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思ってたのと、なんか、違う。

前回のあらすじ


レガートさんは、ちょっと特殊な性癖を持った悪人でした。

 

 狩りというと、私は獣の毛皮を纏ったおじさんが息を殺しながら獲物に近づき、狙い澄ました一矢で獲物の眉間を狙い打つ! というようなイメージを抱いていたのですが、実際にレガートさんたちの馬車から出てきた村人たちは獣の毛皮ではなく昨日と同じような服装を身に纏い、握っていたのは弓矢ではなく何故か丈夫そうなロープでした。

 現れた村人たちは総勢で二十人ほど。そのうち弓を持っているのはたった二人で、大抵の村人は腰に短剣を差しているくらいの軽装備です。数人が剣や杖を持っているのは、これは狩り目的というよりは、危険な森を歩くのに必要な、自衛のための武器のようでした。

 それ以上に、護衛役の村人以外の半数がロープを運んでいるのが気になります。一本一本が結構な長さです。いったい何に使うんでしょうか?


「罠を作るのかもしれないな。あのロープで輪を作り、獲物の足を捕らえて吊り上げるんだ。以前、そういった罠を見かけたことがある」

「おー、なるほど! 流石はアグニですね! 博識です!」


 ぱちぱちと拍手する私と自慢げなアグニを、生暖かい視線が包みました。なんですかその目は。間違ってるなら訂正してくれていいんですよ。


 森の外にデルタと馬車、そして数人の見張りを残して、私たちは森の中を進みます。

 二人が並んで歩けるような、邪魔になる木を切り倒しただけの簡素な道。その先頭を歩く護衛役の村人が、僅かな気配も見逃すまいと慎重に歩を進めます。


「この西の森は森牛のテリトリーですが、他の肉食獣や魔物がまったくいないと言うわけではありません。弱肉強食の掟は、森牛という例外を除いてきちんと生きているのです」


 そう言うレガートさんの腰にも、何やら金色でピカピカしていて宝石のようなものが散りばめられた、ちょっと悪趣味な剣が提げられていました。鞘もなしに。切れ味ありませんよと公言しているようなものでした。実用性はともかく、資産価値はとても高そうな逸品です。

 これ見よがしに宝石剣の柄を叩くレガートさんですが、他の村人たちのように注意深く辺りを見回しながらも、その剣を抜き放とうとする気配は一切見られません。 一応、お飾りの剣という意識はあるみたいですね。


「なに、心配はご無用です。この森に棲む動物、魔物は熟知しております。勇者様のお手を煩わせるようなことはございません」


 前方を歩く村人たちが、何人か振り返っていい笑顔で力こぶを見せつけてきました。居並ぶ前歯から煌めく光が乱反射していて眩しい。

 冒険者ギルドの支部を持たない小さな村が魔物に襲われたとき、離れた町に依頼を出しにゆくか、それとも自力でなんとかするか、二者択一を迫られると言いますが、どうやらマツコベ村は後者のようでした。

 とはいえ今は、歴代で最も魔物退治に向かない体質を持つ私が同行しています。私は「ヘーソレハタノモシイナー」などと白々しいことを言いながら、でもきっと何も現れないんだろうなぁと思いつつ、すっかり観光気分で森の中を眺めていました。心なしか、ラスタの森よりも空気が美味しい気がします。


『余計な建造物や、ニンゲンどものゴミが少ないからだろう。しかし、何か妙な匂いもするな』

『昨日の焼肉の残り香じゃないですか?』

『妙に近い匂いだが、それとはまた別だ』


 暗に匂いが残っていると言われ、私の中の乙女がショックに震えます。


 西の森に到着した私たちは、すぐに森に入ることをせず、暫く外周をぐるぐると回るように移動していました。

 疑問符を浮かべながらも途中幾つもの道を素通りした後、レガートさんはある道の前で停止を指示し、こうして森の中を進んでいます。

 道とは言いましたが、ラスタの森にあったような日常的に人が歩くことを想定して作られた踏み固められた道ではなく、まるで巨大な獣が木々をへし折りながら進んだ痕のような、とても道とは呼び難いものでした。

