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竜騎士の生き方  作者: 骨騎士
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黒野は案内された部屋で、頭を抱えて悩んでいた。

(一体どうしてこうなった。自分は確かに自殺したはずなのに。)

自殺をしたつもりが、いきなり異世界に召喚され混乱していたが、徐々に落ち着きを取り戻していた。

(そもそも何で自分は自殺しようとしていたんだ?記憶が混乱していて、思い出せない。)

黒野は召喚のショックで、自分が自殺しようとする以前の記憶を無くしていた。

思い出そうとするが、脳に霞がかかったかのようにはっきりとしなかった。

(それに戦うとか自分にできるわけ無い。詳しくは覚えていないが、自分は喧嘩がからっきしダメなんだ。)

黒野は以前の記憶を忘れていたが、自分の性格から争いは苦手だと考えていた。

(一体どうすれば良いんだ。)

様々な事を考えながら召喚の疲れや、極度の緊張からの解放から黒野は意識を落とした。


ーーーふと気付くと知らない場所に立っていた。

そこは、辺り一面火の海に囲まれ煙が立ち込める、まさにこの世の地獄と化していた。

(な、何だこれ!?)

白銀に輝く鎧を身に纏った兵士達が、沢山の魔物を襲っていた。

兵士は皆笑いながら剣や魔法で魔物を殺し、まるで殺戮を楽しんでいるかのように見えた。

人間に似た女性型の魔物は連れ去られ、残った魔物は誰彼かまわず殺していた。

中には反撃を試みる魔物もいたが、たった一人の人間にあしらわれていた。

その人間は、周りの兵士と違い黄金に輝く鎧を纏い光輝く剣で魔物を次々に葬り、白のマントを真っ赤に染めていた。

その人間も嬉々とした表情で、殺戮をたのしんでいた。

(こ、こんな事って!これじゃまるで、人間が魔物みたいじゃないか!)

魔物に襲いかかる人間の姿は、醜悪の一言に尽きた。

その時、一体の魔物が果敢にも黄金の鎧を着た人間に飛び掛かった。

それは、まだ年端もいかない子供の魔物だった。

当然のようにその子供の魔物はあしらわれ、地面に叩きつけられた。

その様子を周りの兵士達は、ニヤニヤしながら眺めていた。

黄金の鎧を着た人間が、剣を振り上げとどめをさそうとした時、上空からその場に何者かが降り立った。

その人物は、黒い鎧を身に着け、顔をドラゴンのマスクで覆っていた。

辺りの様子を見て、おもむろにその人物は剣を抜き次の瞬間、兵士達に襲いかかった。

凄まじいスピードで次々に兵士を葬っていた。

中には何とか反応し、盾で防ごうとする者もいたが、盾ごと真っ二つに斬り裂かれていた。

最後の兵士を斬り捨て、その竜騎士は黄金の鎧を着た人間に向き帰った。

その人間は、先程の子供を抱えて何やら喚いていたが、一瞬の内に竜騎士が子供を奪い返し背後に回った。

竜騎士は相手の剣を弾き飛ばし、脳天から股にかけて真っ二つに斬り裂いた。

(あの竜騎士は一体?)

その場面を見た瞬間、黒野は再び意識を失った。


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