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多田氷雨の作品集

美しい貴女に恋しました。

作者: 多田氷雨



僕は今日、恋をしました。

美しい貴女に恋、しました。


いつか見た満月のような、煌めく銀のボブ。

海のように透き通った、コバルトブルーの瞳。

申し訳ないと思いつつつい見てしまう、魅力的な曲線美。

聴くと鼓膜が震え癒される、優しくて暖かい声。

綺麗な人なのに、微笑むと少女のように可愛らしくて。


僕はそんな貴女に……恋、しました。


けど、貴女には二枚目でとても優しい旦那様がいて。

何より、貴女と旦那様は誰も邪魔できない強い絆で結ばれている。


僕なんかが、貴女と旦那様の邪魔なんてできない。

いや……邪魔なんてしない。

だって僕が恋したのはきっと、旦那様の傍で幸せそうにしている貴女だから。


旦那様の傍にいる貴女は、一番美しくて可愛らしくて。

貴女の愛する人がずっと傍にいて。

それで貴女がずっと幸せに包まれているなら。

僕は、それで充分で。


叶わぬ恋だとしても。

僕は、貴女に恋できて幸せです。





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― 新着の感想 ―
[良い点] おー。アニメキャラ♡ 誰かな、誰かな~と♡♪ んー。氷雨さんの思い人♡ 一目惚れ? それとも、秘めてました? 幸せそうに咲く花のように。いつまでも……。 そんな風に見つめる氷雨さんの暖かな…
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