 進路上の木々が全て切り倒されているため、私たちが進む道の上には日を遮る枝葉もありません。見上げた視界に映った生い茂る緑の隙間から覗く空色は、まるで一本の線のよう。

 この森に入る前、同じような道が始まっている場所が幾つもありましたが、その数だけこの青空の線が続いているのでしょうか。

 空を自由に飛び回る鳥たちから見下ろしたこの森は、幾つもの線で切り取られているように見えているのかもしれません。


「しかし今日は魔物どもが大人しいな。いつも飢えてる赤猪も、復讐兎も出てこない。何かあったのか?」

「ああ。だが油断するなよ。勇者様の目の前で、無様な姿は見せられんぞ」

「分かってる。気を抜かずにいくぞ」


 平時であれば魔物がひしめいているらしい西の森。いつになく平和なこの森の中で警戒を新たにする村人たちを尻目に、私はひとり、大きな大きなあくびをしました。

 ちらりとアグニを見上げると、アグニは表情を表に出さず、ただ静かに首を振りました。研ぎ澄まされたアグニの知覚でも、危険な気配は感知されなかったようです。

 この調子では、護衛役の皆さんの出番はまだまだ先というか、もしかしなくても訪れないでしょう。

 つい勢いで森牛狩りをしたいなんて言ってしまいましたけど、ひょっとして、私のせいで森牛とエンカウントすらできない事態になっちゃったりして?


 胸中に一抹の不安が芽生えるのを感じながらも、私たちは森に走る線の上を進みます。

 線は時に合流し、時に二つ、時には三つと分離しながら、レガートさんたちはしかしそれでも迷うことなく進んでゆき、やがてある地点で停止しました。

 その場所には目立たないような小さな看板が建ててあり、そこには木を削り取った文字でこう書いてありました。


『第46区画』


「本日はここで狩りを行います」


 レガートさんはそう宣言しました。


  @


「ようやく着いたか!」

「やったー! 森牛狩りだー!」

「まあまあ勇者様落ち着いて」


 意気込む私とアグニの肩を、レガートさんがグッと掴みました。

 これからちょっとした準備を行うので、邪魔にならない場所で説明させていただきたい。

 そんな風に言われては抵抗できない私とアグニを、レガートさんは人気のいない、大木の陰へと押しやりました。いわゆる壁ドンポイントでしたが、仲良く並んで呆けたように座る私とアグニには壁ドられる

要素などありはしませんでした。


「森牛は基本的に森の中から外に出ません。しかし、では森牛は必ずしも森の外に出ないのか? というと、これは違う」

 

 村人たちがせっせと働くその横で、レガートさんは得意げに指を立てて言いました。


「森牛はとある条件を満たした場合に、いま住んでいる森を捨て、群れ単位で新たな森へと旅に出ます」

「なるほど。それで、その条件とは?」

「森牛たちがいま住んでいる森に、何らかの理由で住み続けられなくなった場合です」


 ちらりと横目で見ると、森に走る無数の線によって『第46区画』という名前で小さく区切られたその森を、村人たちはまるで囲うかのようにしてロープを張り巡らせていました。

 高さは私の足首から腰の高さくらいまで。一箇所にだいたい三重くらいにロープが重なるように、村人たちは実に手慣れた様子で広い広い範囲に渡ってロープを張っていきます。


「具体的には、その森牛の群れの長が、その森にはもう住めないと判断するまでと言われています。その場合、森牛の長は群れを率いて、それまで住んでいた森を捨て、新たな住処となる森へと旅立つのです」


 やがてロープを張り終わったのか、数人の村人がグループを作って、森の向こう側へと入っていきました。

 魔法を扱えることを示す木彫りの杖を持った村人が、二人とも森の中に入っていったのが妙に印象的でした。

 見送るほうも見送られるほうも、その表情は余裕たっぷり。明るく明るく笑っています。

 いくら魔物ではないとはいえ、相手は野生動物。狩りをするとなれば少なからず命のやり取りをする面もあると思うのですが、あの余裕はいったいどこから来るのでしょうか?

