訓練所
あの後、自分は魔王城内にある訓練所に向かった。
そこでは、多くの魔物達が剣を振り、槍を突き訓練していた。
見た目は、古代ローマのコロッセオのようだった。
自分達が入ると、魔物達は一斉に訓練を中断し自分達に敬礼してきた。
「楽にしていいぞ。」
ルーフスがそう言い、魔物達は訓練に戻って行った。
「ハァー、相変わらずくそ真面目だな、カエルレウムの部隊は。」
よく見ると、奥でカエルレウムが魔物達の指導をしていた。
ルーフスの声が聞こえたのか、こちらに近づいてくる。
「ルーフス何の用だ。見ての通り訓練中だ、用が無いのなら早々に立ち去れ。」
カエルレウムは溜息を吐き迷惑そうに、ルーフスに当たった。
しかし、ルーフスは飄々とした態度で、カエルレウムに対応した。
「なーにすぐに終わるさ。今から、救世主殿と模擬戦をするから、少し訓練所を貸してくれ。」
カエルレウムはもう一度、深い溜息を吐き魔物達を訓練所から下げ始めた。
黒野も模擬戦の準備を始める。
以前創造した刀を造りだし、感触を確かめる。
精神を落ち着かせていると、カエルレウムが話し掛けてきた。
「クロノ殿、ルーフスはまだ貴方の力を知りません。実力を見せつけて、貴方の力を認めさるのです。」
カエルレウムは自分にそう言ってきた。
「貴方は自分を認めてくれているのですか?」
黒野がそう訪ねると、カエルレウムは苦笑し、
「以前の戦闘の時から、もうクロノ殿の事は認めております。」
と言った。
「頑張って下さい。」
そう言い残し、カエルレウムは去っていった。
「さあ、始めようか!」
ルーフスが双剣を構えて、言いはなった。
黒野は刀を肩に担ぎ、ルーフスの元に向かった。




