押し入れ?
「ここどこ?」
直前までの記憶がない
「くらい」
こわい という感情が湧き出てくる
ジーッ
と目の前を見つめていれば
目の前が木の壁だとういうことがわかった
「 あ 」
あっくんは気がついたここが自分の家の押し入れだということに
そして自分は隠れんぼの途中だということに
「うーん」
ここからでないほうがいいかも
あっくんはなぜこんなことを思ったのか自分でもわからなかった
でも そうしたほうがいい と直後に思った
ガタッ スッーーーーッ
右側の襖が少し空いた
隙間から見えるのは 黒 黒 黒黒黒黒黒黒
「みーつけた!」
声が聞こえた
自分の声だ
自分じゃない自分の声だ
「えっ」
カタカタッ スッ
反対側の襖も空いた
隙間から見えるのは 白 白 白?
「まーだだよ!」
声が聞こえた
一緒に遊んでいるたっくんの声だ
でも
たっくんは
鬼
だったはず
「ッ ーース」
あっくんは一息吐いた
現状を理解するために
そして
きがついた
カチャ カチャンッ ガチャッ
キーーーッ
真上から光が差し込み
あっくんは動けなかった
すると上からたっくんが身を乗り出し
「だいじょうぶ?」
と聞いてきた
「 だめ 」