 楽しいはずの人界観光。

 楽しいはずの森牛狩り。

 そのはずなのに、楽しそうな村人たちの明るい表情を見て何か薄ら寒いものを覚えてしまったのは、果たして私の考え過ぎでしょうか?


 レガートさんの音吐朗々とした説明は続いていました。


「森牛たちはその知覚か直感か、最も近い隣の森の位置を本能的に知ることができるようです。森牛たちはそうして知った隣の森へ、最短距離で突き進む。それはさながら森牛の暴走(スタンピード)。森の中ほどの足の早さは発揮されませんが、その勢いはかなりのもの。ですがわたくしどもの祖先は、その森牛の習性に目をつけたのです」

「つまりその習性を利用して、森牛を狩るわけですか?」

「その通りです勇者様! 具体的には――」


 レガートさんが鷹揚に頷いた、その時でした。


『ルージュ! 今すぐこの森を出ろ!』


 魔王が鋭く発した警告の声と同時に、私の五感を森の異変が揺さぶりました。

 薄ら寒いどころではない、お腹の底が冷えるような緊張感。

 『第46区画』。そう名付けられた森の向こうから吹き付けてくる風から感じる、仄かな暖かさ。

 風から感じる匂い。

 無数の動物たちのざわめき。

 ハッと顔を上げると、私の目前にはアグニの背中がありました。

 私と同じく森の異変に気付いたのでしょう。気がつけば隣に居たはずのアグニはとっくに立ち上げっていて、いつ抜いたのか偽聖剣を片手に構えています。私を守るようにしてアグニが向かい合うのは、レガートさんではなく異変の生じた森のほう。

 そうでした。魔力によって鋭敏化された感覚を持たなくても、アグニならきっと気付ける。

 何故ならアグニは近衛騎士であると同時に、爆炎系魔法の達人だから。


「これはどういうことだ、レガート殿!」


 犬歯を剥き出しにするようなアグニの怒声に答えるように、魔王とレガートさんが言いました。


『この男、この森を焼くつもりだ!』

「森に火を放ちます」


  @


 間違いない。たったいま村人たちが、この森のどこかに火を付けた。

 私も慌てて立ち上がりながら、森の奥を注視しました。

 その変化は木々に隠れてまだ見えない。だけど視線を上に向け、緑の隙間から覗く空へと向けると、細い黒煙が昇っていくのが見えました。


 森林火災。

 もし山や森にいて、その場所が燃え始めたら、決して消火を試みたりせず可能な限り素早く逃げろ。


 かつて森林火災の恐ろしさに触れたという冒険者さんから聞いた身に迫る忠告を思い出して、私は悲鳴を上げそうになりました。


「アグニ! 煙が!」

「正気か!? こんな森の奥に入って、森に火を放つなど!」

「おお、落ち着いてください勇者様がた! 大丈夫、危険はありません!」


 炎の魔法を扱うアグニは、話に聞いたことしかない私なんかよりずっと火の恐ろしさを知っているはずです。きっと今アグニが感じている焦燥と怒りも、私のものとは比べ物にならないのでしょう。

 現にアグニに胸倉を掴み上げられているレガートさんは、アグニのあまりの迫力にガクガクと震えていました。あ、違う。レガートさんの足が地面についてない。ガクガク震えてるんじゃなくて、ガクガク揺さぶられてました。ていうかアグニ、片手に両手剣、片手にレガートさんって凄い腕力。

 詰め寄るアグニと慌てるレガートさんを見て、周りの村人たちもぎょっとしていました。

 森牛狩りを知っているレガートさんと村人たちは落ち着いていて、私たちだけが狼狽している。

 その様子は森林火災に怯える私とアグニとは対照的で、それを見て私は少しだけ、冷静になれた気がしました。


「あの火は村の魔術師によって管理されています! 万一炎が広がったとしても、この46区画以外に燃え移ることはありません! 我々は安全なのです!」

「それって、燃え広がらないし、すぐ消せるってことですか?」

「ええ! ええ! 必要なだけは燃やしますが、それだけです! ですから、はなっ、おお降ろしてください!」


 パッとアグニが手を離すと、レガートさんが崩れ落ちるように跪きました。それを抜剣したままアグニが見下ろし、冷たく一言。


「せめて事前に話すべきだったな」


 コワイ! 無表情! なんだか今日のアグニ、凄く怖いです!


