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第1章 第1話 朝
連載始めます!
「お嬢様、朝ですよ」
眩しい。
(もう少し寝たいのに…。)
「お嬢様、良い天気ですよ。起きてください。」
声が聞こえる。ノアの声だ。
身体を起こす。私、アリシア•ヴァレンヌにとってのいつもの朝だ。
「おはよう、ノア」
私の執事、ノアは微笑みながら返事をする。
「おはようございます。本日のご予定は——」
今日も感心する。平民という立場にもかかわらず、優秀さは飛び抜けている。
すぐに他の侍従の仕事まで彼が担うようになった。
(数年前はただの使用人だったはずなんだけどなあ)
気づけば、私の一日の中に彼がいることが当たり前になっている。
「お嬢様?どうかなさいましたか?」
呼ばれてハッとする。
「いいえ。貴方の優秀さをかみしめていたところよ。」
ノアは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに隙のない執事の笑みに変える。
「もったいなきお言葉です。…外に馬車をとめさせております。
朝食後、すぐに学院に向かいましょう。」
ノアは部屋から出て行き、侍女たちが朝の支度をする。
今日も1日は始まった。




