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エロゲ転生 運命に抗う金豚貴族の奮闘記  作者: 名無しの権兵衛


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 突然の発言にその場にいたカレン以外の全員が固まる。いきなり全員が固まってしまったのでカレンは何か不味い事でも言ってしまったのかと戸惑ってしまう。


「えっと、あの、何かいけなかったでしょうか?」


「いえ、そんなことは」


 まだ成人もしていない女の子であるカレンが困っているのを見てモニカが手を振りながら、何も問題が無い事を教える。


「じゃ、じゃあ、さっきのことなんですけど私がセツナさんを探しにいきましょうか?」


 おずおずと提案するカレンにモニカは考えた。レオルドがわざわざ連れて来るほどの者なのだから相当な実力者である事は間違いない。

 そして、探してくると述べた事から隠密能力にも長けているという自信があるのだと考えたモニカは仲間のマリンとミナミに声を掛ける。


「二人とも、こっちに」


 三人は離れた場所で小さな声で話し合う。


「カレンの言うとおり、一度私達でセツナを探し出した方がいいと思うの。ローゼリンデ殿下の言う事も正しいのだけど、迂闊な真似は出来ないわ」


「まあ、そう考えるのが妥当ね。四人でバラける? それとも四人で探す?」


「効率を考えるなら四人で別々の場所を探した方がいいのでは? モニカ、マリン、そして私。後はカレンちゃんにも頼めばなんとかなるんじゃない?」


「そうしましょうか」


「それでいいわ」


「はい。でも、問題が」


「ジークフリートね?」


 モニカがジークフリートの名を告げるとミナミが不安そうな表情で頷くのを見たモニカとマリンは同じように不安を感じていた。悪い人ではないことは分かっているのだが、少し直情過ぎるのだ。

 ローゼリンデのことを信頼して疑う事をしない彼は少々危うい人物だ。ほんの少しでも考えてくれればいいのだが、期待するだけ無駄であろう。


 三人はお互いに頷き合う。ジークフリートとローゼリンデの二人を説得して、この場に留まってもらおうと決めた。


「ローゼリンデ殿下。提案があるのですが」


「なにかしら?」


「我々、三人とカレンの四人でセツナを探し出そうと思います。幸い、我々は隠密行動には少々自信があります。それに、カレンはレオルド伯爵が直々に連れて来たほどですから相当な実力である事は確かです。ですので、ここは我々にお任せいただきたいのですが、よろしいでしょうか?」


「え、あ〜、そうね……」


 しばらく考える素振りを見せるローゼリンデにモニカは手応え有りと判断した。このまま一気に言いくるめてしまえば、きっと二人はこちらの言い分に従うはずだと確信して話を続ける。


「不安にお思いでしょうが、ここにはジークフリート殿を残していきます。彼はレオルド伯爵も認めるほどの実力者なので心強いかと。万が一見つかったとしても並大抵の相手ならば敵わないでしょう」


「えっ? まあ、確かにジークは強いから心強いわね。それに私の予想だけで無闇に皇帝へ突撃するよりはいいわ! ええ! 貴方達に任せるわ!」


 当然、モニカもローゼリンデがジークフリートに並々ならぬ思いを抱いている事は知っている。だから、そこを突いた。

 すると、見事にクリティカルヒットした。そのおかげでスムーズに話が進み、反論されるどころか自分が間違っていると認めるほどだ。モニカは上手くいきすぎて渇いた笑みを浮かべてしまうが、ひとまず無謀な事をせずに済みそうだと安心した。


「それなら皆で探しに行ったほうが安全じゃないのか?」


 しかし、ここでジークフリートが纏まりかけていた話を台無しにするようなことを口走った。

 これは不味いとモニカがどうにか論点をずらそうと口を開く。


「いえ、結構です。我々は諜報活動を生業とした隠密のプロです。ですから、ここで大人しく待っていてください」


「いやでも、女の子だけに任せるのは——」


「レオルド様は私が女であろうと頼ってくれましたよ?」


 ジークフリートがまだごねようとしたがカレンが遮る。


「女だからと言って甘く見ないで下さい。レオルド様はそのような偏見を一切お持ちではありませんでしたよ」


 力強い視線でカレンは真っ直ぐジークフリートの目を見つめる。ここまで言われたらジークフリートも流石に言い返せない。

 バツが悪そうにそっぽを向き、後頭部をかきながら謝罪の言葉を述べる。


「ごめん。俺が間違ってた」


「別にいいですよ。貴方が私達を守ろうとしているという気持ちは伝わりましたから」


 カレンはジークフリートが下心を持ってないことは分かっていた。ただ純粋に心配しているからこその発言だったのであろう。そのことを良く理解していたカレンはきちんとフォローしておいたのだ。


 その様子を見守っていたモニカはジークフリートが納得した事を確認してローゼリンデへセツナを探しにいく事を宣言した。


「では、我々はセツナを探してまいります。ジークフリート殿、ローゼリンデ殿下をよろしくお願いします」


「ええ、お願いね」


「ああ、任せろ。そっちも気をつけろよ!」


 その後、四人が書庫から出て行き、それぞれセツナを見つけ出す為に影へ身を潜めながら行動を開始した。

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― 新着の感想 ―
[一言] ジークフリートに惚れる女にろくな奴がいないのはわかった。
[一言] なんだろうな。 レオルドとそいつの周りの人、世界中の人はちゃんと人間化されてるって感じなんだけどヒロインとジークはちゃんとNPCしてるって感じ
[一言] やっぱダメだ。ジークフリートとその周りが頭がお花畑すぎる。 よく作者もこんなやつらだそうと思ったな。 嫌われキャラ書くのかうますぎん笑?
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