2話 ここどこ?
目が覚めたら、ひんやりとしたふわふわに抱き上げられていた。
「ラメルはよく寝る子ね。けれどこの子は、この国では生きていきにくいでしょうね」
悲しそうな声が聞こえてくる。
「俺の国の血が強く出てしまったからな」
ひやひやふわふわの人が、金髪の人に私を差し出した。
ってか、私ちっちゃ!
もしかして、赤ちゃんになってるの?!
う~む。お母さん私のことわかるかなあ。
「ラメルをドウシタンタ国に連れて行ってほしいの」
「その間にお前に何かあったらどうするんだ!」
「どのみち、私は長くないもの」
なんか修羅場ってる。
ひやふわさんは病気なのかな。
というかひやふわさん、こっちの国の私のお母さんなのかも。
だって、どう見ても私赤ちゃんじゃん?
でも、ひやふわさんは日本のお母さんと同じ人じゃないな。
向こうのお母さんはこんな上品じゃないしね、うん。
ん? なんか背中がひや~ってなった。
お母さんごめん!悪気はなかったんだよ!
ちゃんと迎えにきてね!
「あらあら、漏らしちゃったかしら」
なんですと!
そんな失敗、この年になってするとか!
いやそれよりも、日本のお母さんが怒ってたわけじゃなかったっぽい。
ごめんごめん。
……迎えにきてね!
着替えさせてもらえるのかと思ったら、水の中にジャボンと入れられたでござる。
お仕置きなの?!
死ぬ、死んでしまうから!
ぶくぶくぶく……。
あれ? 息できるよ。
え~と、私人間なんだよね。
水の中で目をぱちぱちさせたら、見える範囲で自分の身体を見る。
人間だね。
ん~、でも指と指の間に透明の膜みたいのあるわ。
「私はもうすぐ飽和してしまうし、この子だけでも生きていてほしいわ」
飽和? 飽和ってなんじゃろ。
「俺では、お前の魔力を吸い尽くしてくれるほどの、魔石を用意してやることもできない」
金髪さんうなだれてる。
ひやふわ母さん腕のところが、真っ白でひび割れてるよ。
これが飽和ってことなのかなあ。
水から抱き上げられて、ひやふわ母さんの腕を触る。
魔力? を魔石で吸い取るのってどうやるのかなあ。
かぷっと腕に吸い付くと、ちゅうちゅう吸ってみる。
おお! なんか甘いの吸えたよ!
ひやママの腕、ひびが薄くなったんじゃない?
おお!いいかも!
かぷ、ちゅ〜、かぷ、ちゅ〜。
ぐ〜。