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プロローグ

私、海。

中学生になって調べ物学習が増えた。

今日はリサイクルについてだったんだよ。


授業中の私は、真面目に勉強している顔をして別のことを考えてるんだ。

私にいろんな装置を開発する頭と、溢れ出るほどの資金力があったら、あんなことしたいな、こんなことしたいなって妄想してる。

ちゃんとリサイクルの妄想だよ。

今はリサイクルの授業だもん。サボってないよね。


そうすると長〜い退屈な授業が、アッという間に終わっちゃうの。


でも、そんなことしてたから悪かったのかな?


ソノネガイ、ソノハッソウ、カノモノガモトメテイルモノダロウ

カノモノニタイスル、ツグナイニササゲヨウ


って聞こえたかと思ったら、知らない場所にいた。


え? 待って!

このまま帰れなかったら、お母さん心配するから困るよ!


ワレノネガイヲジョウジュスルタメ、ソナタノネガイヲキキトドケタ

ツカノマ、オモイウカベルモノト、ハナスガヨイ


ってどういうこと?

頭に浮かぶ人?

お母さん!


私が助けて! の気持ちを込めてお母さんを思い浮かべると、お母さんの声が聞こえた。


うみ?


お母さん! 私変なところに来ちゃったの!

真っ白なとこ!


真っ白なとこ?

ああ。あんたなんか変なこと考えてたんでしょ。


う? うん。

自由に物体を解体して、小さな丸いビー玉みたいなのにしたいな〜とか考えてたよ。

魔法使って、鉄とかプラスチックとか分けれたらいいのにな〜って。


言ってたらなんか、お母さんの声が聞こえなくなってきた。

困るよ!


うみ……だから……大丈夫。

お母さん……に迎えに……からね。


って、何?

どういうこと?

迎えに来てくれるってことみたい?


う〜む。普通こんな誘拐とか神隠しみたいな異常事態、パニックになると思うんだけど。

お互いの姿は見えないのに、脳内会話できるとかありえないし。

お母さん、いつも通りだったね。


なんか大丈夫な気がしてきたわ!

よし!寝る!

おやすみ、ママ。待ってるよ!



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