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No.867.悦
愛想つかした抜け殻投げ捨て
夜の闇に飛び出せ
平坦な空
一人 眺めて
悦に浸る
そんなの 虚しいだけ
孤独しみこむ思い出切捨て
朝の霧を吸い込め
極寒の月
一人 眺めて
悦に浸る
そんなの 寂しいだけ
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一方的な悦にはいっても、その心は実際は渇きっぱなしで潤いなんてないんだろうな。
でもそれを認めることが出来ないから、上塗りするように更に悦に入ろうとする。
そして削られてゆく心が、闇を深くしてゆく。