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エロゲ転生 運命に抗う金豚貴族の奮闘記  作者: 名無しの権兵衛


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 レオルドはシャルロットをおんぶしてバルバロトとジェックスを引き連れて餓狼の牙が保護している子供達がいる場所へと向かった。辿り着いた場所は、森の奥深くにある廃れた教会を中心に古い小屋がいくつかある場所であった。


「ここは廃村か?」


「ああ。偶然、見つけてからずっと使わせてもらっている」


(こりゃ見つからんわけだ)


 感心するレオルドは背中に乗せているシャルロットを下ろしてジェックスの後をついていく。ジェックスが廃れた教会に向かうと、中から子供達が飛び出してくる。ジェックスへ群がるように飛びつくのを見てレオルドは慕われているのだなと感心している。


 そして、廃れた教会から子供達に遅れてシスター服を来た女性が出てくる。レオルドはその女性に見覚えがあった。その女性は運命48に出てきたモブキャラの一人であったのだ。


(確か少年盗賊団を引き取った人だ……そうか、孤児院の真似事してるんだな)


 ジェックスはどのように説明をするのだろうかとレオルド達は事の成り行きを見守る。


「みんな、聞いて欲しいんだ。実はこれから俺はあの人に仕えることになった」


 そう言ってジェックスが指を差す先にいたのはレオルドである。子供達とシスター服の女性がレオルドを見ると明らかに顔色が変わった。

 その反応を見たレオルドは少し悲しくなった。自分が傷つけたわけではないが、貴族であるだけで恐れられるのは辛いものがある。


「みんなの気持ちはわかる。だけど、俺を信じてほしい」


 ジェックスの言葉に周囲の反応はいまいちだ。やはり、いくら慕われていると言っても悪徳貴族や詐欺商人のせいで不幸な目にあったのだから、そう簡単には信じられないだろう。


 ここはレオルドも加わって説得するべきかと思われたが、むしろレオルドが加わると余計に話がこじれる。ジェックスだからみんな耳を傾けているのだ。レオルドが相手だったなら、話を聞くどころか姿を見せることすらしなかったに違いない。


 どうするのかとレオルドはジェックスを見守る。ジェックスは子供達にシスター服の女性があまりいい反応を見せないことに困っていた。しかし、ここでジェックスが諦めては全てが無駄になる。


 ならば、ここは罵詈雑言を浴びることになろうともレオルドは説得することを決めた。


「ジェックス! ここは俺に任せろ」


「え? でも、いいのか?」


「構わんさ。俺は嫌われるのに慣れているからな」


 慣れていると言っても傷つかないわけではない。だけど、今は他に手がない。だから、レオルドはジェックスの元に集まっている所へと向かう。


「聞け! 我が名は、ここゼアトの領主をしているレオルド・ハーヴェストである。君らが、ジェックス率いる餓狼の牙に保護されていることは聞いている。だが、その餓狼の牙は俺の配下となった。故に君らも我が配下である。

 だから、俺の命令には従ってもらおう。逆らうと言うなら、こちらも相応の手段を取らせてもらう!」


 ジェックスが帰ってきたと知って小屋の中にいた老人たちや女性と言った非戦闘員達はレオルドの話を聞いて、絶望している。また、貴族の言いなりになって搾取されることに嘆いていた。


「ふ……ふざけるなっ! お前ら貴族のせいでどれだけ儂等が苦しんだと――」


「黙れっ!!! 貴様らの文句など聞きたくないわ!

 嫌ならこの土地より去るがいい!」


「な……ジェックス! お前、こんなやつの言いなりに――」


「何様だ、貴様! 今までジェックスに世話になっていたくせにジェックスが俺の配下になった途端に責めるのか! 俺の部下を愚弄するということは俺に対する侮辱だぞ! その首切り落としてやろうか!!!」


「ひっ……!」


 文句を言っていた老人はレオルドの剣幕に恐れをなして腰が抜けてしまい尻もちをついた。


「お前達に二つ選択肢をやる! 一つはジェックスと共に俺のもとへ来るか。そして、もう一つはここゼアトから出ていくことだ! どちらかを選べ!」


 それだけ言うとレオルドは離れた場所へ移動する。遠くにいったレオルドを見てジェックスの元に集まった者たちは相談する。レオルドに従うか、ここから離れるかを。

 ただ、ここから出ていくとなったら次に住む場所のあてなどない。そして、守ってくれるジェックスもいないので魔物に襲われて死ぬかもしれないし、運良く次の土地を見つけても頼りになる者はいないのでどの道死んでしまうかもしれない。


 つまり、選択肢などないのだ。


 結局、死にたくはないのでレオルドの配下に加わることを決めた。文句はなかったが、その態度はあからさまにレオルドを敵視していた。いつか、反乱でも起こされるかもしれないがその心配はないだろう。


 ジェックスという存在がいたから、今まで生きてこられたのだ。そのジェックスがレオルドに従っているのだから反乱を起こそうにも力がない。


(甘いな……結局俺が彼らを養っていくんだから。まあ、ゼアトの発展のためにも彼らには頑張ってもらおうか)


 老人たちは正直労働力としては微妙だが、先人としての知恵があるかもしれないので期待出来るかもしれない。ただ、過度な期待は出来ないだろう。


 レオルドはため息を吐いて、ジェックス達を連れて戻ることにした。 

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 反乱を注意するほどの人数かな? ゼアトの評判(領主やるなぁ。上水道、道作るしなとなど)って、全く把握しないのかな?
[気になる点] 貴族に酷い目に遭わされて恨んでる奴らを説得って相当時間かかるんじゃねーかな… その間廃村に置き去りにもできないし説得の為にジェックスを動かせないのも困るしで 自分が嫌われてもさっさと囲…
[気になる点] 特別急いでるわけでも、真実を知られちゃいけないわけでもないのに何のために嫌われる言動をとったんでしょう? 選択肢がないのだからジェックスに説得してもらえば済んだのでは?
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