実験材料の採取③と冒険者
戦闘態勢に入っているラミィは全身に魔力を宿し攻撃しようとしていたが、突然ラミィは魔力を解いた。
「このまま攻撃したら私の場所がバレてしまう。」
ラミィは基本めんどくさいことが大嫌いだ。今ラミィが一番嫌なことは、敵を倒して下にいる冒険者が自分のところに来ることだ。
「前にもあったね、めんどくさいこと」
そう、以前こんなことが起きた。ラミィが襲われている村を発見し救助した時に村の人達がラミィのところに来て、お礼の言葉を言ってきたり、このまま感謝の宴をするので残ってくれ、などいろんなことを言われ帰るのが遅くなってダンジョンのみんなに心配されたり、怒られたりしたので、ラミィはめんどくさいことが嫌いなのである。
ラミィは基本断ることが苦手なのでめんどくさいことをしてしまうのが玉に瑕である。
「で、こんな事があったから、今回は正体がバレないように上空から攻撃しよう。そして誰もいなくなったら材料を採取しよう。」
そう言うとラミィは今飛んでいる場所からさらに上空まで飛んでいき、敵の真上の上空で止まった。
「よしじゃあやりますかね。」
ラミィは先程と同じように全身に魔力を宿した。そして、全身の魔力を右手に移す。すると右手に移した魔力が青色に変化した。
「これくらいの魔力量でちょうど良いよね。」
そう言うとラミィは右手を敵のいる真下に向ける。すると右手に移した青色の魔力が手から離れていき、真下に向けている右手の前で丸くなって止まった。
「よし、準備できた。じゃあ…いくよ」
そう言うとラミィは右手の前で丸くなった魔力を全力で殴った。
「魔力弾・散っ!」
殴られた魔力はとてつもない速度で落ちていき、途中で破裂した。破裂した魔力弾の欠片は速度を緩めるどころかもっと加速し正確に敵のいる場所まで落ちていった。
「よしこれで終わり」
落下した魔力弾の欠片は見事に敵のいる場所を攻撃した。敵は声一つ発することなく死んでいった。
敵を倒す魔力弾の欠片はまるで流星のようだった。
「一体何が起こったんだ?」
一人の男冒険者が今起こったこと疑問を口に出す。
「そんなの分からないわよ。しかもあれが魔法だと言うのならあんな魔法見た事も聞いたこともないわよ。」
もう1人の女冒険者が疑問を口に出した男冒険者に言う。男冒険者は女冒険者に気づき後ろに振り向く。
「ヨナお前は大丈夫なのか?」
ヨナと呼ばれた女冒険者は苦笑しながら
「何とかね。ロウは?」
と答える。そして男冒険者に状態を聞く。
「俺か、まぁ大丈夫といえば大丈夫だ。ところで気づいていたか?あの空からの攻撃の前に後ろの空からとてつもない魔力が現れたことを」
「ええもちろん、あれは寒気がしたよ。敵の援軍かと思ったわ」
そう初めに攻撃しようとしたラミィの魔力は普通の冒険者からしたら怪物級の魔力なのだ。だから、魔力量に敏感な2人はその存在に気づくことができた。
「多分だけど、他にもあの魔力に気づいた奴いるだろうな。」
「そりゃあんだけの魔力よ、絶対に気づくわ。でも今は他の冒険者の救助に行くわよ。」
「おう」
そう言うとヨナとロウは他の冒険者の救助に向かった。
小説作るのはやっぱり楽しいと思いました。
今はもう次はどんな話にしょうかな〜とかどんなキャラを出そうかなとか、とても楽しく考えています。
もうちょっとしたら今出てきている。キャラのプロフィールを出そうと思います。
読んでくれてありがとうございます。