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第1話 所謂異世界転生ってやつ

 ふと目が覚めると見たことが無い部屋だった。(し、知らない天井だー)と言おうとしたがうまく喋れない。立ち上がろうとしても立ち上がれない。すると誰かに持ち上げられた。


「△△△△△△△××××××××××××××◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯」


 何を言っているのか全く分からなかった。そして唯一の友達がラノベだと言える私は一つの答えを導き出した。


 (転生だ‼︎)


 小さくなっている体、見知らぬ人と場所、理解出来ない言語、これは転生しか有り得ない。ふふっ。これは現代の知識でチートするパターンだな。さっきから母親らしき人は手から水を出してお皿を洗っているし、父親らしき人は庭で剣を振っている。そして極め付けは頭の中に浮かんでいる賢者とステータス。これは心が躍る。前世ではただの引きこもりだったからめちゃくちゃ嬉しい。とりあえずこの世界のルール的な物を理解しないと。因みに私のステータスはこんな感じ。


体力     60

魔力    1250

筋力    20

敏捷    85


スキル:詠唱破棄 魔力操作 魔法効果上昇(大) 魔法杖不要 言語理解(OFF)鑑定 多重思考 Q&A


職業:賢者


Q &Aってなんだろう?どういう能力だ?


ーーあなたの質問に答える機能が付いている能力ですーー


 うわっびっくりした。急に頭の中に声が聞こえた。前世でいうオッケー◯ーグルみたいなものか。オッ◯ーさん私のステータスってこの世界で言うとどのぐらい?


ーー典型的な賢者のステータスを少し上回る程度ですーー


 賢者ってのは珍しいの?


ーー前の賢者は150年前にいましたーー


 それってだいぶレアなんじゃ。そもそも職業ってみんなが生まれ持っているものっていう解釈でいいの?


ーーはい。それであっていますーー


 その後も幾つかQ &Aに質問してこの世界のことは大体理解した。魔力を練っていると強くなれると言っていたので取り敢えず暇な時はずっと魔力を練っていた。そのおかげで1年経つと魔力が128543まで増えた。1年経ったのでこの家のことも理解してきた。私の名前はレナ ヴァイオレット。元の名前が小紫 玲奈だったのでそのままな気がする。母親の名前はヘレナ ヴァイオレット。 父親はアルヴ ヴァイオレット。私達が住んでいる村がエリス王国のラガ村。父と母は私が賢者だってことを知っている。けど厳しい教育はされなかった。自由にしていいと言われている。1歳児が何言ってんだって話だけどこの世界は魔力があるのと人間が魔物という脅威に晒されているので半月ぐらいで4歳ぐらいまで成長して後は15歳で成人になる。結婚適齢期は二十歳だと言われている。もちろん15歳から結婚は出来る。私はもう1歳なので元の世界でいう5歳ぐらいになっているが、もう許嫁がいる。それがこいつだ。


「おいレナ!許嫁の俺をほって誰と話している!」


 名前は覚えていない。覚える価値も無い。何やら剣士系の職業で最強の剣鬼らしい。剣神よりも上らしい。なぜ鬼が神より上なのかは5万年前まで遡る。簡潔にまとめると、鬼はいままで1体しか出てきていないらしい。その鬼が神達を殺して回ったらしい。主神のゼウスさんでも封印がやっとだったらしい。話がそれたが。剣鬼の職業を貰っただけでいばり散らしている。今も私の初恋のラウグ ルーディエットと話しているだけなのに私達を遠ざけようとしている。ラウグ君は剣士系最弱の剣士という職業だが必死に剣を振り続けている。歩けるようになった時から親の制止を聞かずに剣を振り続けているらしい。因みに私より1つ年上だ。どうでもいいがこのクソガキ(許嫁)は私と同い年だ。


「またお前か。俺の許嫁からいい加減離れろ!」


 と言って私の至福の時間を奪う。剣鬼だか短気だか知らないが私とラウグ君を仲を引き裂かないで欲しい。もうそろそろ許嫁を解約して欲しい。だが、うちの両親のクソガキの両親が仲がいいので何も言えないまま10年が経った。


 そろそろ鬱陶しくなってきたので私はラウグ君の事が好きだということも含めて両親に許嫁の解約を頼んだら


「あの子がこの村で一番強いからあの子と結婚しなさい」


 と言われた。だがしかしちゃんと聞いたぞ。あのクソガキよりもラウグ君が強かったら、許嫁を解約してくれるという事だ。ふっふ。ラウグ君は剣士だがずっと鍛錬しているからなんも鍛錬なんかしていないクソガキよりも強いのだよ。私も一緒に鍛錬していてクソガキぐらいなら追い払えるようになっていた。でも念には念を入れろだ。15歳になるまで鍛錬してラウグ君に告白するのだ。そしてあのクソガキに勝ってもらって私はラウグ君と結婚するのだ。ラウグ君が私の事が好きなのはラウグ君の母から情報を仕入れている。何度も母に恋愛相談しているみたいだ。私に振りむいて欲しいとか、どんな風に告白したらいいかとか聞いている。つまり両思いなのだ。そのためにも、強くなる為に今日も鍛錬するのだ。




 

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