「オレにはルージュ殿を安全に王都へ送り届けるという使命がある。彼女の意思は最大限尊重するが、オレはこの観光がルージュ殿への危害となった時、あらゆる手を駆使してその危害の源を排除するつもりだ」

「……肝に、命じておきます。従者殿」


 真剣なアグニとレガートさんの声が交わり、アグニは剣を収め、レガートさんは立ち上がりました。

 こちらに駆け寄ろうとする村人たちを、「問題ない」と言って諌めるや、レガートさんは言いました。


「事前のご説明が足りず、申し訳ありませんでした。サプライズが過ぎましたな。ですが時間がありません。ささ、勇者様、従者殿も、急いで大木の陰へ!」

「本当に、火は広がらないんですね?」


 何故か執拗に木の陰に拘るレガートさんに、私は首を傾げました。


 森林火災、今回はレガートさんたちが火をつけたので火事かもしれませんが、冒険者さんの話では森に火がついたとしても、それが燃え広がる季節とそうでない季節があると聞きました。

 今の季節がどちらにあたるかはもう覚えていませんし、レガートさんたちが大丈夫と言っている以上は信じるしかない部分がありますが、万が一ということもあります。

 もっとも、そうなったら私も自重しないつもりです。私の命……は、魔力に守られているかもしれませんが、アグニの命も、皆さんの命も懸かってる。

 剣をぶんぶか振り回していれば、きっとオムアン湖で発生したような凄い風が起きるはず。それでなんとかなるといいんですけれど。


 しかし事態はもう少し切羽詰った事情があったようで。

 レガートさんは私の問いかけに力強く頷き、こう言いました。


「火よりも恐ろしいものがもうすぐやってきます。火に追い立てられた森牛が小規模な暴走(スタンピード)を起こして、もうすぐここへ押し寄せてくるでしょう。目にも留まらぬ森牛の突進が直撃すれば、いくら勇者様でもただではすみませんよ!」


 気付けば他の村人たちは、それぞれ木陰にぴったりと張り付いていました。ああ、なるほど。ああして森牛から身を守ると。

 ちゃっかり自分も木陰に移動しているレガートさんを見て、私とアグニは言いました。


「「それを、先に、言ってください(言え)!」」


  @


 切れ間のような空から覗く黒煙は、その太さを徐々に変化させてはいるものの、森全体の規模から考えるとまだまだ小さな火であることが分かります。

 レガートさんの言うとおり、その規模は村人によって管理されているのでしょう。確かに火の手が、ここまでやってくる気配は今のところありません。


 しかし代わりに目の前を飛び交っているのは、火の粉ではなく生きた動物。


 『第46区画』と名付けられた森の外周、その一際巨大な大木の陰に並んで寄り添う私とアグニでしたが、肩が触れ合うほどの距離で一緒に眺めたその光景は、これっぽっちもトゥンクできない、ロマンチックの欠片もない、凄惨極まるものでした。


「なんなんだこれは……」


 掠れた声で呟くアグニ。


『これが狩りだと?』


 憤懣やる方ない魔王。


『これが人類に授けられた知恵の力です』


 誇らしげな女神。

 そして。


「…………思ってたのと、なんか、違う」


 そう呟くしかない私の前を文字通り『飛んで』いくのは、ロープに躓いては空中に放り出される森牛たち。


 仕組みは簡単。

 森牛が矢も当てられないほど素早く駆けるというのなら、足を引っかけて転してしまえばいいじゃない。

 そう考えた先代の先代、そのまた先代のマツコベ村の人たちは、森に火を放って意図的に森牛を暴走させることを思いついた。

 そこへ試しにロープを張ってみると、これが面白いようによく転ぶ。

 火種から逃げようと加減なしで全速力する森牛が、その勢いでロープに足をかけた時。急停止なんてできるわけない森牛は、まるで子どものおもちゃみたいに打ち上げられて飛んでいく。

