赤髪の騎士
気づくと、知らない場所に立っていた。
何処かのコロシアムのような場所で、自分が赤い髪をポニーテールにした女性と戦っていた。
彼女が繰り出す剣技に次第に追い詰められていく。
そして彼女の双剣が自分の首をを捉える所で意識が遠のいた。
目を覚ますと、自分の部屋で寝ていた。
(また変な夢を見たな。)
そう思い体を起こす。
暫くボーッとしていると、部屋の扉を叩く音がした。
「失礼致します。」
そう言い入ってきたのは、褐色の肌をしメイド服を身につけた女性だった。
掛けている眼鏡が知的な印象を醸し出している。
「私は、この城のメイド長、ドミナと申します。魔王様が御呼びです。救世主殿、支度をお願い致します。」
自分は竜騎士の鎧を身につけて、彼女の後を追った。
ー広間ー
「クロノ殿、昨日の活躍は見事でした。これからもお願い致しますぞ。」
レックスは機嫌の良い声でそう言った。
勇者を倒せたのが、余程嬉しいのだろう。
「いえ、大したことではありません。」
そう言い頭を下げる。
「謙遜なさるな、勇者を倒した事で我が軍の士気は上がっております。これも、全てクロノ殿のお陰です。」
あまりにも誉めちぎるので、無図痒くなってきた。
「そうでした、クロノ殿に紹介する者が居ります。ルーフス、入りなさい。」
そう言い入ってきたのは、赤い鎧を身につけた騎士だった。
兜を脱ぐと、真っ赤なポニーテールが揺れた。
「私はドラゴン師団第二部隊部隊長、ルーフスだ。よろしく頼むぞ、救世主殿。」
そう言い、意味ありげに微笑んだ。




