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09:Study

いつものように学校に行こうと、家を出ると隣の家の扉が開く。

「あ」

「あ」

山下さんだった。咄嗟に

「おはよう」

と、声をかける

「う、うん。おはよう」

山下さんも挨拶をしてくれた。

「じゃあ、行こっか」


そのまま二人で学校に行き教室に入ると。

まあ、めっちゃ見られる

そんなことを思いながら自分の席に着くと

「おはよう、海斗」

優依が話しかけてきた。

「おお、おはよう」

「山下さんと一緒にいたけど、どうかしたの?」

早速聞かれた。なんか変にからかわれるのも嫌だし家が隣なのは黙っておくか。

「たまたま校門のところで会ったんだ」

「へー、そうなんだ。」

普通に乗り切れた。

「優依って山下さんと仲良かったりするか?」

「え?山下さん?別に良いってわけではないけど、どうして?」

「いや、なんとなく気になってな」

「でも話したこともあまりないし」

「そうか、悪いな時間取らせて」

「別に全然いいけど」

隣人でクラスメイトで同じ生徒会のメンバーだと言うのに謎が多すぎる。まあ今度さりげなく色々と聞いてみるか。


午前の授業が終わり昼休みになる。

一人みたいだし誘ってみるか

「なあ山下さん、よかったら一緒に昼食べない?」

「うん、いいよ」


山下さんは弁当なのか

「その弁当って自分で作ってるの?」

「うん、自分で作ってるよ」

「大変じゃない?」

「そこまででもないよ」

「ふーん」

「山下さんって趣味とかあるの?」

流石に直球すぎただろうか。

「うーん、勉強かな……」

勉強が趣味とな。

「そうんなんだ、なんで勉強してるの?」

「何か知らないことがあるのが嫌なの」

「知らないことがあるのが嫌?」

「うん、なんか怖いの。行ったことないお店行く時とかちょっと怖いでしょ?」

「ああ、確かに怖いな」

「それで勉強してるんだと思う。だから志崎くんのことももっと知りたいし、他のクラスメイトの人のことも」

「俺のことを知りたい?」

「うん。趣味とかあるの?」

「俺も勉強かもしれないな」

「そうなの?」

「うん。時間があれば勉強してるかも」

「なんで?」

「なんでなんだろうな」

自分でも考えたことがなかった。

「山下さんと同じなのかもしれないな」

そんな他愛のない話をしていると

「あれ?一緒に食べてるのか?」

桐島先生が話しかけて来た。

読んでいただきありがとうございます。

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