね。」

ラミィはそれだけ言うとマリルが待つ馬車に戻った。

「よし出発」

ラミィはマリルに出発するように言った。

「はい、では行きますよ」

とマリルは馬を動かした。

後ろから商人が

「ありがとな〜」

と手を振りながら見送ってくれた。それに答えるようにラミィも手を振った。


商人と別れて1時間後くらいが経った時、突然ラミィとマリルが乗った馬車が爆発した。

「何?」

と冷静にラミィは周りを見渡す。

「「上か」」

ラミィとマリルが同時に敵がいる場所を言った。

ラミィとマリルの上空には光の球体が2つ浮いていた。

「やっぱり戦闘は避けられないね。」

そう言うとラミィは本を出現させた。

「はい」

マリルは魔力を身体にまとった。

ラミィとマリルが戦闘状態に入るのを確認した2つの光の球体は人型に形を変形させると地上に降りてきた。

「私は右、マリル左をお願い」

とマリルに言うと

「はいおまかせください」

それだけ言うと戦闘が始まった。


「私はまぁ楽に終わらせようかな。近くに草木があるから火属性は無理だから、今日は気分的に風だから風でいこう」

と言うと本が開いた。

「属性付与`風´」

ラミィが自信に風属性付与をすると、ラミィの髪色が薄緑色になった。

「じゃあ一瞬であなたの頭を吹き飛ばすからね。」

そう言うとラミィは両手を前に突き出し、相手の頭に向ける。

「風力圧縮」

とラミィは両手で風を圧縮する。

「準備できたよ、ありがとねちゃんと待っててくれて」

それだけ言うとラミィは圧縮した風を相手の頭に放った。

「風力弾」

ラミィが放った風力弾は見事に命中し敵は何もできずに頭を吹き飛ばされた。

「はい、終わり」

と言いラミィは属性付与を解除した。


「私はどちらかと言うと戦闘は得意な方ですよ」

そう言うとマリルは魔力の塊を空中に放つ。

「そうですねあなたには串刺しになって貰いましょうか。創造開始」

そう言うとマリルが空中に放った魔力の塊は、剣になったり槍になったりした。

「ではさようなら。」

マリルは敵に向かって創造した武器を放った。

「避けようとしても無駄ですよ。すでにあなたの足にはすでに私の武器が刺さっているので」

マリルは武器を放つ前に相手の足に攻撃していたのだ。

「やはりあなた達は痛覚がないのですね。では失礼します。」

マリルは創造した武器に串刺しにされる敵を背に去っていった。


マリルが馬車のあった場所に戻るとそこにはラミィが待っていた。

「遅れて申し訳ありません」

とラミィに頭を下げる。

「良いよ良いよ私もさっき終わったところだから。」

と笑顔でマリルに言う

「でも馬車壊されたから、ここから歩きかな」

とため息をつくラミィ。

「しかし後少しで魔王城に着きます。」

マリルがラミィに後少しだと伝える。

「じゃあ行こっか。しんどいけど」

と言うとラミィとマリルは魔王城に向かって歩き出した。

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