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車でラブコメを書いてみた  作者: まるたん
おまけ短編
31/33

なんて事のない、海の日常

 その日の隆太は、午前で学校が終わってしまう関係もあって、昼下がりには帰宅していた。


 講義が終わり、学食で軽く昼食を取ろうかなと思ったのだが、海が自宅でお昼御飯を作って待っているとの事だったので、そのまま帰宅した。


 帰宅手段は自転車だった。


 自宅には三台も車があるのに、隆太は自転車で通学していた。


 正直、普通の車が本気で欲しいと思う、今日この頃だ。


 自宅に戻ると、聞いていた通り海が食事を作って待っていた。


 早速テーブルに用意されていた食事を食べる。普通に美味しい。


 最初は普通の車であって欲しいと思った隆太ではあったが、最近はこれはこれで良かったんじゃないかと思っている。


 普通に走る車は星の数程あるが、自宅で食事を作って待ってくれる車など、世界広しと言えどそうはいないだろう。


 てか、いない筈だ。


 早々に食事を取り、お腹を満たした所で、食休みを予てリビングでテレビを見ながらくつろいでいた時、海はベランダに干していた洗濯物をリビングに持って来た。


「よいしょっと」


 どんっ!


 結構な量の洗濯物を運んで来る。


 まぁ、現時点でここの住人は隆太と海にプリウ、ミキとノースの五人もいる。


 最初は余裕があるかなと思っていた3LDKだが、むしろ狭い位になってしまった。


 大量の洗濯物を運んで来た海は、それぞれの服をてきぱきと分ける。


 まるで精密機械だ。


 一瞬で誰が誰の服なのか分かるらしい。


「良くわかる物だな」


 感心しながら、軽く見ていると、海はちょっとだけ恥ずかしそうな顔になった。


「そんなに知りたいのですか? あたしの下着を」


「………は?」


 いきなり何を言い出すんだ、この恥女わ! と、本気で思ったが、そこで海が手にしてるのが下着だったのを知り、間もなく慌てて目を反らす。


「悪い。そんなつもりはなかったんだ」


 洗濯物なのだから、当然下着が入ってる事だってあるだろう。


 最近は洗濯ネットを使って色柄物を簡単に分けて洗えるから、昔から比べると結構融通が効く。


 まぁ、それでも下着と外着は分けて洗濯するのだが。


 そこはさておき。


「まぁ、隆太さんもお年頃ですし? 女の子の下着に興味を持つのは仕方ないかもです」


「いや、本当に違うんだよ」


 ただ、全く興味がないと言えば嘘になる。


 そもそも、逆に興味がないと言ってくる人間の方が男としてどうなんだろうって感じもある。


「ただ、気になったんだよ。海が凄い勢いでみんなの服をテキパキ仕分けしてたからさ」


「ほむ。なるほど。隆太さんにはそう見えるんですねぇ」


 海は少し納得加減の声音を出す。


 すると、聞いてもいないのに軽く説明をして来た。


「まずですねぇ~? プリウお姉と他の人のブラは基本的にカップが違うのですよ」


「まぁ、そ~なるだろうな……」


「ミキはAA。ノースはB。そして海さんとプリウお姉がFなのです」


「Fて………お前もか」


 さりげなくプリウと海は同じ大きさを誇っていた模様だった。


「一見、同じFなら見分けが付きにくい様に見えるのですが、同じFの中にもサイズがあるのですよ」


「そうなのか?」


 地味に初耳だった。


「そりゃ、そうですよ。同じ胸の大きさでも、体格の良い人もいれば、痩せてる人もいるのですから」


 当然、ブラもサイズが変わる。


「なるほど、そうなるのか」


「です。その上で行くと海さんは65のF。これはアンダーバストが65センチと言う事です。ウエスト56センチとか、その辺の人だと、これになるのです」


 どこのモデルさんだろう?


「一方のプリウお姉は75のF。これはアンダーが75センチもあるわけで。つまり、デブ………もとい、ちょっと体が太ってるかなって感じです」


 言い直してたけど、意味は同じだった。


 プリウの名誉の為に言うが、75のFは十分セクシーかつ魅力的な体である。身長が高い分、海よりも少し大きいだけの話しで、小柄なのに豊満と言う規格外な体躯をしてる海の方がおかしいのだ。


「取り合えず、二人とも巨乳なのは分かった」


「まぁ、大きい方ではありますねぇ。あんまり得した事はないですが」


「ないのか?」


 意外そうな顔になる隆太。


 それだけ立派な物を持ってるのなら、さぞや周囲からチヤホヤされて、楽しい日々を送れるものだと思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。


「むしろ、大変なのですよ。例えば? 肩がこりますし、それが元で頭痛持ちになりますし……この時期だと、夏場はアセもが酷い!」


「みんななるんじゃないのか?」


「違うのです!」


 海は物凄い気迫で叫んだ。      

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