表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ニワトリが呼んだ奇跡

やっと来た。こんな私に運が来た?

気が付けば悪い事ばかりで良い思い出が無い、小さな頃から今の自分になるまで、やっと幸せになれると思った時もあるけれどそんな事は、時間にして一日も持たない、もちろん男運?最悪、暴力、酒癖、性格の悪いのばっかりで自分でもなんで?と教えてもらいたい、普通が幸せなのは分かるその普通を味わいたい、それはわがままかなあ?そんな事を考えていた時、次は自分に病気が見つかる。最悪だ。なんで、なんでなんでなんなんだー。私はこれで終わり残りの時間こんな人生で終わりだ。残りの時間は、薬漬けで今更恋なんて出来ない、悔しい、辛い、悲しい、今自分に出来ることはなんだろう。考えても仕事も辞められない。その余った時間の中でやれる事、楽しい事、大声で笑える事、探さなきゃ考えても分からない。特になにもない・・・。あっコンサート、前から好きなバンドのコンサートが一週間後ある。んーパッとしない気が晴れない、なんだろう?この気持ちは、分からない。ウジウジしてる間にコンサート気分が乗らないまま、友達と出かけ席が前から9列目ではっきりと見えた。感動した、思いがこみ上げた。次の日もチケットを取ってあったからルンルンで帰った。帰り道友達と話が盛り上がりすぎて私、付き合いたい、私も、アホらしい会話をしながら帰った。私は本気だった。アホみたいなことだけど、あり得ないことだけど、本気だった。心の中で毎晩祈った。

「付き合えますように」と その夜夢を見た。私の大嫌いなニワトリが私を追っかけて来る、一生懸命私は逃げたでもニワトリの足は速い、「ちょっと待って」ニワトリがしゃべった?私は気のせいだと思い逃げ続けニワトリ飛んで私の前へ降りた。その姿は天使が羽を広げている様に見えた。「大丈夫、私をみたならば、奇跡を起こすよ」そう言ってニワトリは私の前から去って行った夢だった。朝目が覚めると気分が悪くパッとしないまま、コンサートに出かけた。もうニワトリの事は頭から離れコンサートに夢中、カッコいいなあ本当に付き合う事が出来たなら最高なのに、そう思った瞬間夢を思い出した。「奇跡って付き合える?ないない」そう思いながら少し期待している自分がいた。コンサートが終わり家に何もなく帰った。「でもニワトリが言ってくれた言葉を信じたい、奇跡ってなんだろう?だだの夢、何で気になるかなあ?」私は考えた、ファンレター その中にキーホルダーを入れて私の手の中に帰って来る軌跡を・・・・。一週間が経ち二週間が経ち「やっぱり私、アホかな?」と思った。電話の着信音が鳴っている。「もしもし」「キーホルダーどうする?」びっくり、電話が掛って来た。一ヶ月後隣の県でコンサートをするその時に私の手に帰って来る約束をした。あり得ない、絶対あり得ないでも本当なんだ。ニワトリが奇跡を呼んでくれた。夢見たいな話。一ヶ月は長くて長くて待ちきれなかった。でも不安な気持ちもあった。嘘だったら、おちょくられていたらどうしようそんな気持ちで、一人車を走らせた。コンサートが終わり待ち合わせの場所で私は待っていた。一時間待っても彼は来なかった。むなしさと悲しさで涙が溢れ落ちたそんな時「トントン」肩を叩かれ振り返ると彼だった。なんの言葉もなく私の手を取り手の中にキーホルダーをそっと入れてくれた。そっと抱き寄せそっと抱いてくれた。そんな奇跡をニワトリが呼んでくれた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