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自分、大きな誰か

 どうも優ちゃんです。混乱するのでさん付けはしなくていいです。

 初投稿ですので至らないところがあるかもしれませんが、どうか大目に見てください。細かいこともコメント等でお寄せくださればありがたいです。

 感想がありましたら遠慮なくお寄せください。では、どうぞ――――

 自分はいるのか

 

 世界はあるのか

 

 物を食べ、自らの足で歩き、当然のように眠る


 それは本当に自分か


 本当に『自分』はいるのか

  

 たった今自分と思っているのは、ただそう見えるように周りが変化しただけではないのか


 仕事の自分、家での自分、怒りを感じたときの自分、喜びを感じたときの自分、悲しみを感じたときの自分、いつもの自分


 本当にすべてが同一だと、誰が言いきれるのか


 自分は本当はいないのではないか?


 本当に自分で生きているのか


 本当に自分一人の命だけで生きていけるのか


 本当は自分なんてすぐに変わってしまうものなのか


 本当は自分なんて何も変わることのない現象なのか?


 本当は自分は自然そのものではないのか


 誰ともつかないめちゃくちゃな民意の前に殺されてしまうだけの矮小なものではないのだろうか


 わからない


 わからない

 

 わからない


 わからない


 一生わかることはないだろう


 いつか誰ともつかない大きな誰かに教えられるのだろうか


 わからない


 きっとわかったら死んでいくのだろうか


 僕は思う


 命の代わりにそのことを教えてくれると大きな誰かが言ったら、僕は何と答えるのだろう


 命を惜しむ代わりに死ぬまで今生で苦しんで生きろと言われたら何と答えるだろう


 わからない


 わからない


 わからないがこれだけはなんとなくわかる


 全部わかったら面白味はなくなるのではないか、と


 まるで吐き捨てられた味のないガムのように


 この世が味気ないものに成り下がるのではないかと 


 わからないものがあるからこそ、多彩な味を楽しむことができるのではないかと


 だったら僕はとりあえず今生で苦しもう


 この危なくも美味な『わからない』を味わうために


 ころころと変わっていく『自分自身』を味わうために



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