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4話 水の国

父様の国にやってきた。


道中、魔石の動力で動くバイクに乗ってきた。

絶対、開発に地球人がかかわってるよね。

私みたいに地球時代の記憶のある人が、他にもいるんだと思う。

でも私はバイクみたいの作れっていわれても、さっぱり分かんないけどね!


前に来た地球人の人が、頭いい人でよかったよね。今快適だもん。


父様の国は水に半分浸かっていて、移動手段は水の道を泳いでするらしい。

道路みたいな水路が街中に張り巡らされている。


父様は母様のところと行ったりこっちに帰って来たりしてて、今はいないんだ。

誰もいないから平泳ぎしてる。私、平泳ぎしかできなかったんだよね、向こうにいた時。

でも今は人魚泳ぎができる。うん、潜水だね!


「ぶはっ。なんだよ、その泳ぎ方!」

ありゃ。誰もいないと思ってたら、誰かいたみたい。

「ゲロッグ泳ぎだよ」

「ゲロッグって、アホか〜」


なんかジャラジャラ飾りをたくさん付けてる。

お偉いさんの子どもかなあ?

多分魔石だと思うんだよね、あのジャラジャラ。

母様の国では魔石はその辺りにあるものだったんだけど、父様の国ではかなり貴重みたい。

だからあの子はかなりのお金持ちだよ、絶対。


父様のバイクは、こっちから行くときは私が魔力を込めてるの。

帰って来るときはアレスがしてるんだと思うよ。私も早く洗礼が終わって、母様とアレスに会いに行きたいなあ。

ドウシタンタ国は魔力を持ってる人はいないらしく、私は魔力持ちってことがばれないようにしないといけないんだ。


「ヒマなんだもん」

父様が帰って来るまで、家の敷地から出たらいけないの。

「お前、髪の色も変わってるな」

そういえばそうかも。

ドウシタンタ国の人たちは、みんなキレイな金髪だもんね。

私は母様に似て銀髪なのだ。銀髪!


「ユヌカス様! こんなところにいらっしゃったのですか? 竜の宮の使いが水揚げされました」

突然入ってきたのは、かわいらしい女の子だ。

腰に剣を携えているところを見ると、兵士なのかな。あんなに小さいのにね。

「さあ、行きましょう!」

ユヌカスの腕を引っ張って連れて行く。


「お前も来い」

ユヌカスが私を振り返った。

「無~理~」

私には今妖怪が憑いてるのだ。

「ユヌカス様がお誘いしているのに、なんて無礼なのでしょう」

少女、剣に手をかける。

お、怖い怖い。急いで水に沈むと、家の方にダッシュ泳ぎする。


「いや、いい。行くぞ」

物陰から様子を見ていたら、なんかため息ついたユヌカスが、少女剣士を連れて行っちゃった。

ふむ。ゲロッグ泳ぎしよ~。


ん?なんかキラキラ光ってるのいるな。

家の下まで潜ってみると、虹色に輝く魚だった。

……魚だよね。手と足生えてるけど。

手と足に大きな塊がついてる。

じーっ。


ガプっ。


見つめあってたけど、いきなり噛みつかれたよ!

べしっ。

思わずチョップしちゃった。

『何すんじゃ! 痛いじゃろ』

「いきなり噛むんだもん」

そりゃ手も出るわ。

『ワシ、今こんなのついてて動きづらいんじゃ。卑怯者め』

「これ取りたいの? キレイだから飾りかと思ったよ」

ユヌカスもジャラジャラつけてたし。


ん~、どっか取れないかなあ。知恵の輪みたいにクルクルしてみる。

ペキッて折れたら取れるのにね。

って思ったらぺキッて折れちゃった。


『おお、オヌシすごいんじゃな! 魔力持ちか』

「魔力があれば外せるの?」

『いや、知らん。』

知らんのかい。

『おいしそうな物があるな~と思ってついていったら、網にかかってしもうたんじゃ。そしたらこんなものつけられて、はあ重かった』

なるほど。役割としては、オモリのついた手錠みたいなものだったのかな。

ん?待てよ。手錠って!

「犯罪者だったとか?」

逃亡の手助けしたら、私も犯罪者じゃん!

『違わい。嬢ちゃん、サンキューじゃわん』


ん~でもこのオモリ手錠、誰かに見つかったら何かに巻き込まれそう。

平和な日本人としては、もめ事はノーサンキューよ!

確か私がこっちに来るとき、神様っぽい人がリサイクルの魔法使えるようになったとか言ってたよね。

リサイクル魔法ってなんだよ! とか思ってたけど、ようするに分解できるんだよね?


むむ~、細かくなれ~。

なんとなく、それぞれの素材ごとに分かれないかなと思って魔力を込めたら、頭に記号が浮かんできた。

似たもの教科書で見たことあるよ。化学式とか構造式みたいなの? 正式名称なんて知らんけど。

しかもどれが何を表してるのか、さっぱりわからない。

頭にあらわれた構造式みたいのを1つ選ぶと、魔力を流してみる。

すると、金属部分がビー玉みたいに分かれていった。

分解? 分解できちゃったかも?

じゃあ、もう1つの記号に魔力を流すよ。

残った金属がビー玉みたいになった。後には、赤色の魔石だけが残っている。

2種類の金属からできてたみたいだね。


ビー玉金属と魔石、どうしよう。

しまっておける場所あったかな。母様は空間にしまってたよね。

空間をチョキチョキしてみる。

あ、穴開いた。

ビー玉金属入れてみる。

入った。


テッチャン     レベル2 6ケ

スッテンコロリン  レベル1 4ケ

魔石        レベル1 1ケ


って頭に浮かぶ。

まさかの金属名か? 

流石に違うよね〜。 




なんとなく久しぶりにコメディできて満足できました。

本編でうにむにしながら頭が煮えてしまった時にまた続きを書きたいと思います。

慣れないお話を書いたり消したりして進めると、中々文字数に繋がらなくてうにむにしちゃうんですよね。

σ(∧︎_∧︎;)

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