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恋とか愛とか結婚とか  作者: 更西東花
第一章
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玲8歳 桂月-4

 次に嵯峨野さんが来た時に頼めるよう、自分のおやつの月額を決め好きなおやつをどれをどれぐらい用意するのかを決めることにした。


もちろんこの中に北条家で焼いたものは含まれない。


 今までおやつに使っていたのが月に2000珀で基本のパウンドケーキは250珀マドレーヌは120珀。チョコレートやフルーツが入れば金額が変わるのですごく悩む。


「佳那すごく難しいんだけど」


 佳那は縦に大きく首を振り同意した。


「玲様それは女性すべての悩みです。一つしか買えなくても、いくつ買えてもそれは同じです。


そして玲様には関係ありませんが、私のような年齢になると太らないかの心配もしますので食べたくても我慢しなければいけなくなるのです。


これが大変つらい!おいしいと分かっているのに食べられないのです」


 佳那の思わぬ力説にひるんでしまう。


 佳那の機嫌を直してもらうため、目の前にあったクッキーを差し出す。


「美味しいのを食べられないのは辛いものね。佳那も食べて」


「玲様聞いていましたか。食べると太るのです。でも一枚ぐらいでしたら大丈夫ですよね。いただきます」


「数枚なら佳那はよく動いているから大丈夫!」


 佳那とクッキーを食べながらおやつを決めた。


 とりあえず月にマドレーヌを4個パウンドケーキは3個、タルトが400~450珀なので月に一度。


味を季節の物を含めいろいろにしてもらって、あまりがあればクッキーで2000珀になるように持ってきてもらえるように決めた。


 今は食事も一度にたくさん食べられないのでおやつは必要だと個数を届けてもらうようにしたけれど、佳那がいうように年頃になり太るようになったら月に1~2度タルトだけにするかもしれない。




 馨に体調も大丈夫と言われやっと嵯峨野さんが来てくれることになった。


 嵯峨野さんに会うと一番に謝られてしまった。


「先日は玲様が体調を崩すようなことを言ってしまい申し訳ありませんでした。貴祥様にも気を付けるよう言われていましたのに本当に申し訳ありません」


「嵯峨野さんが謝ることは無いです。私も悪かったの。馨はどこにも行かないって知っていたのに泣いたりなんかして。ごめんなさい、馨にも貴祥様にも怒られてしまったのでしょう」


「謝らないでください。私が失言したのに許して頂き感謝しております。怒られてしまうのは当然のことです。それだけのことをしてしまったのですから」


「でも……」


「では両方で謝ったということで終わりにしましょう。玲も座って、先日の続きからですね。嵯峨野さん見せてください」


 先に進まないと思った馨が止めて先に進める。


「そうですね。まず馨様は多少大きくするということでしたのでこちらの方などお勧めです。4000珀ですが肌触りがいいと思います」


「これはいい感じですね。色違いで持とうかな。玲どの色がいいと思う?」


 大人しく見ていたのに急に振られて驚いた。


 でも、見ていて似合いそうな色を馨がちっとも手に取らないからもじもじしてしまっていたので素直に言うことにした。


「私その淡い青の色が似合うと思うの」


「この淡いブルーラベンダーのシャツですか?」


「そう。これからなら黒のズボンで春先なら生成のズボンに合うと思うわ。それにその灰色がかったピンクのも合うと思うの」


「えぇ~。この色だとより女性に見られるよ」


「流石玲様!これはリテリア国からのものですが、皆この色ローズミストはちょっとと言われるんですが、馨様なら間違いなく似合うと思ったんです」


「嵯峨野さんそれは売れ残っているので僕に売ってしまおうと思っただけなんでは?」


「そうとも言いますが、絶対に似合いますから。ねぇ玲様」


「似合うと思うな。普段着なら外に行かないし試しに着てみてもいいと思うけど。私が来たところを見たいかも」


「……玲がそこまで言うなら、嵯峨野さんも困っているみたいだし買ってもいいけど。嵯峨野さん在庫処分できるんですから安くしてください」


「くぅ~厳しい!でも馨さま以外にもう似合う方が分かりませんので8掛けにします!」


「ではそれでお願いします」


 馨は何も聞き返さずに決定したけれど、私には分からなかった。


「馨在庫処分って?8掛けって何?」


「あぁ、在庫処分は売れ残りで、8掛けはこれだと4000珀のものが3200珀で買えるってこと」


「これ売れ残っていたものなの?」


 馨に残った商品を着て欲しくない気がする。


 それが顔に出ていたのか嵯峨野さんがすぐに訂正した。


「違いますよ。この色は似合う方が少ないので、馨様に買って頂かないと売れ残るので安くさせて頂きました。


玲様が選んだもう一枚のブルーラベンダーは他の方でも着られますので安くは出来ません」


「僕も4000珀なら高いけど、3200珀なら玲も見たいというしいいかなと思うから買うけど、まだ高いかなと思えば再度お願いするしね」


「馨様はどこでそのようなこと学んだんですか?こちらではありませんよね」


「両親からですね。節約家だったんです。自分が欲しいものが高いのでそれ以外のものは少しでも安く買いたがったので」


「ご両親は何をされていたんですか?」


「父はリテリア国の駆動力の研究だったと。自分たちで作り上げたいと解体したり図面を引いたりしていました。母は調香師でしたね。たまに匂いが混じってしまって臭かったです」


「調香師ですか?もしかして橘智香(ともか)さんですか?」


「そうです。知っているんですか?」


「知っております。亡くなったと聞いた時は調香師として素晴らしい方を無くしてしまったと皆で悲しんだのです。真家の方や王家の方の香水なども作られていましたらか」


「それは知りませんでした。真家の方のを受けていたんですか」


「えぇ皆さん指名して作ってもらっていらっしゃいました」


「そんなすごい人だったんだ。まだゆっくり見られていないので母の残したものを見てみます」


 馨は先日以前住んでいた家に行き、必要なものを持ち帰ったばかりなので、より思いが深いかもしれない。


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