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第1話
宇井 初音SIDE
俺は、17年間恋をしたことがない。
だから、人を恋愛感情で好きという感じは今まで味わったことがない。
でも、今日…。
俺は、人生初。
君に恋をしてしまった。
ど、どどどどうしよう。
一目惚れなんか絶対にないと思ってた。ってか、恋なんか絶対しないって思ってたのに。
やばい。胸がドキドキする。
「どうしたんだよ。
始業式から様子変だぜ。」
「そ、そうか!俺は、いつも通り絶好調だぜ。」
「確かに絶好調だな。窓に喋りかけてる奴なんて初めて見たよ。」
「……。(赤面)
うるさいッ!ほっとけ!」
おいッ!俺、しっかりしろよ!
たかが、一瞬だけ目が合って目が合った瞬間微笑まれただけでこんな、こんなになるのか俺。
だって、あの笑顔はめっちゃかわいかった。
初めて見る顔だったな。名前なんていうんだろう。
...
「はぁぁぁぁぁぁ。」
「本当に大丈夫か。
いつも以上に頭壊れてるぞ。」
「いつも通り冷たいね。マッキーは...。」
今日から俺の恋物語が始まる。