鎧の性能
「さて、小僧この鎧についてどれ程の事を知っておる?」
フォルテはそう尋ねてきた。
「貴方の体を使い作られた鎧で、状況に応じて変化する事位です。」
フォルテは(まぁその程度じゃろ。)と頷き自分に向き直った。
「この鎧は確かに儂の体が使われておるが鱗や牙だけではない。儂の血管や臓器等も組み込まれておる。ここからが大事じゃ。よく聞くのじゃぞ小僧。」
フォルテは真剣な表情をして、話始めた。
「この鎧に組み込まれておる血管は、装着者の魔力を鎧全体に送っておる。流し込む量を多くする事でその鎧の部分が変化する。もう既にお主は体験しておるはずじゃ。」
恐らく翼を出した時であろう。
無意識のうちに背中に魔力を集中していたのだ。
「そして臓器じゃがこの鎧には七つの臓器が組み込まれておる。これから詳しく説明するから、しっかり頭に叩き込めよ小僧。」
そう言うと、フォルテは目の前に一枚のパネルを出現させた。
パネルには、鎧が写し出されている。
「まず腹部の鎧には、四つの臓器が組み込まれておる。儂が炎や雷を吐くときに使う臓器じゃな。」
「ちょっと待て、吐くのは炎だけじゃないのか?」
黒野は驚いた。
てっきり、イメージのドラゴンのように炎だけを吐くと思っていた。
「伊達に最強のドラゴンと言われておらぬわ。儂は四つのブレスを使い分けて戦うのじゃ。さて、説明に戻るぞ。腹部の鎧には、儂がブレスを吐くときに使う炎撃袋、雷撃袋、氷撃袋、闇撃袋が組み込まれておる。それぞれの能力は、各属性の魔法の強化、武器に対する属性付加じゃ。」
これだけでも、かなり凄い鎧に思う。
「次に胸部の鎧には、儂の心臓が組み込まれておる。これの効力は、装着者の大幅な身体強化じゃ。普段の10~100倍のスピードやパワーを出す事ができる。まぁ、今のお主の実力なら20倍程度の強化がやっとじゃろうがな。」
それでも充分凄い。
この鎧を纏ったままあんなに早く動けたのはそのためだろう。
「最後に頭部の鎧には、儂の眼球と脳が組み込まれておる。眼球の効力は、装着している者の状態異常無効化と精神能力強化。脳の能力は、使用者の脳の活性化じゃ。これらは、今度詳しく説明するから今はおいておくぞ。」
そう言うと、パネルは消失した。
この鎧はかなりの性能を兼ね備えている。
その事に黒野はかなり驚いた。