 その結果、勝手に高速で木々や地面に叩き付けられて、息も絶え絶えにもがき苦しむ森牛が次々生まれる。

 地獄絵図が生まれる。


「まだです! まだですよ勇者様! まだ危険なので、絶対に木陰からは出ないで下さい!」


 遠くの木陰で大きな体を縮こまらせたレガートさんが、大きな声で何かを言っていました。

 だけど意識は耳ではなく、目のほうにいっていて。

 少し歩けば手の届く距離に、前足が折れ、首が折れ、目と鼻と口から赤いものを零しながらも、もがき、痙攣している森牛の姿がありました。

 目の前で終わりかけている一つの命。

 誰の目にも苦しんでいるのに、その原因を作った張本人たちなのに、村人たちは誰も助けるどころか、楽にしてあげることすらしない。

 危険だからと、寄り添うこともしない。


 ふいに。


(森牛の狩猟!)


 頭の中に蘇るのは、


(見たい! 見たいです!)


 他の誰でもない、私の、能天気な笑い声でした。


「村長ォー! 十頭目、落ちました!」

「よぉーし! 予定通り、撤収する! 合図しろ!」


 撤収する。

 合図。

 狩りは、終わり。

 その言葉を聞いた私はハッと顔を上げて、村人の一人が高らかに口笛を吹くのと同時に走っていました。


「なっ!? 勇者様!? 危険です、まだ火は消えては!」


 言い募るレガートさんを無視して向かった先は、目の前を飛んで墜落した瀕死の森牛。

 今にも消えそうな命の灯火を前に、私は跪くほかありませんでした。


「めがみさっ」


(やったー! 森牛狩りだー!)


『どうしましたか、ルージュ?』

『……いえ、なんでも、ないです』


 言いかけた言葉を飲み込んで、私は心で答えました。

 いま私は、なんて言いかけたんでしょうか。

 この仔を助けてほしいとでも言うつもりだったんでしょうか。

 生まれて初めての狩りを、命を奪うという行いを、楽しみにしていた私が。


(違う)


 違わない。


(違う!)


 違わない!


(……こんなのが狩りだなんて、私、思ってなかった……)


「ルージュ殿!」


 涙を拭ってアグニの声に振り向くのと、ロープに躓いて飛び出した森牛の背中が目前にまで迫るのは、殆ど同時でした。

 

祝! 10000PV&ユニーク2000人突破!

祝! ブックマーク数50突破!

祝! ポイント100超えどころか150突破!


ありがとうございます! ありがとうございます!

特に取り上げてくれたスコ速さん、ありがとうございます!

まとめってスゲェ。そう思わざるをえないPVの伸びっぷりに生温い麦茶を吹きました。

スコ速さんからご覧頂いた方々も、そうでない方々も、もしよろしければご意見ご感想のほどよろしくお願いいたします!



以下おまけ。



「うわあ、これがコテージですか! どれもこれも立派ですね!」

「コテージの他にも、個人で民宿を開いている村人もおりますな。こちらは家庭料理などを振る舞いますので、お一人もしくは少人数の行商人がたに人気です。かくいうわたくしの家も民宿を開いておりましてな! どうでしょう勇者様、今晩はコテージではなく、わたくしの家へとご招待させていただけませんか!」

(隙あらば、もう少し『お願い』についても詰めておきたい物ですしね。クックック……)

(とか、考えてるんだろうなぁ……)

「ア! アノコテージ、スゴクカッコイーナァ! ネェアグニ、ワタシキョウハ。アソコニトマリタイデス!」

「ということだ。レガート殿、すまないが」

「いいえいいえ! とんでもございません!」

(勇者様、いま迷いなく最大のコテージを選択したぞ……)

(隊商単位で止まるような最高額のコテージをたった二人でだと!?)

(ハンパねぇ……! マジ勇者様、ハンパねぇよ……!)

(俺、成金っぷりで村長に勝ってる奴、生まれて初めて見た……!)

(((俺もだ……! ゴクリ……)))

『とか、思われてるんだろうなぁ……』

『鋭い洞察力です、ルージュよ』

『よく見ずに選ぶからだ、バカモノ』

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