一石目 羊羹強奪で候
まじで思いつきですんで
時は江戸時代中期。
徳川が世を治めてから半世紀ほどが経った頃。
戦もなくなり、人々は平和な暮らしをしていた。
そんな時、日本列島の本州、現在で言う中部地方にある佐村藩に一人の男が生まれた。
その名は佐村金之助。
彼こそはのちに佐村藩の藩主となり、歴史に名を残す予定の男だ。
* * *
~30年後~
「爺~拙者の羊羹知らぬか?」
「はて儂は知りませぬじゃ」
「どこに行ったのじゃろうか」
この羊羹を探している男こそ佐村金之助、佐村藩の藩主である。
佐村藩は石高10万石のそこそこの藩である。
「そんなことより殿、今日の職務は終わりましたかの」
「そんなこと言われんでもわかっとる。
この世の中なのでな、もともと少ない仕事もさらに少なくなって今じゃ拙者の仕事など朝ごはんのお皿を
机に並べるだけだぞ。
小童の夏休みじゃあるまいし、こんなのやめてもよいのではないか?」
「なりませぬ。
このまま仕事がなくなれば殿は干物になってしまいますぞ!
よいのですか?」
「いいんだよ、どうせ江戸に参勤するときゃ山ほど仕事があるんだからな」
トコトコ
廊下を殿の飼い犬の金剛丸が羊羹を咥えて、
「こらー!金剛!
そりゃ拙者の羊羹じゃ!
返せー!!」
ちょっと、まだしゃべんないでくださいよ。
台本と違うじゃないですか。
「うるさい!
拙者は拙者の羊羹を取り返すので必死なのじゃ!」
ええい、こんな仕事辞めてやる!
どうでした?
かなり適当です(笑)
ではまた次回~