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プロローグ
処女作です。
よろしくお願い致します。
「……なぁ、千尋よ」
「なんですか、晴明様?」
「このびーえる小説とやらは男色家のことなのか?」
「ぎゃあああ何読んでるんですか!」
「うむ……暇でな、つい……」
「……面白いですか?」
「うむ、良い良い」
「晴明様は……その……男色家だったこと、あるんですか?」
「いや、我は昔から女性が好きだなぁ。千尋よ……愛しておるぞ」
「は、はい……!」
千尋は顔を赤くしながら、手で顔を扇ぐ。
晴明はそれを見てにこりと笑うのだった。