アラサー幼女(仮)朝食をいただきました。
まだまだ続くぜ。作者が楽しいだけの話。
広い部屋に、大きな机。真っ白なテーブルクロスにスープが入った銀のお皿と
パンとバターが載った銀のお皿。
そして銀のスプーンとバターナイフ。
上品やなぁ。
すんごく美味しそうだし、食べたい。
食べ方も一応知ってはいる。前世(?)の知識だ。ホント、ありがとうだな。助かったよ。みよちゃん…
なんだけどさ…とは言ったけどさ…
「…しい」
「お嬢様、どうなさいましたか?」
「寂しい!」
そう、寂しい。
実はこの部屋だけでも私を除いて6人はいるのだ。なのにさ、1人で食べろって。
「1人の食事は、寂しいの」
そばにいたメリーさんが屈んでくれた。
「お嬢様…ですが…」
ええい。こうなったら。
「みなさんは、ご飯食べられましたの?」
みんなが困惑したような顔をする。
「私達はお嬢様が食べ終わられた後に──」
「じゃあ、もう出来てたりするのかしら」
「?はい、出来上がっていると思いますが」
「それなら話は簡単よ。運んできてもらっていいかしら?」
「「「「「「え?」」」」」」
「っぷ、ふ、ははははは」
「こら、ベネディクト‼︎失礼でしょ」
赤毛のメイドさんがベネディクトを睨む。
もう浸透してる。仕事が早い!すってき!
スチュワートさん大好き!
「失礼しました。お嬢様」
なんか笑いながら言いよった。あ、そうだ。
さんきゅーだぜ。ベネディクト。君のおかげで寂しい回避が出来るかもだ。
えー、ごほん。
「もーう。怒りました。…連帯責任、ですわ」
難しい言葉も知ってます。アラサーなので。
「今ここにいて朝食を終えていない人間は私と朝食を共にする刑に処します。謝罪は要らないわ。返事は"はい"以外認めません」
沈黙。まぁ、混乱するわな。しゃーないですよね。ですがここで折れる私じゃありません!じっと、見つめるのです。多分この中で1番私に甘いであろう人を!
「…はい。承知しました。お嬢様」
メリーさんが…笑った…。美人さんやわ…
ため息ついてはいたけれど。好き…
「みなさん、支度しましょう」
「「「「「はい!」」」」」
うぉう、いい返事だなぁ。綺麗で仕事もできて人望もあんのか。え、すごすぎん?うちのメイド。
大きな机にさっき広間にいた6人、それに厨房にいた5人。私も合わせて11人でのご飯。
こんな大人数、前世含め初めてかもしれない。
「美味ひい」
「お嬢様、お食事中ですよ」
「だって美味しいのだもの!」
ふふふ、ははは。
みんなが笑っている。馬鹿にするような笑いじゃないから、苦じゃない。むしろ楽しい。
「ほらそこ!かしこまらないの!これは罰なのだから、私のいうことを聞くの!ほら、無礼講よ!」
料理長さんの奥さんの話。
茶髪メイドさんの弟の話。
給仕係さんの妹の話。
赤毛メイドさんの実家の話。
金髪メイドさんの王宮での話。
みんなでたくさんお話しして、笑って美味しいねと言い合える食事。幸せだな。
片付けをしようとしたら流石に本気で止められたのでお願いして部屋に戻ることにした。
手短に話そう!最近ちょっと多忙気味で投稿頻度がより下がるかもなのです!ごめんなさい!この埋め合わせはいつか必ず…する…つもりダァ!
では、またいつか!ハァーッハッハッハァーッ!




