奈落の底
※この小説はグロテスクや人が死にますので苦手な方はご遠慮下さい。
奈落のような真っ暗な地の底で擦り切れるような金属音が木霊していた。
広く冷たい真っ暗な部屋の闇の中で今、男と化け物が対峙し、死闘を繰り広げられていた。
化け物が巨大な首斬り包丁で男に襲いかかる。男は持っている刀で巨大な首斬り包丁を刀で受け、腹で流し、懐に潜り込み斬りかかる。しかし化け物は紙一重でそれを避け、空いたところで蹴りを男の腹に蹴りかかる。だが男も防具を着いた腕を盾にし、それを流し後ろに飛び後退する。お互い満身創痍の中、脚に力をいれ、次で決めると決め、相手の出方を見てる。
(やっべなぁ〜さっきの攻撃で片方の腕が痺れちまった。口の中が血の味しかしねぇ・・)
男は血に染まった唾を地面に吐き捨てる。
(さすがはダンジョンマスターてところか、危うく食らうところだった。だがここで死ぬ訳にもいかねぇな。ダンジョン囚われてから3年、ここから出るにはこの迷宮の主たるダンジョンマスターを殺さないといけないからな)
化け物を注視しながら考えていると化け物がニヤついた口が開いた。
「楽しいなぁあ〜人間、やっぱりこの世界に来てよかったぜぇ。ここまで血肉が踊ることは何百年ぶりだぁ!! もっとだ、もっと、もっと、踊り続けようぜぇ〜人間?」
「ああ、そうだなお前には返しても返し切れないほど貸しがあるからな。簡単に死なれたら困るだよ」
俺はいままでに殺された奴らのことを思い出し化け物を睨んだ。
「クッハハハァいいぜぇ〜その目、憎悪に塗れたその目だぁ。いろいろと演出したからなぁあ〜、楽しんでくれたかぁあ?」
化け物がニヤニヤしながら嘲笑う。
「黙れ化け物、ここで殺してやる」
挑発に乗ったら相手の思うつぼだと言い聞かし頭を冷やす。
「そうだぁその意気だぁ、楽しもうぜぇ〜人間?」
俺は腕の痺れがなくなっているのを確認し、最後の魔力を絞り出し魔法を唱える。
「我に流れる魔を喰らい、我に力を与えよ【魔闘気】」
魔法で作り出した擬似闘気を纏い、最後のブーストをかける。
「行くぞ、化け物」
「いいぜぇ〜人間、最後だ!最後に立ってた方が勝者だぁあ‼︎」
化け物は最後の魔力を纏いう。
静寂が一瞬流れ、互に掛け出しぶつかり合う。
「「あああああああ」」
真っ暗なダンジョンの中で化け物と男の叫び声が響きわたっていた。
初めての投稿なので拙いところがありますがゆっくりと書いていきますので宜しくお願いします。m(_ _)m